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反原発派の正体 〜過激派による思想の汚染〜

 今日の記事は脱原発・反原発及び再稼働容認の方、どちらの立場であっても是非お読み下さい。


 私は常日頃疑問に思っていました。“どうして脱原発の方のデモは、あれだけ暴力と示威行為に満ちているのだろうか?”と。
 具体的には原子力発電所の前へ集団で立ち塞がったり(時には妊婦や子供を最前面に出し、“人の盾”を作り)、警備をしている警官へ暴力を振るって逮捕されたり、はたまたインターネットのブログやツイッターで嘘の情報を拡散し、不安を煽っている“方も”居ます。
(殆どの方はそういった行動とは無関係なのでしょうが)

 何と申しましょうか、彼らを見ていると日米安保の時に活躍した過激派を思い出します。まぁリアルで見たわけではないので、あくまでも感想に過ぎませんが。
 まず“過激派”という言葉に馴染みのない方が多いと思います。調べてみましょうか。



(※以下wikiより、かなり略しています)
過激派(かげきは)とは、自己もしくは自己の属する集団の主義主張を貫くためには、過激な手段や違法な手法も厭わないとする行動様式の集団に対する呼称である。
 太平洋戦争後の日本の政治分野で一般に「過激派」とは、1960年代後半から1970年代初頭(=昭和40年代)を中心に勃興した、反・日本共産党(以下「共産党」)系の急進的・戦闘的な新左翼の諸党派をさす場合が多い。
 これらを一般にはマスコミは「過激派」、警察は「極左暴力集団」、敵視される側の共産党は「ニセ「左翼」暴力集団」と呼ぶ場合が多い。「極左暴力集団」の語は1970年代各版の警察白書に既に見ることができる。類似の用語にテロリストがあるが、これは主に一般人を含めて計画的な暴力を行い社会を恐怖させる効果を目的とするもので、必ずしも「過激派」と同一ではない

過激派とされる団体
アイルランド共和軍
バスク祖国と自由
テロ組織一覧#イスラム過激派、パレスチナゲリラ
パレスティナ解放人民戦線
ハマース
ヒズボラ
キリスト教右派
動物解放戦線
グリーンピース (NGO)
シーシェパード
神風連
正氣塾
統一戦線義勇軍
楯の会
大日本同胞社
共産主義者同盟
共産主義者同盟赤軍派
革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)
日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)
革命的労働者協会(社会党社青同解放派)(革労協・狭間派)
革命的労働者協会(解放派)(同上・木元派)
戦旗・共産主義者同盟
民主主義的社会主義運動
シンバイオニーズ解放軍
ウェザーマン
連合赤軍
日本赤軍
東アジア反日武装戦線
(以下略、引用終了)


 と、まぁこんな感じです。60〜70年代に活躍していたのは中核派、革マル派、革労協でしょうか。
 最も有名なのは連合赤軍の引き起こした山岳ベース事件、あさま山荘事件でしょうか。前者が身内で処刑し合い、後者が銃器で武装して立てこもった事件です。
 他にも旅客機をハイジャックしたり、エジプトだったかで銃を乱射して一般人を虐殺したり、と今で言えばテロリストという言葉が一番近いでしょうかね。
 まず間違いなくご本人達は否定されるでしょうが、“暴力によって他人をどうこうしようとするのは、例えどんな崇高な思想があっても許されない”んですが。
(実際に彼らがしているのは罪の無い一般人への攻撃、そして仲間内での私刑でした)

 彼ら過激派に関する記述を私は幾つか読みました。しかし未だに彼らの行動は理解できません。

 例えばの話、中国の場合ですと土地バブルが弾けたり、EUの景気が落ち込み輸出が滞ってきた、其のため輸出が落ち込み、中国人労働者の失業率が高まり、“反日・愛国”という麻薬を投与して凌ぐしかなかった。其れは理解できます。共感はしませんが。

 過激派と称される方々が日米安保条約で大学の講堂を占拠したり、鉄パイプとヘルメットで武装して国会を取り囲んでみたり、または戦後の民主化で爆弾テロを起こしてみたり、と色々な事件、犯罪行為に手を染めてきました。
 ですが「彼らはどうしてそんなテロ行為に身を染めるのか?」と言う疑問がありました。条約締結が気に入らないならば、政治システムが容認できないのならば、彼らは世論を募って政治家になれば良かったのに、と。
 どうして正当な手続きを踏まずに、政治をどうにかしようとしたのでしょうか?其れが今も尚、私は疑問に感じています。


 さて、漸く本題へ入りますが、昨今の反原発・脱原発運動にも似たような動きを感じられました。
 私個人(奇蹄類)の感想ですが、似ているんですよね。“正当な手続きを踏まず、暴力と度の過ぎた示威行為によって、賛同者を集める”という姿勢が、かつての過激派に酷似しています。
 勿論全てが、とは言いません。しかし違法なデモや占拠活動を行う彼らは、根本的な所――例えば誰か代表を立て、国政やら市政へ出馬するというような解決策を“何故かあまり採らない(皆無ではありませんが)”のが、特に似ています。

