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十月のクモ、マスコミの偏向報道 〜カップラーメンからカレーライスへ〜

 此の季節、“クモ”と聞いて大抵の方は空をよぎる雲を連想されるでしょう。天高く馬肥ゆる、と言うように空が奇麗な季節でもあります。
 ですが、今日は“蜘蛛”、節足動物の方のクモの話です。ちなみに私は苦手です。


 暑い暑い夏が終わり、段々と秋めいてきた今日この頃、私の達の身近に居た虫達は次第に姿を消しつつあります。
 例えば秋の虫で代表的なコオロギやスズムシ。彼らは夏が始まる頃、宵闇が帳を作る頃に鳴き出し、朝にはいつの間にか沈黙します。
 しかし秋になり、涼しくなってくると一日中鳴いています。朝から晩まで、というか逆に夜は涼しすぎて鳴かなくなります。
 地を這う虫も似たようなもので、気がつくと姿を見なくなっていたりします。
(昆虫が苦手なので割と大切な事です)

 さて、では蜘蛛がどうなっているかと言えば、此の時期、彼らは其れはもう非常に立派な巣を造ります。
 比喩表現ではなく、奇麗な形のまま、巣にゴミも見あたらない立派なものです。朝、夜露がついてキラキラ光る様は、軽い昆虫(節足動物)恐怖症の私ですら見とれる出来映えです。




 ただし“其れはあくまでも人間から見た一面”でしか過ぎません。


  蜘蛛の巣は文字通り蜘蛛の体から出た分泌物(タンパク質だったような?)であり、文字通り命(カロリー)を削っています。其れを大きく張らざるといけない 理由は、“獲物がいない”という一点につきます。季節からか少なくなってきた餌を求めるため、彼らは精一杯其のテリトリーを大きくしているのです。
 また巣が奇麗なのも、“獲物の死骸が残らない(引っかからない)ため”ですね。要は造ったそのままの姿で汚れようがないと。
 一日中観察しているわけではないので、彼らが何処へ行くのかは分かりませんが、其の内に巣は見なくなり、何となく地面を見ると死んだ蜘蛛が地面に転がって居たりします。

 まぁ何が言いたいのかと言えば、

『蜘蛛は冬の寒さで死が近づいてくると、身を削って大きな巣を張り、獲物を捕ろうとする。其れはとても奇麗に見えるが、巣に掛かる獲物は姿を消し、哀れでしか無い』

と言う事ですね。


 さて、では今日の本題ですが、いつの間にか恒例となってしまったマスコミの偏向報道を取り上げたいと思います。ネガティブキャンペーンと言うべきか、差別助長報道と言った方が適切かも知れませんね。


MBS「安倍の今日のお昼は3500円のカツカレー!庶民感覚がない!」 なお鳩山の連日豪華ディナーはスルー(2012-09-26)
http://realtime.search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%AB%E3%83%84%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC&ei=UTF-8

カツカレー3500円とか高いぞ!!我々庶民と以下略TwitterUtri7(ゆとりーな®)-12秒前

安倍さんの今日のお昼は3500円のカツカレーだったので庶民感覚がないようですTwitternarazaka(Narazaka)-3分前

安倍さん、カツカレー3500円食べたとかで早速叩かれてる。マスコミって・・・Twitteri_nuo(ディー)-8分前
(ツイッターより抜粋)


9月23日のTBS「朝ズバッ」。
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-5325.html#more
 自民・安倍氏が総裁選前に食べた"ゲン担ぎ"の3500円のカツカレーについて、みのもんたが「カツカレー食べてるとこじゃないと思うんですけどねぇ」と批判気味に語った。
 そのみのもんた氏は3年前、ミリオネア映画のアカデミー賞必勝祈願として、映画監督に「必勝祈願の3万円カレー」を送っていた。

http://cinema-magazine.com/news/1714#
  日本の「クイズ$ミリオネア」の司会者みのもんたさんも応援にかけつけてくれました。みのさんは「この映画の司会者が悪い司会者なんですよ。ですから監督 に日本の司会者は素晴らしいよと言いに来ました」と挨拶。アカデミー賞の必勝祈願として、ボイル監督のために日本のカツカレーを用意。みのさんは「これを 食べれば、間違いなくアカデミー賞、取れます!」と3回断言。ボイル監督は、フォトセッションそっちのけで、本気でうまそうに頬張っていました。ちなみに このカレーは、「朝ズバッ!」によるとみのさんいわく「3万円もする特注のカツカレー」とのことで。さあ効果はいかに?(抜粋)
(以下略)


 成程、マスコミの皆さんは現役法務大臣の違法献金より、野党党首の食事の値段で一喜一憂ですか。日本のマスコミ、報道関係者は心の底からどうかしています。
 高いとは思いますし、私の一週間の昼食代(自炊していますが)のほぼ同じですが、党の総裁選挙の際に験を担ぐため食べるのが、どうして悪いのでしょうか?其れとも庶民は1000円以下ししか食べてはいけないと?
 そしてマスコミのダブルスタンダード、という二枚舌。“恥”って言葉をご存じでしょうか?


