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気をつけて、みんなの党も、民主党 〜理想の世界に住む独裁者〜

 私はみんなの党を指して、『民主党の正統後継者』であると思っています。
 民主党を立ち上げた鳩山元議員、また中核を担った小沢議員や岡田議員と同じく、『自分が当選するために立ち上げた政党集団』である、と。

 特に渡辺喜美代表は凄いです。発言がコロコロ変わり、しかもマスコミが(おそらく民主党に代わる受け皿に仕立て上げるつもりなのでしょうが)批判されません。

 渡辺代表が政党以前に問題視しているのは、その『軽さ』にあります。
 今年の四月、渡辺代表は民主党との選挙協力を表明します。


"渡辺代表 参院選民主と協力を"(NHK 4月4日 18時37分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130404/k10013682611000.html
 みんなの党の渡辺代表は、記者団に対し、夏の参議院選挙で、定員が1人の選挙区を中心に民主党と選挙協力を行いたいという考えを示しました。
 この中で渡辺代表は、夏の参議院選挙 について、「『基本政策が重なる範囲で、ほかの党と連携しよう』と言っており、民主党を排除する必要は全くない。民主党とは、共同提出した法案などもあ り、現実を無視してはいけない。定員が1人の選挙区で候補者が重なれば、すべて自民党に持っていかれる」と述べ、定員が1人の選挙区を中心に、民主党と選 挙協力を行いたいという考えを示しました。
 そのうえで渡辺氏は、かつて民主党に 所属していた浅尾政策調査会長を選挙対策委員長に起用し、民主党との協議に当たらせる考えを示しました。みんなの党では、参議院選挙に向けた民主党との連 携について、江田幹事長が2日、「政策も違うのに一緒になろうという発想はない」と述べ、現状では難しいという認識を示していて、党内での意見の違いが表 面化しています。
(以下略・引用終了)


 善し悪しは兎も角、また是非もさておき、政党の代表が公の場での発言でした。
 しかしこの僅か11日後。


■渡辺喜美みんなの党代表(2013-0415)
http://www.asahi.com/politics/update/0415/TKY201304150410.html
 民主党は解体過程にある。いずれ消えてなくなる。あるいは社民党化する。ただ、民主の中にも我々と近い考えの人は結構いる。例えばネット選挙解禁法案を民主と一緒に出した。
 なんで、民主がぼろ負けをしたのか。国民に約束してない大増税法案を通しちゃった。これに国民はあきれはてた。民主党はいずれ解体するでしょ。
 しかし、民主のなかで志を同じくする 人たちは民主を割るかなんかして政界再編につながっていくのではないか。したがって、今のまんまの民主と手を結ぶことはない。戦略的に1人区で自民、公明 の過半数を阻止しようとすれば、民主を入れたすみ分けをやらないとうまくいきませんよと言っているだけだ。(明治大学での講演で)
(引用終了)


 ……まぁ、デタラメです。発言がコロコロ変わるので信用出来ません。

 加えて先日起きた江田五月みんなの党幹事長の更迭劇。渡辺代表はこんな談話を出しています。


「使い古しのカス一掃したい」みんな・渡辺代表会見要旨(2013-0807)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130807-00000043-asahi-pol
みんなの党の渡辺喜美代表が両院議員総会後に行った記者会見の要旨は次の通り。

 衆参の選挙が終わり、これから党改革を断行していく、党内融和をはかる、政権戦略を新たな段階に移すには新しい体制が不可欠であると考えた。適材適所の人事を行うことで、党の中にたまったエネルギーの使い古しのカス、エントロピーを一掃したい。
 端的に申し上げれば、江田憲司幹事長とは、方向性に相当ギャップが出てしまった。例えば、私は政界再編について、みんなの党を解党して維新の会に合流するという考えを拒否した。
 一方、幹事長は、維新との選挙協力進めていく中で、相当シンパシーも感じたのだろう。いつの間にか私との方向性の距離感が出てきてしまった。
(引用終了)


 同じ党の人間へ対して『使い古しのカス』ですか?……これはちょっと江田議員へ同情を禁じ得ません。
 渡辺代表談話からすれば、二人の意思に齟齬が生じたため、更迭せざるを得なかったと。

 では江田議員の言い分を聞いてみましょうか。


江田氏「年間17億円の政党助成金、2億円超える立法事務費の運用をブラックボックス化。役員らがチェックできない状況」(2013-0807)
http://www.asahi.com/politics/update/0807/TKY201308070533.html
 みんなの党の江田憲司氏が幹事長更迭後に行った記者会見の要旨は次の通り。

 抜本的な党改革を私が提案し、その改革が緒に就いたばかりの途上で、幹事長の職を解かれたことは誠に残念でならない。
 我が党は結党以来、税金の使い道を厳しく問いただしてきた。(それなのに)年間17億円にも上る政党助成金、さらには2億円を超える立法事務費の運用をブラックボックス化し、私を含む役員や所属議員がチェックできない状況は、とても国民に申し開きできるものではない。
 参院選の公認手続きでも地方議員から多くの不満が党本部に寄せられている。こうした問題について、私は幹事長として、渡辺喜美代表と1対1、または、役員有志で改革を申し入れてきたが、はかばかしくない。道半ばで職を解かれるということは大変、無念に思っている。
(引用終了)


 成程、『みんなの党は幹事長という立場にあっても、党のお金のチェックすらできない』政党なんですね。
 しかも『選挙の公認すらも党首が判断するワンマンっぷり』だと。

 ……まぁ、酷いです。民主党も酷いものでしたが、みんなの党とは違い、党を私有物として扱わなかった分だけマシです。
(故に鳩山元議員、小沢議員達ですら冷遇されましたし)


 ……はぁ、とため息しか出て来ません。こんな個人の私党が許される政党が日本に存在し、少なからず有権者から票を投じられた事実が痛々しいですね。とても。
 というよりも自浄作用は皆無、党費の使い道も不明(幹部ですら口を出せず)、、是正を求めればかいにんされる、と中々独裁者としては高い資質を持ってるようですね。

 流石に『自民党が逆境の中、離党するまで散々後から撃ち続けた卑怯者』はやる事が素敵です。
 そもそも渡辺代表が事ある事に口にする『古い自民党』とやらには、総理総裁を勤められ、後に汚職で失権したご自身のお父様も含まれるんですがね。

 あなたは、彼らを信じますか?



文責;弾犀@奇蹄類


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