第46回衆議院選挙の総括 〜「自民党が勝利したわけではない」と言う嘘〜
さて、選挙が終わりました。
蓋を開けてみれば“マスコミ各社・各局が常々発表している世論調査とは似ても似つかない、自民党の勝利”となってしまいました。つまり“マスコミの世論調査等何一つ信用出来ない証左”でしょうか。
しかしテレビと新聞では、
『自民党が勝ったのではない!民主党が負けただけだ!』
『国民の消極的支持を集めたのであって、信任を得たわけではない。何故ならば自民党の票数は減っているからだ!』
『民主も自民も一緒、期待は出来ない』
等と主張し“あと少しで総議席の三分の二まで至ろうとした政党へ対し、早くもネガティブキャンペーンを始めて”います。
私から言える事は“少なくとも日本国民の多くは民主と自民が同じとは思ってなどおらず、其の多くが以前の政府与党を支持した”と思うんですがね。其の程度の事すら理解出来ず、また現実を前にして理解しようとするしない様は哀れでもあります。
(結局、彼らマスコミの言い分が正しいのだとすれば、其れは日本人の“民意”へ対し、後ろ足で砂を掛けているようなものです)
さて、今日はそんなマスコミ各社の言い分を一つ一つ丁寧に検証してみましょう。先に挙げた三つを具体的に正しいかどうか、調べていきたいと思います。
まずは二つ同時ですね。と言うか同じ意味ですので。
『自民党が勝ったのではない!民主党が負けただけだ!』
『国民の消極的支持を集めたのであって、信任を得たわけではない。何故ならば自民党の票数は減っているからだ!』
以上の発言を要約してみましょうか。
1.自民党の得票数は減っている
2.だから自民党が勝ったわけではない
……何と言いましょうか、こう、此の時点で相当苦しい気がします。自民党の票が減ろうが増えようが、結局其れを上回る政党が無かったため勝利した、以外の答えはないと思うんですが。
まぁ良いです。前回と比べてみましょうか。
成程!確かに自民党は前回の選挙よりも得票数が下がっていますね!と言う事は『自民党が勝ったのではなく、消去法で残っただけ!』――と、言うのは“嘘”です。
「え?でも数字で実際に出ているのにどうして?」とお思いの方も居るでしょう。
しかし詐欺師やマスコミ(どちらも同じ意味でしょうか?)の手として、“自分達に有利な数字だけを引用する”と言う詭弁があります。
例えば、そうですね……学校の成績でA評価を貰ったとしましょう。最低評価はCです。其の情報だけを聞けば、優秀だったのだな、ぐらいには思うでしょう。
ですが、最低評価はCだとしても、最高評価がA++だったとすればどうでしょうか?また平均成績がA+であれば、A評価は人よりも劣っている事になります。
今回の捏造に関してのキモ、と言うか重要な点は“嘘は言っていないが、事実全てでもない”と言う事にあるでしょう。具体的には“投票率”です。
おおよそ10%低下しています。では先程の票に“得票率(全体投票数に対する得票の割合)”の数字をプラスしてみましょう。
(例えば、有効投票数が1000票あったとして、A党が300票を取れば、A党の得票率は30%となります)
おや?“前回の衆議院選挙よりも小選挙区・比例両方で自民党の得票率が増えている”ようです。つまり以前の選挙よりも自民党を支持した日本人の割合が増えた、と。
マスコミや自称ジャーナスリトを騙る方の仕事は此の程度ですね。自分達に有利な数字だけをピックアップし、其れに基づいて自説を語る――逆に言えば、持論へ誘導するためには事実を隠匿するのも吝かではない、と。
ではまとめに入りますが――あぁそう言えば、もう一つありましたか。確か『民主も自民も同じ』でしたっけ?
