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民主党が政権を盗ってしまった偶然、下野した必然

 〜みんなの党という“第二民主党”の姿〜

垣総裁の3年間や今法相としての仕事を見てて、老子の君主論をよく思い出す
http://www.asahi-net.or.jp/~qh4s-kbym/Tao3.html
(17)治 者(君主)
最善の君主の下では,民衆は,“君主がいる”と知るだけである。
次善の君主の下では,民衆は君主を敬愛する。
その下の位の君主だと,民衆は恐れおののき,
さらにその下の君主に対しては,民衆はあしざまにののしる。
(引用終了)


 民主党が政権を盗ってしまって三年三ヶ月、日本は政治・経済・外交・防災……兎にも角にもありとあらゆる分野に於いて、全て失敗か大きく国力を削いできました。
 具体的に何ら賞賛すべき施策はおろか、TPPの無条件参加などを打ち上げる、実に場当たり的であり何も考えず、実行しなくてもいい政策ばかりを実現させていきました
 高禄道路の無償化、ガソリン税の撤廃、子供手当と言う訳の分からない政策や、北朝鮮拉致実行を養成していた朝鮮学校の無償化を含む、高校授業料の公的負担など、実に危ういものばかりを繰り返してきました。

 この間、週刊誌の見出しにこう書かれてありました。大体ですが、

『民主党の逆打ち政策で経済上昇!アベノミクスは本物か!?』

 つい数ヶ月前までハイパーインフレで日本はお終いです、と嬉々として破綻を煽っていた週刊誌ですが、まぁ其れは良しとしましょう。良くはないですし、私が此の記事を含めて信用に値するとは思っていませんが。
 “民主党の逆”と言う部分が大事だと、私は思います。

 今まで民主党(旧社会党時代も含めた)を含む野党全ては、自民党・公明党の政策全てに真っ向から反対し続けてきました。例えば国民マイナンバー法案や武器輸出三原則の緩和等が上げられるでしょうが。まぁ其れ自体は健全な国の野党として当たり前です。
 しかし民主党が与党になってからマイナンバー法や輸出原則の緩和を計る、と言う方向に180°舵を切り返しました。当然ブレた……と批判するはずのマスコミは「君子豹変!現実路線だ!素晴らしい!」と絶賛していましたが。

 まぁ結局の所、“民主党や野党は現実を何一つ見てこなかった”んだと推測しています。彼らがしていたのは“反対のための反対”であり、日本国民の事などは全く何一つ考慮していなかったのでしょう。
 其の証左として沖縄の在日米軍基地、長らく賛成し続けていたのは自民党だけであったと記憶しています。他の党は“投票欲しさに出来もしない安全を騙り、中国や韓国、北朝鮮などの驚異に目を瞑っていた”でしょう?其れが全てです。


 そして民主党はマスコミの擁護の元、大きく躍進しました。が、僅か三年三ヶ月で下野します。其れはまぁ必然だとは思いますが。
 実は此の流れは自民党も一度体験した道です。谷垣元総裁の元、他党へ移籍したり無所属へ鞍替えする人間も殆ど居らず、三年後の選挙に於いて圧倒的な勝利へと返り咲きました。
 同じく大敗した民主党も同じ道を辿る――地道に地方の知識を行脚し、有権者の話を聞き、一から出直す――筈が、彼らが選択したのは“看板の掛け替え”と言う、民主主義へ唾棄する行為でした。


米長参院議員、みんなの党入り(MSN産経 2013.2.26 17:56)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130226/stt13022617570006-n1.htm
  みんなの党は26日の役員会で、米長晴信参院議員(山梨選挙区)の入党を認めた。米長氏は昨年7月、消費税増税法案に反対するため民主党を離党。今年1月 にみんなの党会派に加入していた。江田憲司幹事長は26日の記者会見で「米長氏から参院選の出馬希望はうかがっているが、公認問題については引き続き検討 したい」と述べた。
(引用終了)


 そしてみんなの党が選択した手法が、“反対のための反対”です。


補正予算の修正案、民主・みんな共同提出……国債ではなく埋蔵金を使うみんな案、公共事業を4割減らす民主案をそれぞれ容認(2013-0224)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24015_U3A220C1PE8000/
 民主党は24日、「次の内閣」(NC)で参院で審議中の今年度補正予算案の修正案をみんなの党と共同提出する方針を確認した。
 日本維新の会、生活、社民各党にも協力を求める。修正案は否決される見込みだが、民主党の桜井充政調会長は同日の記者会見で「野党連携の第一歩になる」と語った。
 修正案の協議で民主党は消費増税を前提とした国債を発行せずに国債整理基金特別会計を取り崩して財源にするみんなの党の案を受け入れた。
 みんなも公共事業を4割程度減らすとした民主党の主張を容認した。
(引用終了)


 此の期に及んで埋蔵金があると主張する民主党と賛意するみんなの党。彼らは“野党連携”などと宣っていますが、結局其れは国民の生活などこれっぽっちも鑑みない反対のための反対でしょう?
 補正予算が通れば、其れだけ救われる人間が居るにも関わらず、みんなの党と民主党は政局と自党が目立とうとするがため、こうやって日本の邪魔をしているようです。


1票差で補正予算成立 野党の反応は(2013-0227)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20130226-00000060-nnn-pol
 26日、総額13兆円を超える今年度補正予算が「1票差」で可決・成立した。採決での対応が分かれた野党の反応は以下の通り。
 反対票を投じた民主党・海江田代表「衆議院の段階では民主党単独の修正案だったが、参議院では(野党)4党がそろいまして、修正案を出した。これは、野党の協力関係の大きな一歩だと思う」
 反対票を投じたみんなの党・渡辺代表「(野党案の)中身を見ると、みんなの党の案が土台になっている。今まで、みんなの党が修正案を出しても単独で否決されるのがオチだった。前の(衆議院)選挙以降、みんなの党の修正案に他党が乗っかってきてくれるのは大きな前進だ」
(以下略・引用終了)


 成程。荒唐無稽な予算案はみんなの党が骨子を組んだ、と。まさに民主党の後継足るべく、颯爽と現われた綺羅星のような存在です。


 此から参議院選挙にかけて次々と民主党を離党し、みんなの党や維新の会へ移籍する流れが加速していくでしょう。其れ自体を非難するつもりはありませんが。
 ですが彼らの政治的手腕については大きく首を傾げざるを得ません。たかだか政党を鞍替えしたからと言って、彼らの政治的能力が向上するわけでないでしょう。実際にみんなの党は民主党の外郭団体に相応しい、実に現実を顧みない動向を示しています。

 信頼する・しないのは勝手ですが、“自分達に都合が悪くなかったからと言って、直ぐに逃げては以前と違う政治理念を吐く人間達”を貴方は信じられますか?


文責;弾犀@奇蹄類


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