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復興を妨げるもの 〜復興予算の流用〜

 仕事の合間に書き綴ったメモや愚痴、政治的な事件への意見を取り扱うようになってからもうすぐ五ヶ月となります。
 一ヶ月ぐらい前からオンライン及びアクセスカウンターを実装しました。其れによると一ヶ月で350名の方にご覧頂けたようです。此の調子で行けば年内に1000超えるかも知れません。
 またGoogle検索で“極東動物園”と打ち込むと、其処には愚犀の記事がズラッと並ぶ……ちょっと感動する反面、私如き奇蹄類の言が世界発信とは如何なものか、と思う今日この頃で御座います。

 まぁ何と言いましょうか、大の大人が言うべき事ではないのですが、何度が天を仰いで、石を投げたくなる事があります。無情と言うか、不幸と言うべきか、私達は生活していて、理不尽な事に出くわす事が多々あります。

 ですが実際に石を投げたり、唾を吐いたりはしません。何故ならば私達へ不幸を運ぶのもまた、同じ人間である事が多いからです。
 八つ当たりしても何の結果を生むわけではなく、元凶へは何の痛痒も感じていないのですから、するだけ無駄と言うことで。


野田政権によって復興予算1兆円が天下り法人に流れている事が明らかに
http://gendai.net/articles/view/syakai/138156
 野田政権はやはりインチキだらけだ。10日、発足から半年経った「復興庁」。東日本大震災の復興支援を目的に約15兆円(11年度)を計上しながら、4割に当たる約6兆円が使われず、うち1兆円を特別会計に繰り入れていたことが問題になった。
 驚くのは、特会に流れた後のカネの配分先だ。ナント、天下り法人にバラまかれていたのである。
「今国会に提出された『東日本大震災復興特別会計』の明細書に、繰り入れられた1兆円の使い道が記されています。ざっと挙げると、『沖縄教育振興事業費』に31.5億円、『独法国際交流基金運営費』に約1.2億円、『独法酒類総合研究所運営費』に5700万円――となっています。何のことはない。復興予算をシロアリ天下り法人の運営に充てるのです」(経済ジャーナリスト)
 「国際交流基金」や「酒類総合研究所」はかつて、政府の事業仕分けの対象となり、運営交付金について「見直し(削減)」が求められた独法だ。その独法にシレッと復興予算を使うのだから開いた口がふさがらない。
(以下略)


復興予算、被災地中心に 財務省 今年度から見直し
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121013-00000013-asahi-pol
  東日本大震災の復興予算が官庁施設の改修費や反捕鯨団体の対策費などに使われていた問題を受け、財務省は来年度の復興予算は被災地中心に使うよう見直すこ とにした。被災地以外で使える「全国防災対策費」は大切な事業に絞り込んで大幅に縮小するほか、対策費のほかは被災地以外で新しい事業を認めない方針だ。 今年度の復興予算で問題がある事業は一般予算に振り替えることも検討する。
  政府は5年間で19兆円の復興予算を予定し、今年度予算までに17.5兆円を盛り込んだ。来年度予算では9月に締め切った各省庁の予算要求が4.5兆円に ふくらみ、震災から3年で19兆円を超えるのは確実だ。このため、予算編成を担当する財務省がむだな事業がないかを査定している。
 とくに全国で耐震化や道路工事に使える全国防災対策費は大幅に縮小する。対策費は5年で1兆円を予定していたが、今年秋ですべて使い終わり、各省庁は来年度予算で新たに計約9千億円を求めている。
(以下略)


 ……いや、まぁ、なんでしょうか。個人的な見解ですが、道路や官庁の耐震強化は大切ですよ?また捕鯨に関しても続けていかねばならないとも思います。
 ですが予算を復興費から捻出するのは、明らかに誤りではないでしょうか?

 頭の痛い事に此の件が抱えている問題点は二つあります。

1.復興予算の査定の甘さ
 何度も(四回ぐらい)申し上げておりますが、4兆円が“余る”という見通しの悪さ。というか何も過分に余らせるであれば、其の分他の予算へ割り振った方が、死に金にならない――と、以前指摘致しました。

2.流用の緩さ
 「余ってしまっているのだから、自由に遣える」程度の認識なのでしょうかね。以前民主党がパフォーマンスで切った予算を復活させ、全く別の事業へと流用しています。

 そもそも必要な予算であれば、“復興事業費とは別口にして計上する”のが常識です。例えるならば、そうですね……会社で社内厚生費(保険や育児休業等の原資)を確保していたのに、給料の一部に転用していた、ぐらいの話でしょうか。

