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アメリカ民主党の政治的弾圧疑惑 〜IRA不正介入事件〜

 6月6日、と言うかこの週末、アメリカを中国の習近平主席が訊ねました。
 日本の報道では『アメリカと中国の蜜月!日本はアメリカのには頼れない!』と、妄想を書き連ねていました。
 が、其の実、アメリカ内部(ワシントン)にすら招かれず、オバマ大統領夫人すら顔を見せない――要は『客人としての扱いすら満足に受けなかった』のが現実ですね。
(しかし日本の出来事を放置しておいて、習主席の外遊をトップで何日も報道する辺り、一体どこの国のメディアなのでしょうか?)


 さて、アメリカ前大統領、ブッシュ氏の事は記憶にも新しいと思います。
 日本と強固な同盟関係を維持し、対北朝鮮の経済制裁を重くした人物であり、日本にとっては非常に好ましい人物だと思います。

 が、しかし『何故か日本のマスコミはブッシュJr、ネオコンだ!』等と、『訳の分からないレッテル貼りで散々に貶めていた』と。
(具体的な事実無しに、デタラメな感想をコメンテーターへ述べさせ、其れの定着を謀る、と)


 何故今になってブッシュ前大統領を上げたかと言えば、『アメリカで現在進行形の大スキャンダルを何故か日本のマスコミは取り上げない』からです。

 それはアメリカのIRA(米国歳入庁・日本で言えば国税局)が特定の思想や信条を掲げる団体へ対し、意図的な嫌がらせをしていた。んですね。


IRSのナンバー2も辞任―保守団体狙い撃ちで(2013年 5月 17日 15:34 JST)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324582304578488263031710042.html
 米内国歳入庁(IRS)がティーパーティー(茶会党)やその他保守グループを狙い撃ちした不適切な税務審査を行ったと批判されているなかで、IRSのナンバー2であるジョセフ・グラント税免除・政府機関局長が16日辞任を発表した。
(中略)
 今後の調査の新たな焦点は、ブッシュ前大統領の側近として知られる共和党のカール・ローブ氏の「クロスロードGPS」などの団体の扱いになる見通しだ。
 「クロスロードGPS」は2012年 の大統領選挙で巨額の支出を行った。多くの民主党員は、「クロスロードGPS」は余りにも選挙活動に関与していたため、501(c)(4)ステータス(内 国歳入法第501条c項4号。市民団体、社会福祉組織、地方従業員協会で、一部の連邦所得税が免除される)の資格はないと主張した。「クロスロード GPS」は2010年に免税資格を申請したという。
 ところが、部外秘だった「クロスロードGPS」の申請情報はIRSによって「プロパブリカ」というニュース機関に提供された。このニュース機関は、「社会福祉団体」を名乗る団体が実際には限度を超えて政治活動をしているかどうか調査していた。
 ミッチ・マコネル上院院内総務(共 和、ケンタッキー州)はティーパーティー(茶会党)とともに行った記者会見で、「IRAはどうやら、保守グループの情報を、税制上のステータスが確定する 前にもかかわらず左翼グループのプロパブリカに提供していたようだ」と述べた。そして、「これについて議会で完全かつ徹底的に調査する。IRS上層部がそ れを承知していたかだけでなく、一般職員が彼らの使命は何であると考えていたかなどだ」と語った。
(以下略・引用終了)


 外電さんには記事投下と翻訳の感謝を。


国内メディアでは必ずしも正しく報道されていないIRSスキャンダル
The IRS scandal has two parts. The first is the obviously deliberate and
targeted abuse, harassment and attempted suppression of conservative groups.
The second is the auditing of the taxes of political activists.
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323582904578487460479247792.html
Updated May 16, 2013, 7:20 p.m. ET
This Is No Ordinary Scandal

上に参照した解説の言うように、IRSのスキャンダルに2つの要素があって:

(1)ティーパーティなど保守系NPOの税免除申請について選択的意図的に承認を遅らせ追加説明や資料を要求して審査を不当に長引かせた

(2)ロムニーへの献金者やオバマ政策(医療保険改革)に批判的な意見を発表したビジネスマンなどに対して選択的意図的に突如オーディットの実施を行い、嫌がらせとも圧力とも言えそうな行為に及んだ
(以下略・引用終了)


 IRAが不当に特定の思想・信条団体へ不正な圧力をかけていた中、IRA長官はオバマ大統領(正確には“民主党”なのでしょうが)と非常に密接な関係だった、と言う報告も。


A Frequent Visitor to the White House
John Steele Gordon 05.27.2013 - 9:15 PM
IRS長官のホワイトハウス訪問:ブッシュ政権で4年間に1回、オバマ第一期には118回
John Steele Gordon コメンタリー・マガジン
http://www.commentarymagazine.com/2013/05/27/a-frequent-visitor-to-the-white-house-irs-scandal/
2007年にIRS長官のホワイトハウス訪問は1回であったが、オバマ第一期にはDouglas Shulman IRS長官は118回訪問していてIRSとホワイトハウスの親密さを伺わせる。
(以下略・引用終了)


 とまぁ大体こんな感じで『アメリカ民主党が不正に政治鉄弾圧をした』と言う疑惑が、アメリカでは持ち上がっています。
 あぁ此は『差別ではなく事実』ですから。『オバマ大統領の人種がどうこう、民主党政権化でのスキャンダルだからといって、黙殺するのは差別』じゃないでしょうか?


 ちなみに此の直後に橋下市長の風俗活用発言があり、向こうの人(特にオバマ大統領支持者)とこちら(日本を永遠にさ土下座させていたい特定日本人)の思惑が一致したと。

 ねぇ、日本のマスコミの皆さん?あなた方は一体何をされているのでしょうね?
 ブッシュ前大統領時には『ネオコンだ、ナントカボーン?だの叩いておきながら、この民主党政府が関わった疑いのある大スキャンダルは無視』するのが、あなた方のお仕事でしょうか?

 私達の信じていたマスコミは、其の程度の存在です。


文責;弾犀@奇蹄類


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