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高橋源一郎氏は愛国者です 〜2012/1128 朝日新聞 未来からの審判 応える

には〜

 高橋源一郎氏が朝日新聞へ寄稿してらっしゃったので、今日は其れの内容について取り上げたいと思います。
 ですが其の前に一つ、高橋源一郎氏が以前のコラムにて、

『インターネットでは僕を売国奴だと罵る書き込みが増えている』

とありましたが、其れは大きな間違いです。
 私が知る限り、高橋源一郎氏は国家を愛する愛国者であり、決して売国奴と言う分類には入りません。そもそも氏以外であっても同じ事ですが、“他人を何の根拠も無く罵り、侮辱するような行為”は、私が決して許しません。
 他人や他国を理由や根拠を挙げず、只罵倒するのは偏見や差別に準ずる行為です。不法行為かどうかはさておくとしても、“多くの場合第三者の共感は得られない”でしょう。

 ですから貴方が心に何か憤りを抱えたとしても、まずは“一度冷静になって、証拠や根拠を徹底して調べ上げ、態度と場所を選んで発信する”事をお勧め致します。
 具体的には……そうですね。まぁ私のHPの過去記事をご覧頂ければ理解出来るかと。


 ではまず、コラムの内容について一つ一つ“著作権法で公開されたほぼ全ての文章が負うべき義務である引用”という制度を利用した上で、弾犀こと私が“憲法で保障された表現の自由”を行使し、一部をHPへ掲載したいかと存じます。回りくどい言い方をしているのは気のせいです。
 ちなみに余談ですが、記事の差し止めや公開を控える際、多く使われる法として“名誉毀損と侮辱罪”があります。前者は“対象の嘘を書いた場合”、後者は“嘘では無いが事実を公表すれば、侮辱に当たる”場合に適応されます。
 例えばSさん(ウマ目ネパール犀オス)が居たとしましょう。
「お前は女だ!」(名誉毀損罪)
「お前はのろまな犀だ!」(侮辱罪)
 でしょうかね。

 従って私のようなブログを差し止めたり、また訴えたりする場合には“事実と違うか、侮辱に該当する文言”が入っていなければ、同法は適応されません
 いえ別に業を煮やしたどなたかが告訴されるのを心配しているのでは御座いませんので、何卒ご理解下さるようお願い申し上げます。


 まず高橋源一郎氏について軽く触れますと、私が以前のHPで取り上げたように、“海外の新聞を碌に読まないのに、ご自分の主観だけで一方的に物事を決めつける思考の持ち主”だと私は捉えています。
 詳しくは下記のアドレスにある記事をご覧頂ければ、ご理解出来るかと存じますが、簡単にまとめると、

『日本だけが北朝鮮の衛星打ち上げをミサイルと呼んでいる。おかしい!』
(※しかし実際には複数の海外大手紙もミサイルと明記している)
(普遍的価値観〜朝日新聞オピニオン 高橋源一郎氏  「ぼくには常識がない?」〜より)

と朝日新聞紙面を使って発言されたのを根拠としています。高橋源一氏は海外の報道を一切参考にせず、日本のマスコミが北朝鮮のミサイルをミサイルと呼ぶのが、お気に召さないようですね。高橋源一郎氏は北朝鮮と関わり合いでもあるのか、と思う方も居るかも知れません。


 ともあれ、今回のコラムでも面白い事を仰っていたので、取り上げた上で考証を加えたいかと存じます。


 高橋源一郎氏が朝日新聞に載せている記事は、氏がどなたかの本を挙げ、其の本からの引用や其れを使って時事を批評する、と言う内容です。
 出来れば名文なので朝日新聞をお買いになり、全文読んで頂くのが宜しいかと存じます。私も全文を載せたいのですが、流石に引用を逸してしまう可能性があるため、今回は部分的な引用に留めます。
(※以下、背景色が灰色になっている部分が“2012-1128 朝日新聞朝刊に記載されていた 高橋源一郎コラム”から引用した文章です。尚、読みやすさのために改行処理を加えています。ご了承下さい)