朝日新聞社ビルのカツ無しカレー3675円 毎日新聞社ビルのカツ無しカレーセット5775円  安倍を叩いてた庶民がどうのこうのって誰が言ってるの?
ハムスター2ちゃんねる 2012年9月29日 17:10 ID:hamusoku
http://hamusoku.com/archives/7479875.html

朝日新聞社店のカツ無しカレー:3,675円
http://www.alaska-net.co.jp/asahi/dinner.html
毎日新聞社系列ビルのレストランのカレーランチセット:5,775円
http://www.alaska-net.co.jp/palace/lunch.html
(以下略)


 ……なんでしょうね、此?前に麻生元総理がカップラーメンの値段や漢字の読み方で散々やられたように、日本にはまともなジャーナリストの方は居ないのでしょうか?……居ないんでしょうね、きっと。


 まぁ、ですね。日本は色々問題を抱えています。其れは当然です、問題のない国など存在しませんから。
 しかし、です。“カツカレーの値段、其れも党代表選挙の日に食べたもの”を取り上げ、庶民目線がどうこう言うのは、明らかなネガティブキャンペーンではないでしょうか?
 マスコミが与党野党全ての食事事情を明らかにするのでしたら兎も角、特定の政党、しかも野党の代表を取り上げつらうとは、報道姿勢が不公平とかではなく、其処には悪意しかありません。
 そして自分達マスコミは其れよりも高い品物を食べている、と。なんと言いましょうか、暇な時、平和な時にそう言うお遊びは許容されるかも知れませんが、今は日本にとって命題が並んでいる状態です。其の殆どが無能な現与党が引き込んだ代物ではありますが。
 其れを放置して、カレーだなんだ庶民目線だ、と……彼らは狂っているのでしょうか?

 まぁ悪い点ばかりではなく、勿論良い点もあります。インターネットの普及により悪い事は悪い、と誰でも発信し多くの人間と情報や感情を共有できる時代になりました。
 今回の安倍総裁へのネガティブキャンペーンも、ネットを中心に批判の声が上がっています。此所の“ネットを中心に”と言う所がポイントですね。

 私達は言論の自由を認められています。しかし自由に言論を“発表する機会”はありません。表明の自由ではなく、機会の自由です。
 私達は“公共の媒体を使った意志表現が出来ない”んですね。公共の電波を利用しているテレビ、そして言論の自由が認められている新聞を使い、意志の発表は出来ません。
(莫大な広告料を支払えば可能かも知れません。しかし其れは“広告”であり、新聞記者やコメンテーターの“意志・意見”とは違うでしょう)

 だからインターネットが活動の中心となるのは必然でしょう。個人が何も言えなかった30年程前比べれば、格段の進化ではありますが。
 既存のメディア、所謂レガシーメディアへ対して不満の声が高まりつつあります。


米国民のメディア不信、最高の60%に、大手メディアの民主党支持“偏向”で(2012-0922)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120922/amr12092221550007-n1.htm
 米国民の新聞やテレビなどメディアに対する不信がこれまで最高の60%という水準に達したことを示す世論調査結果が21日、発表された。大統領選挙を中心とする国政ニュースの報道を不公正、不正確とみなす国民が増えており、特に共和党支持者が、大手メディアの民主党支持偏向を指摘する向きが多いという。
  米国の大手世論調査会社ギャラップが発表した調査結果によると、メディアの主に国政ニュースに関して、その報道を「完全、正確、公正」の基準からみて「ほ とんど信用しない」「まったく信用しない」と答えた人が合わせて全体の60%に達した。「大いに信用する」と「かなり信用する」と答えた人が合計40% と、不信用・信用の差は20ポイントとなった。
 調査は大統領選で共和、民主両党がともに全国大会で候補を正式に決めて間もない9月上旬に全米規模で実施された。
 この60%というメディア不信は、ギャラップ社が同種の調査を始めた1970年代以来、最高の水準。前回大統領選の2008年では56%だったという。
 米国の政治報道ではニューヨーク・タイムズ、CBSといった大手メディアは年来、民主党寄りで、大統領選でも社説では民主党候補の支持を打ち出すうえ、報道記者たちも民主党支持が圧倒的に多いことは公然の事実となっている。
  このため、共和党側からは選挙のたびに「大手メディアの民主党支持偏向」を非難する声が出る。今回の調査でも「メディア信用」の答えが全体では40%だっ たのに対し、共和党支持者では26%、無党派が31%、民主党支持者が58%という数字が出ており、共和党側の大手メディア不信はさらに強まったことが判 明した。
(引用終了)


 例はアメリカですが、日本も大差ないでしょう。何故ならば2010年の参議院選挙、支持率70%超、政党支持率で第二党をダブルスコアで引き離していた民主党が、あっさり野党に負けた、という時点で、彼らの影響力や分析力が落書き未満だと証明してしまっています。実際に“政党支持率がほぼ同じだった”11年の地方統一選挙も大敗していました。


 さて、クモの話へ戻ります。あくまでもクモの話ですよ、と念を押しておきます。
 季節が変わってきても彼らは巣を張ります。其れは大きく、時には美しく見えるかもしれません。
 ですが其の、奇麗に作られた“モノ”は虚構です。誰かへ見せるための物でもなく、かといってボランティアで作っているわけではありません。全ては“彼ら”の食欲を満たすためだけに作り上げられています。
 愚かにも彼らを信じ、身を乗り出した物を糧にしてきました。張り出した彼らの巣の下には、数多くの犠牲者の死骸が散らばっている事でしょう。

 だからといって“彼ら”を責めるのは筋違いである事も明記しておきます。彼らは“虫”です。“自分達の繁栄や、其の場其の場の要望にしか興味がない”存在です。其れ以上でもなく以下でもありません。其れが全てだと思います。

 ともあれ、私達生きた人間は彼らの横暴をどうするのか、どうすれば良いのか、と考えるべき時に来ているでしょう。
 蜘蛛の払うのも、彼らが冬の寒さに朽ちていくのを只待つのも、どちらでも良いかと存じます。ですが後者の場合だと春になり、またノコノコと出て来た蜘蛛は懲りずに巣を張るでしょう。そしてまた多くの犠牲者が彼らの餌とされます。
 私達は定期的に蜘蛛を追い出し、そして其の巣が紛い物であると言わねばなりません――貴方の家族や、友人が巣にかかってしまってからでは、手遅れでしょうから。
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