header
 トップへ | 此のサイトについ | ご意見・ご要望のメール

2009 年の新聞報道の検証 〜青い鳥症候群〜

 昨日に引き続き青い鳥です。調べてみたら実際に”青い鳥症候群”という事例が報告されているようです。
 会社や学校、家庭等に不満を持つ方が、
『ココは私の本来居るべき所ではない!もっと相応しい場所がある筈だ!』
と一念発起して退社したり、自分探しの旅へ出たりするそうです。

 まぁ疲れた時には旅行してゆっくり休むのは結構でしょう。
 また青い鳥探し、というか幸せを追い求める事も宜しいかと存じます。

 ただし”其の歳になってまで其の対応はないだろう”というのが、同症候群最大の問題なのです。

 昨日も書いた通り、童話で旅立つのは幼い兄妹です。彼らは家へ帰れば両親が待っていますし、現段階で生活に困るような事はありません。
 が、もしも兄妹の両親が青い鳥を探しに行っていたらどうでしょうか?旅行中に仕事は休まなくてはいけませんし、子供達の生活は誰がみるのでしょう?
 手ぶらで帰って来たとして、待っているのは子供達からの”自分達を置いていった親”、そして友人・知人・同僚からの”いい歳をして職場放棄した人間”という冷たい視線でしょうね。
(単身赴任とかであればいざ知らず、子を放置して掴んだ”幸せ”に価値はありません)

 現在に不満を持たない方は皆無だと思います。そしてまた其れを打破すべく、行動を起こすのはとても良い事でしょう――方法を間違えなければ、ですが。


 政権交代?良いでしょう!官僚脱却?凄い、格好良い!事業仕分け?汚職にメスが入る!……等と、特定政党の公約の実現性、また具体的な政策に何一つ触れる事無く、日本のマスコミは彼らを褒め称えました。
 各社総出で日本人へ、
「青い鳥を探しに行こう!青い鳥を見つければ幸せになれるんだ!」
と煽るに煽った、と。

 結果、「マニフェストは”やる”リストではなく、”やらない”リストだ」と揶揄されるぐらい、其の政党の無能・無責任・無計画ぶりが路程してしまいました。青い鳥など居なかったのです。