まぁするだけ無駄のような気がしますが……先程の票へ、さらに民主党のデータを付け加えてみました。
以上のデータから私はこう読み取りました。
民主党は得票率ともに大幅に低下した一方、自民党は堅実に増やしている。
従って『民主と自民は同じ』等と判断した有権者を示す根拠とはなり得ず、其の結論自体が誰かの某かの偏見に基づいて出された結論。
と、解釈する以外には無いと思います。そもそも両党が同じだと考えれば、此所まで大差がつく筈がありませんしね。
では改めて――“数字は嘘を吐かない”と誰かが言いました(誰でしょうか?)。其の意味としては“個人の感想よりも、某かの形で判別出来る形の方が、より評価・優劣がつけやすい”です。多分、ですが。
其れ自体は嘘ではありませんね。先程上げた成績の話でも、優劣をつけるためにテストで具体的な数字を出して、其れに基づいて評価をする。其れが一般的です。
(教育の場合だと能力にあった指導をしなくてはならないため、特に重要だと思います)
しかし同時に“数字を使ってミスリードを誘う”と言う事もまた、簡単な方法です。
先に挙げた自民党へ対するコメンテーターの台詞(名前は控えますが、私は直接其の方の言葉を耳にしました)がそうであったように、“発信者にとって都合の良い数字だけを並べれば、相手のミスリード(判断ミス)を誘う”のも良く使用されています。
更に言えば内閣支持率と政党支持率、前回の選挙で自民党は10%を割り込んだというのに得票率は25%を超え、逆に民主党は今回の選挙で20%を超えていたのに15台へと落ちます。
具体的に数字を出しているのに其の数字自体が嘘か捏造、事実を全く反映しない代物。司会者(元アナウンサーか現役芸人)やコメンテーターの口から出るの は、自民憎しの裏付け皆無、あったとしても事実の一面だけ、一部の数字だけを抜粋した“嘘では無い”の空々しい言葉です。
貴方の見ている新聞やテレビ、其れって本当に正しい情報ですか?
蓋を開けてみれば“マスコミ各社・各局が常々発表している世論調査とは似ても似つかない、自民党の勝利”となってしまいました。つまり“マスコミの世論調査等何一つ信用出来ない証左”でしょうか。
しかしテレビと新聞では、
『自民党が勝ったのではない!民主党が負けただけだ!』
『国民の消極的支持を集めたのであって、信任を得たわけではない。何故ならば自民党の票数は減っているからだ!』
『民主も自民も一緒、期待は出来ない』
等と主張し“あと少しで総議席の三分の二まで至ろうとした政党へ対し、早くもネガティブキャンペーンを始めて”います。
私から言える事は“少なくとも日本国民の多くは民主と自民が同じとは思ってなどおらず、其の多くが以前の政府与党を支持した”と思うんですがね。其の程度の事すら理解出来ず、また現実を前にして理解しようとするしない様は哀れでもあります。
(結局、彼らマスコミの言い分が正しいのだとすれば、其れは日本人の“民意”へ対し、後ろ足で砂を掛けているようなものです)
さて、今日はそんなマスコミ各社の言い分を一つ一つ丁寧に検証してみましょう。先に挙げた三つを具体的に正しいかどうか、調べていきたいと思います。
まずは二つ同時ですね。と言うか同じ意味ですので。
『自民党が勝ったのではない!民主党が負けただけだ!』
『国民の消極的支持を集めたのであって、信任を得たわけではない。何故ならば自民党の票数は減っているからだ!』
以上の発言を要約してみましょうか。
1.自民党の得票数は減っている
2.だから自民党が勝ったわけではない
……何と言いましょうか、こう、此の時点で相当苦しい気がします。自民党の票が減ろうが増えようが、結局其れを上回る政党が無かったため勝利した、以外の答えはないと思うんですが。
まぁ良いです。前回と比べてみましょうか。
自民党の得票数 | 小選挙区 | 比例区 |
45回衆議院選挙(2009年) |
27,301,982 | 18,810,217 |
46回衆議院選挙(2012年) |
25,643,309 | 16,624,457 |
成程!確かに自民党は前回の選挙よりも得票数が下がっていますね!と言う事は『自民党が勝ったのではなく、消去法で残っただけ!』――と、言うのは“嘘”です。
「え?でも数字で実際に出ているのにどうして?」とお思いの方も居るでしょう。
しかし詐欺師やマスコミ(どちらも同じ意味でしょうか?)の手として、“自分達に有利な数字だけを引用する”と言う詭弁があります。