 まぁ、ですね。繰り返しますが、耐震・防災は絶対に必要です。
 また私は経済的な側面から“デフレ期には大きな政府、具体的には公共授業で失業対策”が正しいと思っています。
 ですから現在公共事業に支出するのは正しい――ただし、其の財源が復興予算でなければ、の話ですが。

 しかし、流石は私達の民主党、悪い意味で期待を裏切りません。


復興予算21億円が中韓友好促進団体に 団体トップは民主大物議員と外務省OB…
(2012.10.18)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121018/plt1210181552007-n1.htm
 東日本大震災の復興予算が、復興とかけ離れた事業に転用されていた問題で、総事業費72億円の青少年国際交流事業が注目されているが、全体の約3割、約21億円が中国と韓国との友好を促進する2団体に支出れていた。
 2団体のトップは、民主党の大物議員と外務省OB
 尖閣諸島や竹島をめぐって中韓両国が増長した背景に、民主党政権の弱腰・迎合外交があるとの指摘もあるが、国民はこの復興予算に納得できるだろうか。
 問題の事業は、外務省の「アジア大洋州地域、北米地域との青少年交流」。
 震災の「風評被害を抑える」という名目で、41の国・地域の高校生や大学生を招き、被災地との交流を行った。
 総事業費72億円は、事業を行った外郭団体などに拠出された。
 中韓関連でいうと、「日中友好会館」に14億6800万円、「日韓学術文化青少年交流共同事業体」に6億3400万円で、計約21億円になる。
 日中友好会館の会長は、親中派として知られる民主党の江田五月参院議員で、役員には文科省OBが。
 日韓学術文化青少年交流共同事業体の日本側代表である「日韓文化交流基金」の内田富夫理事長は外務省OBだ。
 この事業をめぐっては、先月9日のNHKスペシャルが「被災地での滞在期間2日間で、残り10日間は国内観光」などと問題点を報道。
 自民党の平将明衆院議員も「学生ではなく、著名なジャーナリストを呼ぶなど、もっと効果の高いやり方があるはず。(震災を利用して)通常なら通らない予算を押し込んだ」と批判し、今年7月に民主党が行った事業仕分けでも「削減」判定が出た。
 国民に復興増税という負担を強いながら、与野党から効果を疑問視される事業を行っていたとすれば大問題。さらに、隣国とはいえ、41の国・地域分の総予算のうち、中韓両国に約3割が集中するのはどうなのか。
  ジャーナリストの若林亜紀氏は「民主党政権になって中韓両国への配慮が目立つので、外務省は『予算が通りやすい』と思って要求したのだろう。復興予算を、国会議員と天下り官僚、中韓の若者が分け合う構図になっている。臨時国会などで徹底的に追及するべきだ」と話した。
(引用終了)


 ……此の期に及んでも、民主党は中国・韓国が大事なのですか?其れは被災地を復興するため、日本人の皆さんから徴収した文字通りの血税を遣ってする程の事でしょうか?


 そして某匿名掲示板を読んでいたら、次のような書き込みがありました。


3 Ta152 H-0 ◆Tank/Ja2RQ 2012/10/18(木) 16:23:22.83 ID:mbb0J2py
またかよ。
委員会を開きたがらないわけだ。

213 <丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん 2012/10/18(木) 18:33:29.71 ID:DCUB6GIG
>>3
国会内の委員会で問題を扱ったら、
「野党に不正流用を糾弾される民主党」という構図になってしまうから、
野党を排除した事業仕分け方式にして
「官僚の不正を舌鋒鋭く追求する民主党」という構図に擦り替えて、
自分たちに責任が及ばないようにしようとしてるんだろうな。


 ……冗談で済めば良いんですけどね。生憎現実はより厳しい方向へ向かっているようです。


民主党、すべてに逃げまくり 解散は絶対イヤ、復興予算審議も国会開催もパス(2012-1010)
http://www.j-cast.com/2012/10/10149653.html?p=all
 民主・自民のダブル党首選から約2週間が経っても、いまだに党首会談すら開かれず、秋の臨時国会開会のメドがたたない状況が続いている。
(中略)
 「被災地と関係ない用途に使用されている」として問題視されている復興予算の審議にも、民主党は消極的だ。自民党は10月9日、衆院決算行政監視委員会の小委員会の幹事会を開き、民主党に復興予算についての審議を提案しようとしたが、民主党は欠席。新藤義孝小委員長(自民)が、小委員会を10月11日に開くことを職権で決めたが、民主党が小委員会を欠席すれば定数を満たさないため、開会できるかどうか微妙な情勢だ。
(以下略)