 「慰安婦問題」に関しては、この国では、「強制性」があったかどうかが議論になっている。またその裏側には、当時の社会事情の中で「慰安所」の設置そのものは否定できないという考え方がある。だが、あるアメリカ人は東郷にこういう。
 建国の頃アメリカは奴隷制を受け入れていたのだから、歴史的には奴隷制は当然の権利だ、という議論は、いまのアメリカではまったく受け入れられない。過去は常に現在からの審判に向かい合わねばならないのだ、と。
 その考えによれば、狭義の「強制」がなくとも、国や社会が、結果として、弱い立場の女性に性的な奉仕を強いたなら、それは「人道に対する罪」なのである。


 成程、「最近は強制連行の証拠が一つたりとも(少なくとも日本軍が強制したと言う)存在しないため、“広義の強制”等と言う訳の分からない概念を使い始めた」んですね。
 まぁネットを通じて韓国や其れらを支援してきた方々の大嘘がバレた上、嘘吐きとして散々拡散されているのですから、当然と言えば当然かも知れませんが。

 何から突っ込みを入れるべきか迷いますが、第一にアメリカの奴隷制度は“売る側の同意が無かった”です。少なくともアフリカの多くは武力によって開国され、植民地にされた上で、奴隷として輸出されました。少なくとも奴隷側の自由は無かった、と。
 対して朝鮮人(当時は韓国という国はなく、朝鮮国だったので)売春婦は、“自分達の意思によって、正当な対価を得て売春”をしていました。また日本政府によって強制されたと言う証拠は、戦前・戦中・戦後を通じて何一つ存在しません

 第二に“性売春を許したのが人道へ対する罪”であるならば、貴方の貸しているアパートで売春行為をしていた人間が逮捕されました。しかしアパートの持ち主が逮捕されるケースは無いでしょう。
(大家が黙認していたのであれば兎も角、です)
 また“韓国が売春を禁止したのは2004年”です。また“禁止した年には韓国人売春婦自らが、「私達に売春をさせろ」とデモ”をしています。更に“現在も韓国人売春婦が世界各国へ行き、売春をしているのが国際問題”になっています。
詳しくは私の書いた記事、“韓国人売春婦と海外の対応”をご覧下さい

 つまり以上の事実は“韓国人・朝鮮人にとって性売春とは過去、そして今も尚道徳的に恥ずかしい事ではない”と思っている証拠ではないでしょうか?
 そしてまた“現在も続いている韓国人売春婦の売春行為に対し、高橋源一郎氏が一切声を挙げず、彼女達が不法入国してやってくる国へ「人道に対する罪」を問おうとしないのは何故”でしょうか?
 放置が罪だと仰るのであれば2004年までの韓国政府の罪はどの程度重いのでしょうね?

 第三に“日本と韓国間の個人賠償請求について当該諸条約の本文に「完全かつ最終的に解決した」と「1945年8月15日以前に生じたいかなる請求権も主張もすることができないものとする。」の文言が明記されている”事です。
 つまり1965年に締結された、日本韓国の国際条約があるにも関わらず、補償や謝罪を求めるのは違法です。何故ならば、既に諸問題は解決済みだからです。


 高橋源一郎氏はアメリカの黒人奴隷問題と朝鮮人売春婦問題を一緒にしたいようですが、アメリカ政府は、そしてヨーロッパ諸国は奴隷として連れてこられた黒人や、其の子孫へ対して何か補償をしましたか?謝罪は?
 対して日本国は日韓基本条約という、国家間の約束事に乗っ取り、韓国政府へ個人補償分も含めた多額の賠償金を支払い、総理大臣が謝罪の意を表明し、また特別永住許可という“特権”を設けました。
 加えて彼ら、主に“強制連行で連れてこられた”と称する方々は、どうして戦後帰国しなかったのでしょうか?また日本で差別されるが嫌であれば、差別されない本国へ帰ればいいだけの話ではないでしょうか。


 朴祐河は、責任は問われ続けなければならない、とした上で、攻撃の押収を終わらせる鍵を握っているのは「被害者側」だ、と書いている。
 「被害者の示すべき度量と、加害者の身につけるべき慎みが出会うとき、はじめて和解は可能になるはずである」


 今から67年前、日本が朝鮮を植民地にした賠償は、1965年の日韓基本条約で「最終且つ完全に解決済み」です。其れをいつまで被害者だと言い張り、日本の国益を毀損しているのが現状です。
 例えばの話、凶器準備集合罪でTさんが逮捕されたとしましょう。Tさんは立件され、逮捕、拘禁されます。
 しかし禁固三年の懲役刑を受けて出て来れば、其の瞬間にTさんの罪は贖った、と扱うのが一般的です。

