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被害者遺族に群がるハイエナ

 〜グアム無差別殺傷事件、日本のマスコミは恥を知れ〜

 以前何かの本で、
『死体は何も望まない。だから遺族がどう思おうが関係ない』
というような記述を見ました。主人公が余計な(自分は関わらなくても良い)事件に首を突っ込み、事件の真相にたどり着き、周囲の人間を不幸にしていく……と言った内容だったと思います。
 死者は何も望まない、其れは真実だと思います。魂やら生まれ変わりがあるわけでもないでしょうし、ましてや生きている人間に何を望むわけではないでしょう。
(私は無神論者ですが、信仰と研究の対象は別です)

 ですが、逆に“死者とは違って生者は生き続けなければいけない”のもまた事実です。
 死人がなにも望まないからと言って、殺人を放置したり、被害者家族を蔑ろにするのは愚の骨頂であると私は考えます。
 生きていくためにも、遺族は某かの形で決着をつけ、割り切る必要があるからです。


 2013年2月、グアムで日本人観光客を含む数名が殺傷される事件が起きました。亡くなられた方にはお悔やみを申し上げるとともに、一刻も早い事件の解決及び、被告人へ対して可能な限り最も思い刑罰が下されるよう祈りたいと思います。
 被告はドラッグを使用していたらしく、現時点では無罪を主張しています。
 日本でもこの手の“心神喪失による無罪”論が出ますが、私は反対します。ドラッグを使用した上でこう言う殺人事件が頻発している以上、誰だって相応のリスクがあると知っているでしょう。本来であれば無罪にするべきではなく、本来の殺人よりももっと重くすべきであると考えます。

 さて、実に痛ましい事件だったのですが――例の如く、アルジェリアのプラントテロで、日本人被害者へ群がった、日本の屑――じゃなかった、マスコミ達は当然のようにグアムでもやらかしました。


グアム無差別殺傷事件、心から皆さまにお願い
鶴賀 奈穂乃
2013/02/17 16:30
http://m.tokuhain.arukikata.co.jp/guam/2013/02/post_490.html
(前略)
 次に今回の事件を通じて、日本の報道のあり方に大きな疑問を感じずにはいられませんでした。
 なぜそう感じたのか、という具体的な事柄については書けませんが、それ以外にも、事件現場や搬送先の病院はもちろん、被害者やそのご家族の方々が宿泊するホテルの周りに報道陣が張り付いていたのは明らかでした。
 グアム在住の知人が事件現場を目の当たりにして、以降事件のことを話そうと思うと身体が震えて話せないし、食べることもできないといっているほどであるにも関わらず、報道陣の中には被害者やご家族にしつこくつきまとう方もいらっしゃったようで、被害者やそのご家族の方々はただでさえ心身に大きな傷を負っていらっしゃるにも関わらず、外に出ることも怖くて仕方なかったようです。そしてこの日本からの報道陣の姿には、地元でも眉をひそめる方も少なくなかったと聞いています。
 また報道陣の中にボランティアを装って病院内に入り込んだ方がいらっしゃるようで、以降、広くボランティアを募集することができなくなり、結果的に善意ある何人かの個人の方々に大きく負担がのしかかることになりました。
(中略)
 そしてそのために重要なひとつであるのが、今現在の過熱報道が落ち着くことが大事ではないかと思います。
 すでに報道されているように、今回の被害者やそのご家族の方々の多くがすでに帰国されていますが、最後に残られていらっしゃる方ももう少しで帰国されることと思います。
 その時に報道陣に追い回されたり、何かにつけて事件のことや事件現場の様子などが見聞きされることは、被害に合われた方々やご遺族、ご家族の方々の心をかき乱すことになれ、何も助けることはないのではないかと思います。
 にも関わらず私のところに問い合わせの連絡をされた日本の大手報道関係者の方がおっしゃられたように、「世間の関心が高いので是非取材したい」ということが現状なのだと思います。
 長くなりましたが、最後に要約すると私のお願いしたいことはふたつだけ。
 ひとつはもうこの事件の被害者やご家族の方々をそっとしておいて差し上げてほしいということ。
 そしてもうひとつはグアムは依然安全で、ツーリストの方々に優しい旅行先であり、全力でこのような事件が二度と起こらないようにさまざまな方々が尽力してくださっているので、これからも多くの方々にグアムにいらしていただきたいということです。
 皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
(引用終了)


 此の方はグアムに在住の方で、今回の事件をとても憂いています。グアムに行った際には祈りの一つでも捧げたいと思いますが。
 しかしマスコミは本当にどうしようもないぐらい、救いようがありませんね。遺族の方を執拗に追い回し、つけ狙い、またボランティアに紛れ込んで邪魔をする。私が知る限り最低最悪のモラルの無い人間達であると断言します。
 悲しむ家族に銃口を突きつけるが如く、カメラやマイクを向け、泣き崩れる姿を数字(視聴率)が取れると全国放送する。まさに屍体へ群がる獣とどう違うのでしょうか?

 エジプトでも痛ましい気球墜落事故が起きました。彼らマスコミは死者を気遣う事無く、ましてや生者を尊重する事無く、自らの欲望――只、“売れる”ためだけに尊厳を踏みにじっています。
 貴方の読んでいる新聞、見ているテレビ、其れは対価を支払ってまで手にする価値はありますか?


文責;弾犀@奇蹄類


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