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中華思想という、毒 〜バチカン市国を恫喝する〜

 以前何かの童話だか、小説、映画だったでしょうか?児童文学で肉食獣と草食獣が仲良くする、と言うような話がありました。
 やはり児童文学なので両者は友情を築いて、結局捕食側は草食動物を食べずに済ませた――と言う内容だったような気がします。全く興味がないので覚えていません。
 まぁ、いい話だとは思います。種としての本能を堪えて友情を取ったのですから。

 しかし私達の住んでいる現実の世界ではどうでしょうか?
 腹を空かせた肉食獣が弱い獣を襲うのは自然の摂理です。其れを非難する人間は――まぁ居るかも知れませんが、極めて少数だと思います。
 弱肉強食の世界ではありますが、人は文明やら倫理を生み出して、様々な本能を抑制してきました。善し悪しは兎も角、法や道徳を築き上げる事で、繁栄するに至った、と。

 動物園では娯楽のために肉食獣が飼われています。本来であれば人間も標的にする彼らですが、餌を充分に与えられているため、飼育員を襲撃する事は少ないです。
(親愛や友愛を抱いているのであれば、どうしてかれらは時として牙を剥くのでしょうか?)
 ともあれ、“彼らが人間を襲わないのは、基本的に自分達が満たされており、わざわざ推そう必要がないため”だからである、と私は考えます。


 さて、では中国の話です。


中国、ローマ法王庁に台湾との断交と内政不干渉を改めて要求(2013-0314)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130314/chn13031418000005-n1.htm
  中国外務省の華春瑩報道官は14日の定例記者会見で、フランシスコ1世を新たな法王に選出したローマ法王庁(バチカン)との関係改善の条件として、台湾と の関係断絶と中国の内政への不干渉をあらためて求めた。中国とバチカンは断交し、聖職者の任命権限などをめぐって対立している。
 華 報道官はフランシスコ1世の法王就任に祝意を示す一方、「ローマ法王庁が新たな法王の指導のもと、中国と向き合い、ともに努力して、関係改善のための条件 を作り上げることを望む。2つの基本原則は何の変化もない」と述べ、バチカン側に障害を取り除くための「実際の行動」を要求した。
  中国が一貫して主張する“基本原則”は極めて一方的かつ政治的なものだ。華報道官は「バチカンは台湾とのいわゆる外交関係を断絶し、中華人民共和国政府が 中国の唯一の合法的な政府であり、台湾は中国にとって不可分の国土の一部であると認めよ」と主張。さらに、「バチカンは宗教業務の名を借りて中国の内政に 干渉してはならない」と迫った。
 バチカンは欧州で唯一、中国を認めず、台湾と外交関係を持つ。中国は独自に国内教区の司教を任命して反発。バチカン側もそれを認めず、溝は埋まっていない。産児制限など教義をめぐる対立も解決は難しく、関係改善の道は遠いと見られている。
(引用終了)


 凄いですよね。“バチカンへ向かって内政干渉をしつつ、中国への内政干渉を止めよ”ですから。
 私はキリスト教に関して(研究対象としてですが)あまり良い思い入れはありません。
 例えば某宣教師が法国へ送った手紙の中に、

「伊勢神宮へ十字架を架ける日が来るのが楽しみだ」

と言う一文があったように、中世から現代にかけて碌な事をしていないからです。
(まぁ他の宗教も似たり寄ったりですが)

 しかしバチカン市国が台湾を国と認め、外交を続けている現状を関しては、日本や欧米も見習う必要があります。


 結局の所、肉食獣と草食獣は相容れません。別に彼らを獣と言っているわけではありませんが、少なくとも民族浄化のような蛮行を繰り返し、自国の利益のためにバチカンにすら恫喝をする彼らは、獣と何が違うのでしょうか?
 民族浄化は自分以外の子を殺すライオンと同じ、武力を以て恫喝するのは文化や平和に後ろ足で砂をかけるのと同じでしょうし。

 私達はそんな国が我が国の近くにあり、私達の平和を脅かしている事を自覚しなければいけません。
 和解出来る?憲法九条があれば戦争にならない?たまにそう言う方が居ますが、もし貴方の近くに似たような事を仰る方が居るなら、私の代わりにこう訊ねて下されば幸いです。

「チベットとウイグルが侵攻されたのは憲法九条がなかったから?あれば二つの国家は今も中国に蹂躙されずに存在しましたか?」


文責;弾犀@奇蹄類


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