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考察・第46回衆議院選挙予測

 さてさて本格的に選挙報道が増えていました。マスコミと民主党、及び他の全ての野党は「世襲禁止!反自民!」とまるで3年前の再現を見ている感じがします。世襲云々に関しては後日、実例を交えてご紹介したく存じます。
 正直、私のHPが公職選挙法に反するのではないか、と思わない事もないのですが、候補者の方と一切接点がないため、問題ないでしょう。というか、あっても、します。国の大事に黙して座すのも性分ではありませんし。


 さて、今日は現状把握を踏まえた次回選挙予測を立ててみましょう。
 取り敢えず現状。
※    11/16日時点
政党名 衆院 参院 政党名 衆院 参院 政党名 衆院 参院
民主    233   88 みんな.    7    8 大地      3    2
自民    118   82 維新      7    7 みどり   2    4
国一     45   12 社民      5    4 新党日本    1    -
公明     21   19 減税      5    - 新党改革    -    2
共産      9    6 国新      3    3 無所属   20    5


 11/17日付けの朝日新聞より引用しました。ちなみに維新と太陽の党が合流するのは、同日の夕方です。
 更に余談ですが、前回衆議院選挙で当選した民主党議員は308名。つまり約三年で75人が離党した計算となります。多くが国民の生活が一番へ、次は維新とみんなの党でしょう。

 衆議院の定数は480名、こうしてみると如何に民主党が大きな政党かが分かりますね。


 さて、今日は票読みをしたいと思います。まず今回の選挙のポイントは“第三極”ですね……何か偉そうに言うのも気が引けるのですが、いえ別にマスコミの皆さんがされているような、異常なプッシュをするつもりはありません。

 まず日本は小選挙区と比例代表に分かれています。小選挙区は各区数名が立候補し、内一人だけが当選します。比例区では得票に応じて各政党へ当選する議員が決定します。

 此の選挙の特徴は、“小選挙区では勝った者総取り”です。まぁ選挙なんですから、勝った方が議員になるのは当然です。当然ですが――仮に、一位と二位が一票差でも、二位は議員になれない、と。所謂“死票”が出てしまいます。
(そして其の死票を少しでも是正するため、比例という制度があるのですが)
 ですから、接戦の選挙区が十あったとしましょう。選挙区全ての有効投票を分析してみると、政党Aが得票率60%、政党Bが40%になっていました。
 ですから当選した議員はAが6人、Bが4人――とは、なりません。小選挙区は其の中だけで完結してしまうため、10の内10人が政党Aで決まってしまいます。

 いえ別に悪いとは言っていません。最善かと問われれば答え難いですが、現時点では、という前置きがつけば最善でしょう。個人的には中選挙区へ戻した方が良いと思いますが。

 以上を踏まえて前回の小選挙区の得票・得票率、議席数・議席率をご覧下さい。

政党名 得票数 得票率 議席数 議席率
民主党 33,475,334.854 47.43% 221 73.7%
自由民主党 27,301,982.074 38.68% 64
21.3%


 民自の得票比率は約47:38です。しかし実際に獲得した議席は73:21。あまりにも違いますね?此が小選挙区制の結果です。
 風が吹いている時であれば良いんでしょうが、流石にマスコミも前回のような規模でネガティブキャンペーンを張れませんし、マニフェストが悉く机上の空論未満の存在であったため、民主党を推す方は激減するでしょう。

 前回あれだけ偏執的に自民党がバッシングされている中でさえ、小選挙区では38%の有権者が投票しました。ですから此以上下がる事は無いと確信しています。
 そうなってくると対抗馬次第です。民主党はご覧の有様と言いましょうか、私の住んでいる所ではスタッフすら碌に集まらない、という噂も聞きます。
(どうせ労働組合を動員させるのでしょうけど)

 其処へ重要な役割を果たすのは第三極を含めた他の野党です。

 まぁはっきり言えば“前回民主へ入れた層が、ある程度其方へ流れる”と予想しています。青い鳥を探すのは結構ですけども、女房子供をヤクザに売ってまでする価値はないと思いますが。
 民主・三極という複数候補者に分散されるため、相対的に自民党候補が通りやすくなるのではないか、と推測致します。

  とは言え盤石と言うのは程遠いかと。民主党は社会党であった頃から“労働組合”という支持組織を持って居ます。勿論他の政党も持って居る所が殆どですが、 特に民主党に限っては“自治労(地方の公務員の労働組合)”と“日教組(教職員で作られる組合)”という極めて強い組織票を有しています。
 具体的には“致命的な失政を何度も繰り返しているのに、何故か支持率が全然落ちない現象”に現れています。
 勿論マスコミが下駄を履かせている可能性もあります。麻生内閣で支持率が10%切ったというのに、実際には30%を超える得票率だったように。
(例え彼らに作為が無かろうとも、世論調査なるものがまともに機能していない証拠です)


 以上を踏まえ……まず公明・共産で30は堅いです。残りは480-30=450。
 自民250、民主110ぐらいでしょうか。自民党が単独過半数である240に届けば御の字、かなり楽観的な見方かも知れません。
 残り90は国一30、維新25、後は其の他諸々という感じで。


 まぁ何にせよ、私達日本国民は投票へ行きましょう。何処の党でも構いませんし、誰の何を信じようとも宜しいかとは存じます。意思を表明しなければ、国は動きません。

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