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嘘吐き新聞 〜アーミテージ・ナイ・レポート〜

 タイトルが“嘘吐き新聞”等と陳腐なものになってしまいましたが、他に適当な語句が見つかりませんでした。語彙が少ないのは奇蹄類だからです、多分。

 連日連夜、韓国・中国の日本領土侵犯問題が取り上げられています。時折コメンテーターの方が、
「今になるまで放置していた自民が悪い!」
等と宣いますが、では実際に、周辺国との間にあった軋轢や、歴史・領土問題を取り上げなかったのは誰か?と言いたくもなります。

 政治家の方は基本的に民意を反映させる必要があります。これは、絶対です。嘘を吐いて当選した人間がどうなるのかは、まぁ次回の衆議院選挙で分かるかと存じます。
 従って余程の極論以外でなければ、政治家は政策に反映させなければいけません。文字取りの“民意”ですので。

 とはいえ、です。
 世論が絶対に正しいか、と言えば生憎そうでもないのも事実です。特に最近では韓国・中国との友好思想を見直すべきだ、という意見も聞きます。
 其の根拠として挙げられるのが、“誤った情報を元に構築された関係だから”です。

 例えば此所数十年、テレビ・新聞では彼らと仲良くすべきというキャンペーンを張ってきました。私も同意見なのですが、竹島や尖閣だけではなく、嘘の歴史を教え反日感情を植え付けているのをやめさせてから、という前提がつきます。
(以前も確か表明したと思いますが)
 今回の騒動は完全に其れが裏目に出ました。仲が良い、もしくは良好な関係を築いていると思っていた多くの日本人へ対し、実は彼らがとても容認できない思想の持ち主であると気づかせてしまったのです。

 以前から彼らの度を超した反日行動を報道していれば、多少なりともショックは少なかったでしょうに、其れを怠ってきたために招いた感もあります。
(天皇陛下へ対しての侮蔑は到底看過できるものではありませんが、其れでも彼方側では日常的にやっている事です)

 にも関わらず、此所へ来てすら日本のマスコミは腐っています。


 2012年8月15日、アメリカ元高官アーミテージ氏、及びナイ教授が日米関係についてのあるべき姿について、報告書を発表しました。
 幾つかの新聞報道を見てみましょう。


米超党派が「歴史問題直視を」 日韓関係の改善促す報告書
http://www.47news.jp/CN/201208/CN2012081501002098.html
【ワシントン共同通信】アーミテージ元米国務副長官ら超党派の米有力者グループは15日、日米同盟に関する報告書を発表した。
日米韓の強力な関係が地域の安定と繁栄に不可欠だとして、
「米国は最大の外交努力を傾注して日韓の緊張を緩和すべきだ。日本も歴史問題を直視しなければならない」
と、日韓関係改善のために対応を促した。
 報告書は、アジア太平洋地域が大きな変化の時代を迎えていると指摘。日本は「一流国家であり続けたいのか、二流国家で満足するのか」の決断を迫られ重大な転機にあるとして、長期にわたり混迷が続く日本の政治に警告を発した。
(以下略)


 ふむ。簡単にまとめるならば“日本も歴史問題を直視しなければならない”でしょうか?続いて朝日新聞を読んでみましょう。


日米韓強化へ「歴史問題解決を」 アーミテージ氏ら提言
http://www.asahi.com/international/update/0816/TKY201208150716.html
 日米に韓国を加えた関係強化が重要と指摘。障害となる日韓の歴史問題の解決に向けて努力するよう求めている。
(web版)
 日刊の歴史問題の解決に向け、米国は「徹底した外交努力を行うべきだ」とし、日本へ対しても「韓国との複雑な関係を続けている歴史問題に向き合うことが不可欠だ」とした。
(紙面版。以上引用終了)


 成程、今回の件については「日本の歴史認識が悪い」と言っているような印象が強く残りますね。
 では原文を読んでみましょうか。


a report of the csis japan chair
The U.S.-Japan Alliance anchoring stability in asia
Richard L. Armitage
Joseph S. Nye
http://csis.org/files/publication/120810_Armitage_USJapanAlliance_Web.pdf
It is not the place of the U.S. government to render judgment on sensitive historical issues;
however, the United States must exert full diplomatic efforts to diffuse tensions and refocus the attention of its allies on core national security interests and the future. For the alliance to realize its full potential, it is essential for Japan to confront the historical issues that continue to complicate relations with ROK. While we understand the complex emotional and domestic-political dynamics of such issues, political acts like the recent ROK Supreme Court decision allowing individual
reparation cases to be heard, or efforts by the government of Japan to lobby local U.S. officials not to erect comfort women monuments, only inflame sentiments and distract South Korean and Japanese leaders and their respective publics from the broader strategic priorities they share and must act upon.
The allies should resist the temptation to resurrect deep historical differences and to utilize nationalist sentiments for domestic political purposes.


 訳して下さった方が居るので転載します。


 原文読んでみた。日韓の歴史問題についてはこう書いてある。
 日本が「歴史問題と向き合う(confront the historical issues)」ことが必要だとは書いているが、その前に「アメリカ政府は、デリケートな歴史問題について評決を下すような立場にはない」とはっきり断っている
 さ らに、「韓国最高裁での個人への賠償を認める判決や、アメリカ国内での「慰安婦」像設営の中止を求める日本政府のロビー活動などは、感情を刺激し、より広 範で戦略的な優先事項から日韓両国の指導者と国民の目を反らすだけである。その優先事項は日韓両国が共有しており、両国はそれに基づいて行動する必要があ る」
と書いてある。日本だけでなく、韓国にも苦言を呈しているのは明白。


「同盟国は、深い歴史の相違点を掘り起こし、ナショナリストの感情を国内の政治目的のために利用しようとする誘惑に負けてはならない
 主語は「同盟国」になっているが、これはどう見ても韓国向けだろう。


 さて、以上を読んだ方へ質問があります。
 どうして共同通信と朝日新聞は提言の中から、韓国に不利になるような所を無視し、日本を非難する部分だけを抜粋し、要旨として発表したのでしょうか?
 以下の選択肢の中からお好きな答えをお選び下さい。

1.    記者達は中学生未満の英語力しか持っていない
2.    提言の内容が気に入らず、日本国民へ知らせたくない
3.    何が何でも韓国を応援し、日本が悪い記事を作りたい

 貴方はまだ、マスコミを信じますか?

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