 私も人様の事をとやかく言える程賢明では御座いませんが、其の頃の新聞記事を読んでみましょう。


オバサン3人、またまた 自民「リリーフ」やめて/民主はやってみないと
http://megalodon.jp/2009-0618-2003-51/mainichi.jp/select/seiji/news/20090618dde012010010000c.html
http://kyokutoustudy.seesaa.net/article/189676310.html
 衆院選を前に高まる、自民・民主両党の対決ムード。17日には「首相の孫」2人による2回目の党首討論もあった。気になるのは、世論調査では読み切れない有権者のホンネ。
 やはりここは、物事の本質を見抜いてズバッと言い放つ“オバサン”の力を借りたい。山田美保子さん(52)、江川紹子さん(50)、石川結貴さん(47)の“オバサン3人組”が、夕刊編集部の呼びかけで2年ぶりに集まった。【まとめ・遠藤拓、山寺香】
◇自民、もう「リリーフ」やめて/民主、まずはやってみないと
◆党首討論は?
――山田
私は2回の党首討論で鳩山さん(由紀夫民主党代表)のこと、見直しちゃった。
言葉がすっと、心に入ってきた。点数をつけるなら、9対1で圧勝かな。まさか鳩山さんを好きになるなんて。
――江川
「友愛」って、今の世の中に一番足りないことを言おうとしている。人が中心ということで、少なくとも安倍さん(晋三元首相)の「美しい国」よりもいいですよ。
――山田
でも、初回(5月27日)は何度も言い過ぎ。友愛と書いた看板でも背負っていれば
いいのにと思った。
――石川
私は一緒に食事するんだったら……。
――山田
ははは、なんで?
――石川
結構大きいじゃないですか、そういうのって。絶対、鳩山さんとです。麻生さん(太郎首相)とは、たとえどんな高級な料理でもイヤ。
――山田
2人とも「首相の孫」で、大金持ちというのは一緒。なのに、なぜ生活感の有無で差が出るんだか。
――江川
野党暮らしが長いのもあるんじゃない? 鳩山さんはこれまで、人柄はいいけど何となくふわふわしていた。でも、代表になってからは「今度こそやるぞ」って意気込みや覚悟が伝わってくる。
――山田
姿勢や立ち方がきれいなの。身ぶり手ぶりもうまい。麻生さんは行儀が悪いんです。パッと見はダンディーなんですよ。でもねえ。
――石川
仮にも現役の首相なんだから、もう少し毅然(きぜん)としていてほしかった。
――江川
初回は鳩山さんをやっつけることだけを考えている感じで。2回目はもっとひどくなって、数字ばかり並べ、官僚に言わされたふうだった。自信を失ったのかもね。
――山田
びっくりしたのは、初回の党首討論で、「国民の最大の関心は西松建設の違法献金問題」と言い切った麻生さん。他にたくさんあるでしょうに。これ、衆院選の投票まで絶対に忘れませんよ。
◆麻生さんって
――山田
何から話せばいいのかな。それこそ漢字の読み間違いから始まって、いろいろありすぎて。
――江川
何かあると、どっちが自分にとって得か、で行動しているとしか思えない。郵政民営化
だって、「賛成じゃなかった」って言い出して、すぐに打ち消した。鳩山さんの弟、邦夫さん(前総務相)を切ったのもそう。結局は小泉(純一郎元首相)院政ってことなんだろうけど、これじゃあ信用できません。
――石川
本来、エリートは博愛主義というか、慈善事業にお金を出したり、広い心で下々の者のために働いたりとかするんですけどねえ。
――山田
腹が立つのは、やっぱり税金の無駄遣いですね。次々と予算案を作って、将来は消費税を上げるつもりのようですが、まずは他の無駄遣いをやめるべきですよ。民主党が国営漫画喫茶と皮肉っている国立メディア芸術総合センター構想もひどい。この際、麻生さんは私財をなげうって造ればいい。「麻生ナントカ記念館」って、名前は残るわけだし
(笑い)。
◆鳩山さんって
――江川
相手が麻生さんだから、得をしているかもね。
――石川
お金に執着していないふうに見える。理系男子だから。それこそいっちゃん(小沢一郎民主党代表代行)みたいに、票もお金も多ければ多いほどいい、というギトギトした政治家と違う気がする。
――山田
民主党はチェンジしてよかった。鳩山さん、昔はともかく、今は操られている感じが
あまりないもの。
――石川
西松転じて幸いとなす、なのかな。
――山田
そう言えば小沢さんが辞任した時、真っ先に石川さんの顔が浮かんだわ。
――石川
あはは。以前の座談会でも言ったけど私、ファンだから。まあ、今は陰で動いている
だろうけど、それはそれでいいじゃないですか。
――江川
小沢さんはちょっと濁ったところを泳ぐぐらいがいいんでしょう。鳩山さんだと、小沢さんと違って、きちんと会話ができそうだよね。
――山田
それにひきかえ、弟の邦夫さんはパワハラ丸出し。(SMAPの)草なぎ剛君への
一言で特に感じたけど、あんな人が上司だったら、絶対に仕事をしたくない。
――江川・石川
したくない!
――江川
鳩山さんにとって一番のマイナスは弟。優しいから、すぐかばってしまうが、あれは
やめた方がいいですね。おそらく、そのたびに票が逃げていくでしょう。
◆政権交代するの?
――江川
それにしても、なかなか解散しませんね。一日でも長く、総理大臣の椅子に座りたい人がいるから。
――山田
政治ジャーナリストのおじさまのなかには、民主党には政権を担うなんてできっこないって言う人が多い。官僚たちも民主党だとすごく大変だと思っているみたい。
――石川
村の長老たちが、自分たちの握ったモノを若い連中には渡さん、と言っているのとまるっきり一緒。
――山田
首相の器がどうというのも、何だかおじさんの発想じゃない?
――石川
最初からできる人なんて、いるわけがない。
――江川
最後までできない人だっているんだし。
――石川
そうそう。失敗してもいいから、まずはやってみないと。もう、器がある人にすべてお任せするという発想から脱却した方がいい。
――江川
政権交代は自民党にもいいことと思います。政権にしがみつこうとして、リリーフを出しては打たれの繰り返しで、麻生さんまで出しちゃった。一度野に下り、じっくりと人を育てればいい。
――
民主党の政策には、果たしてどれだけ期待できるのかな。高速道路無料化とか子ども手当の創設とか、愚策になりかねない、と感じます。
――江川
自民党と民主党の違いを考えてもよく分からない。米国の2大政党ほど根本的な違いはなさそうですし。
――山田
確かに、自民党の若手議員と話してみると、割と民主党と似たようなことを言っているんですね。
――石川
でも、政治の透明性は高まりそうですよ。自民党はこれから麻生さんを引きずり降ろし、次の首相を選ぶのだけはやめてほしい。
――江川
今度の選挙では20年、30年先の人たちに「昔の有権者が選択を誤ったから、財政面でも環境問題でも多大な負担をこうむった」と思われないように投票しないと。
――山田
民主党は今こそ、不倫やスキャンダルに気をつけ、脇を締めてほしいですね。
■人物略歴
◇えがわ・しょうこ
ジャーナリスト。1958年、東京都生まれ。著書に「人を助ける仕事」など。
◇いしかわ・ゆうき
作家。1961年、静岡県生まれ。著書に「家族は孤独でできている」など。
◇やまだ・みほこ
放送作家。1957年、東京都生まれ。テレビのコメンテーターなど、幅広く活躍。
(引用終了)