 まぁ此だけ出鱈目な使い方をしていれば、到底国会を開けるものではありません。
 そして何が愚かと言えば、此所へ来ても他人へ責任をなすりつけようとする事です。


蓮舫「復興費ばら撒きは野党のせい」ツイッターでつぶやく(2012-1018)
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-5567.html#more
実際に野党から被災地以外の全国防災、公共事業に使えるよう強く要請を受けて復興基本法案を修正した経緯はありますが、
疑われる事業を組んだことは我々の責任です。
(引用終了)


産経新聞(2012-1018)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121018/plc12101823100013-n1.htm
  東日本大震災の復興予算の「流用」問題を審議した18日の参院決算委員会で、かつての「仕分けコンビ」が開き直りとも取れる発言を連発した。平成21年の 政権交代直後の「事業仕分け」では、歯切れ良く予算のムダ削減を訴えていた枝野幸男経済産業相と蓮舫元行政刷新担当相。3年余りの与党暮らしの末、「言い 訳」を余儀なくされる場面が目立った。
「あのー、ミソもクソも一緒にした議論はやめていただきたい」
 普段は理路整然と答弁することが多い枝野氏の冷静さを欠いた答弁に、委員会室は騒然となった。自民党の森雅子氏が、流用問題で地元・福島の企業向け立地補助金が不足していることを厳しく指摘したときのことだ。
  山本順三委員長(自民)はすかさず、「言葉は慎重に選んでください」と注意したが、枝野氏は「間違ったことを言っているとは思わない」と収まらず、「被災 地以外に予算が使われていることは、理由も原因も全然別の話だ」とまくし立てた。自民、公明両党にも責任があるといわんばかりだった。
  枝野氏は自ら発した「ミソもクソも」という発言だけは、「あまり上品でなかったので、おわびして撤回する」と謝罪したが、復興予算に計上された立地補助金 の大部分が被災地以外の企業を対象としているのは事実。激高したことで、かえって所管する「省益」を堅持しようという姿勢を印象づける結果となった。
 民主党委員として質問の先陣を切った蓮舫氏は、より露骨な形で自公両党に流用問題の責任を転嫁した。
「一言言わせていただきたい。もともと内閣が出した復興基本法案は対象を被災地に限定していたが、自民党さん、公明党さんからの建設的な意見も踏まえ、対象は日本全国になった」
 蓮舫氏は、被災地以外の全国防災事業に復興予算が充てられた経緯に関し、こう強調した。
 初の本格的復旧・復興予算となった23年度第3次補正予算の編成をめぐる自民党の行状について、
「さらに7・1兆円上積みしろといわれた」
「立地補助金が足りないから5千億円上乗せしろと指摘された」
−などと“暴露”したが、逆に政権与党としての責任を棚上しようとする姿勢が浮き彫りに。そこには、かつての「仕分けの女王」の面影はなかった。
(引用終了)


 つまり民主党側の言い分としては、
『各種予算案の根本となっているのは自民・公明党案であり、自分達に責任は無い』
と仰っているのでしょうか?
 まぁ……政治家以前に、そして社会人として問題です。

 例えば生徒会で年間の予算を組んだとしましょう。文化祭や体育祭、学校側から認められた範囲内でやりくりをしていたとします。
 ですがある時、生徒から「全教室にクーラーを入れて欲しい」という要望が上げられました。
 生徒会は其の提案を取り入れ、全教室へクーラーを設置しました――修学旅行の積み立て金を流用して。そんな次元の話ですね。

 しかも記事中にあったように、“福島で本来使われるべき企業向け立地補助金が足りない”状況で、全国へ資金を回し、挙げ句には中国・韓国へ金を使う……信じられません。
 野党が提案した防災計画と其れを実現させるため、復興資金を流用したのは政府民主党の側でしょう?
 政治家が政策を実行し、成功すれば自分達の手柄、失敗すれば提案した人間が悪い……社会人としても問題だと言いましたが、謝罪して訂正致します。私の発言は適切ではありませんでした。

 民主党の皆さん、貴方方は人間として恥ずかしくないですか?

 正直、地元選出の民主党議員の事務所へ行こうかと迷いました。しかしそんな事をしても意味がないと判断し、残念ながら断念致しました。
 其れは”現在の民主党へ何か陳情しようとも、其れは点の唾を吐いたり、壁を殴りつけるのと同じで、全く無意味な行為”だと思います。
 民主党とは”天災”のようなものだと最近感じ始めました。彼らをどうにかしようと思うのではなく、彼らへの対抗策を準備し、決して受け入れぬ事で人々の命を守る以外、私達の生命や財産を守る方法は無いのだ、と。

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