 ですが高橋源一郎氏の言論を聞いていると、「犯罪者の子孫や罪は、何度謝ろうが賠償しようが、永遠に問われるべきである」以外の解釈は難しいかと存じます。つまりTさんは一生“凶器準備集合罪で逮捕された犯罪者”であると後ろ指を指されながら、しかも何度も何度も服役して罪を償わなくてはいけない事になりますね。


 冒頭にも書き込みましたが、高橋源一郎氏は国を愛する愛国者であると私は考えています。しかし“高橋源一郎氏が愛する国とは日本ではなく、韓国・北朝鮮と言う国家“と言う但し書きが付きます。
 何故ならば、

日韓基本条約で完全かつ最終的に解決済みの案件を、
証拠が一切見つからないため、「広義の強制」などと言って定義を曖昧にし、
現在進行形で韓国人売春婦が世界各地で売春している事実を見ず、
“当時合法であり、当事者同士が同意している出来事(2004年まで韓国では合法)”を「人道に対する罪」と言う奴隷や大量虐殺と同レベルだと貶め、
日本“だけ”へ譲歩を求める偏向的な姿勢、

は、韓国や北朝鮮を愛していなければ、到底不可能な態度でしょうから、と愚犀は推測致します。
 過去の国家間条約を無視、現在の売春婦騒動を無視、人類史レベルでの一方的な暴挙と無理矢理同一視……韓国・北朝鮮が大好きでないと、此所まで偏見だけを掻き集めて弁護するのは相当難しいでしょう。

 とはいえ、です。流石と言いましょうか、高橋源一郎氏は最後にはジョークを書いて下さいました。


 ぼくたちの国では不満が鬱積し、その捌け口として、誰かを、あるいは何かを攻撃する言論が跋扈している。


 此のままでは意味が通りません。
 少なくとも私の暮らしている国では、領土の一部を武力によって占領された上、天皇へ対し「犯罪者として土下座して謝罪しろ」と国家元首から宣言され、既に解決済みの案件を世界各国で触れ回り、日本の信用を落とそうとする卑怯な国家へ対し、国民は憤っています。其れは高橋源一郎氏が仰った「捌け口」に何一つ合致する共通項はありません。

 ですが何と、一部を改変してみましょうか。するときちんと意味が通るんですよ。


 韓国・北朝鮮では不満が鬱積し、その捌け口として、日本人を、あるいは日本を攻撃する言論が跋扈している。


 ね?流石は高橋源一郎氏、愚犀のような凡人とは目の付け所が違います。


 ……真面目な話です。高橋源一郎氏のコラム(と言うか寄稿と言うか)の副題は、

『未来からの審判 応えるには』

です。
 恐らく“日本と韓国の間に存在する問題を解決しないと、後々未来(子孫)まで禍根を残す事になるだろう”と言う意味合いが込められている、と“私は”思います。要は将来に諍いを残さないためにも、諸問題を解決しよう、ぐらいの意味合いではないでしょうか。

 ですが、過去日本政府は韓国へ対して賠償と謝罪を繰り返し行い、また国際法上では既に解決済みであるというのに、幾度と無くODAや技術移転を行ってきました。
 だと言うのにです。
 “そう言った事実を一切伝えず、只唯々諾々と韓国や北朝鮮の言い分を、実際にあった出来事(日韓基本条約や強制連行の証拠が皆無である事実)を無視し、日本側をひたすら貶め続けてきたマスコミやジャーナリスト、自称知識人の方”も居ます。
 高橋源一郎氏を称し、もしも売国奴と蔑む声が増えているのだとすれば、其れは“氏の仰るような未来からの審判そのもの”ではないでしょうか?
 もしもマスコミを筆頭としたジャーナリストの方々が、事実を、正確に、公平な視点から周知させていれば、今日韓国が世界へ向けて大嘘を吐いている事は無かった――要は、過去の人間達が大いに妥協し、彼らを甘やかした結果のツケが現代へ回ってきています。

 事実関係や背後関係、また現代に至ってすら海外の新聞を調査せずに、個人の一方的な主観だけを強調する――“過去、高橋源一郎氏が行った行為”へ対し、現在、つまり“当時の氏から見れば未来に住む私達日本人から、審判を受けている”だけだ、と。

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