 まぁ全ては私の憶測、証拠のある事でも無し、わざわざHPに書く必要も無かろうと思っていました。根拠の無い憶測と嘘を撒き散らしてしまえば、彼らと同じですしね。

 ――と、思っていた矢先、公安調査庁の資料に載っていました。公安調査庁とは内閣の下に存在する日本の情報組織です。ただし逮捕・立憲などの治安に関する権限は持たないため、情報収集に特化しているようです。
 まぁ言ってしまえば過激派やオウム真理教など、日本でのテロ活動を起こしそうな個人・団体への監視をしている政府機関、でしょうか。
 其の団体が出している資料は誰でも閲覧が可能です。其の中に彼らの記述がありました。


公安調査庁の資料 平成24年1月「内外情勢の回顧と展望」
http://www.moj.go.jp/content/000084409.pdf#page=62
(57ページ以降を抜粋)
(1)東日本大震災をめぐり、国内諸団体が様々な活動を展開

 過激派は、被災地支援活動に取り組む中で、労働者や学生に接近――
 過激派は震災に伴う雇用問題に介入したり、被災地でのボランティア活動などを通じて、労働者や学生の取り込みに力を注いだ。

過激派は、政府などへの批判活動を展開。自派系の反原発団体の結成も
 過激派は、反原発を重点闘争課題の一つに掲げ、経済産業省や東京電力本店前で全原発の即時停止・廃炉を訴える抗議活動を実施する(3月・4月)など、政府や電力会社に対する批判を繰り返した。また、反原発団体などが主催した全国一斉行動(6月11日、9月11日)や「脱原発」を訴える集会(9月19日、東京)に全国の活動家を動員し、原発の停止・廃炉を訴えながら、自派の機関紙ビラを配布するなどの宣伝活動に取り組んだ。
 過激派の中でも、中核派中央派は、反原発運動の高まり保持派の勢力拡大に・浸透の好機と捉え、反原発団体などが主催した様々な集会に活動家を動員してビラ配布や署名活動を行ったほか、各地で同派独自の集会・デモを実施し、さらに、8月には、「すべての原発をいますぐなくそう!全国会議」(略称「NAZEN」)を立ち上げるなど、反原発を掲げた活動に積極的に取り組んだ。
(以下略、また一部略しています。原文をご覧下さい)


 要点を抜き出せば、“過激派の皆さんは東日本大震災と反原発活動で、自分達の組織へ人を取り込むダシに使っていた”と。
 まぁ……そうなんでしょうね。彼らが“善意”なり“厚意”でボランティアなり、デモを起こすとしましょう。其れはまぁ尊い事ですね。誉められるべきでしょう。
 署名も……まぁ“脱原発と言いながら、裏で住所録として仲間内で利用でもしない限り”は、良い事でしょうか。
 ですが“自派団体や系列の労組へ加入を勧める”というのは明らかに、一線を越えてしまっていますね。平時であれば兎も角、彼らは“見返り”としてやっているのでしょうから。

 ともあれ私の中でもやもやとしていたものが、漸く実像を描けるようなりました。反原発団体の胡散臭さ、はっきり言えば“自分達の主張が認められるためには、何をやっても構わない”という極端な姿勢が、実は数十年前から続く組織の体質だった、と。
 まぁどこぞの首長さん、または現与党さんがやっているように“実現不可能な(出来たとしても採算的に難しいか、効率が悪い)事を声高に叫び、多くの方の耳朶を打つ”という手法は有効ですから。

 ただし勘違いなさらないで下さい。私のHPをご覧頂いている方の中には、当然脱原発を求める方も居るでしょうし、私も“緩やかな”脱原発を求めています。
 そういった人間にとってすれば、彼ら急進的な過激派の流入は害悪でしかありません。真摯な気持ちで脱原発へ取り組む人間を、食い物(金・票)にしようとする人達です。

 ですから貴方がきちんとした思想の上に脱原発を唱えるのであれば、どうかデモに行ったとしてもそういう“怪しい”活動には距離を置く事をお勧め致します。まぁナショナルエネミー候補になるのも、其れは其れで立派な選択肢だとは思いますが。
 しかしもしも彼らが“真っ当な”活動をしているのならば、脱○○にかこつけるのではなく、最初から所属や活動内容を明らかにした上、勧誘なり同調を求めてくるでしょう。

 脱原発の方、同じバスへ乗り合わせたとしても目的地が一緒とは限りません。貴方が登山するのにバスへ乗ったのでしょうが、隣席に座った人間は貴方の荷物を狙うために乗り込んだ、のかも知れませんよ?

 兎に角疑わしかったのならば、一度離れて俯瞰で眺めてみるのも、また大切かと存じます。生憎此の世界は善意だけ構成されている訳ではありませんので。
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