例えば、そうですね……学校の成績でA評価を貰ったとしましょう。最低評価はCです。其の情報だけを聞けば、優秀だったのだな、ぐらいには思うでしょう。
ですが、最低評価はCだとしても、最高評価がA++だったとすればどうでしょうか?また平均成績がA+であれば、A評価は人よりも劣っている事になります。
今回の捏造に関してのキモ、と言うか重要な点は“嘘は言っていないが、事実全てでもない”と言う事にあるでしょう。具体的には“投票率”です。
投票率 | |
45回衆議院選挙 |
69.27% |
46回衆議院選挙 |
59.32% |
おおよそ10%低下しています。では先程の票に“得票率(全体投票数に対する得票の割合)”の数字をプラスしてみましょう。
(例えば、有効投票数が1000票あったとして、A党が300票を取れば、A党の得票率は30%となります)
自民党の得票数と得票率 | 小選挙区 | 小選挙区 (得票率) |
比例区 | 比例区 (得票率) |
45回衆議院選挙(2009年) |
27,301,982 | 38.7 | 18,810,217 | 26.7 |
46回衆議院選挙(2012年) |
25,643,309 | 43.0 | 16,624,457 | 27.6 |
おや?“前回の衆議院選挙よりも小選挙区・比例両方で自民党の得票率が増えている”ようです。つまり以前の選挙よりも自民党を支持した日本人の割合が増えた、と。
マスコミや自称ジャーナスリトを騙る方の仕事は此の程度ですね。自分達に有利な数字だけをピックアップし、其れに基づいて自説を語る――逆に言えば、持論へ誘導するためには事実を隠匿するのも吝かではない、と。
ではまとめに入りますが――あぁそう言えば、もう一つありましたか。確か『民主も自民も同じ』でしたっけ?
まぁするだけ無駄のような気がしますが……先程の票へ、さらに民主党のデータを付け加えてみました。
小選挙区 | 小選挙区 (得票率) |
比例区 | 比例区 (得票率) | |
自民党−45回衆議院選挙(2009年) |
27,301,982 | 38.7 | 18,810,217 | 26.7 |
民主党−45回衆議院選挙(2009年) |
33,475,334 | 47.4 | 29,844,799 | 42.4 |
自民党−46回衆議院選挙(2012年) |
25,643,309 | 43.0 | 16,624,457 | 27.6 |
民主党−46回衆議院選挙(2012年) |
13,598,773 | 22.8 | 9,628,653 | 15.9 |
以上のデータから私はこう読み取りました。
民主党は得票率ともに大幅に低下した一方、自民党は堅実に増やしている。
従って『民主と自民は同じ』等と判断した有権者を示す根拠とはなり得ず、其の結論自体が誰かの某かの偏見に基づいて出された結論。
と、解釈する以外には無いと思います。そもそも両党が同じだと考えれば、此所まで大差がつく筈がありませんしね。
では改めて――“数字は嘘を吐かない”と誰かが言いました(誰でしょうか?)。其の意味としては“個人の感想よりも、某かの形で判別出来る形の方が、より評価・優劣がつけやすい”です。多分、ですが。
其れ自体は嘘ではありませんね。先程上げた成績の話でも、優劣をつけるためにテストで具体的な数字を出して、其れに基づいて評価をする。其れが一般的です。
(教育の場合だと能力にあった指導をしなくてはならないため、特に重要だと思います)
しかし同時に“数字を使ってミスリードを誘う”と言う事もまた、簡単な方法です。
先に挙げた自民党へ対するコメンテーターの台詞(名前は控えますが、私は直接其の方の言葉を耳にしました)がそうであったように、“発信者にとって都合の良い数字だけを並べれば、相手のミスリード(判断ミス)を誘う”のも良く使用されています。
更に言えば内閣支持率と政党支持率、前回の選挙で自民党は10%を割り込んだというのに得票率は25%を超え、逆に民主党は今回の選挙で20%を超えていたのに15台へと落ちます。
具体的に数字を出しているのに其の数字自体が嘘か捏造、事実を全く反映しない代物。司会者(元アナウンサーか現役芸人)やコメンテーターの口から出るの は、自民憎しの裏付け皆無、あったとしても事実の一面だけ、一部の数字だけを抜粋した“嘘では無い”の空々しい言葉です。
貴方の見ている新聞やテレビ、其れって本当に正しい情報ですか?