 まぁ憶測・推測・邪推のオンパレードですね。”公平な報道”ってどういう意味か訊いてみたいです。
 今にして思えばお三方は実に人を見る目に長けてらっしゃいます。
 鳩山元総理は日本史上最悪の12億円の脱税、小沢元代表は政治資金収支法違反で秘書三人が有罪(控訴中)。党自体も消費税もあっさり上げる事を決定し、マニフェストは高校無償化以外実現できていない始末です。
 つまり”山田美保子さん、江川紹子さん、石川結貴さんは人を見る目も、実現可能な政策かどうか判断する能力も無く、危険だという至極尤もな意見を無視し、外見だけで犯罪者を擁護する人達”と未来永劫インターネット上に残るのですから。
(記事の引用という形で。私も微力ながらお手伝い致します)

 私のHPをご覧の方の中には、此の記事を読まれた方がいらっしゃるかもしません。
 其の通りだ、と頭を縦に振った方も居れば、いやぁ、と傾げた方も居るでしょう。

 其れで?”政権交代”等というあやふやで何一つ具体性、現実性に乏しい方法で青い鳥を探しに行ったわけですが、見つかりましたか?
 生憎私の住まう日本という国では、国民が実感出来る程の恩恵を受けていません。汚職は格段に酷くなり、諸外国からは虚仮にされ、景気回復どころか震災復興一つ出来ぬ状態です。

 さて、”誰”が悪いのでしょう。
 青い鳥を探しに行った人?青い鳥を探せと吹き込んだ人?
 其れとも”青い鳥を探さざるを得ない状況へ追い込んだ人”?

 テレビや新聞では相も変わらず自民党へ責任を追及するのが流行りのようです。青い鳥に例えるならば、其れはつまり兄妹が旅をしたのは両親が不甲斐ないせいだ、という事になります。
 幼い兄妹は”自宅に青い鳥が居る”と、最後には悟る事が出来ました。

 私達はどうでしょうね?
inserted by FC2 system