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食品偽造問題の闇 〜大企業は謝罪をし、イオンは批判を提訴する〜

 日本のジャーナリズムは死に絶え、新聞やテレビは企業側からの広告塔となって久しい今日この頃、頭が痛い事が山積しています。

 しかし彼らには『企業としてののランク』が厳然として存在するようで、ある一定のラインを超えない限りは批判もするようです。
 どっちにしろ彼らが特定の集団には進んでクツを舐めている訳なのですが。


 昨日、阪急阪神ホテルの社長、出崎弘氏が記者会見を開き、以下のような事実を発表しました。

1.今回の同ホテル内で行われた産地偽装を謝罪する
2.自身は社長職、並びに同グループの取締役を辞任する
3.利用者からの返金に応じる

 まぁ産地偽装という消費者の信頼を裏切る行為ですが、対応としてはまずまず、でしょうか。
 そもそもこちらは代替品が特定国からの毒米ではないため、其程健康上の心配は必要ないでしょうが。


 さて、阪急阪神グループは“大”企業です。一流かと言えば確実に一流に入るでしょう。
 私は田舎に住んでいるので、系列店のやっかいになる事はありませんが、まず間違いなく日本屈指の大企業であると言えるでしょう。
(球団も持っていますし、一応)

 この件に関してはマスコミも最初から彼らを報道し、特集を組んで批判していました。
 ただし老舗の某料理店が、客への使い回しをしていた時よりもずっと短い報道だったのは間違いありません。


 そして、
期を同じくして起きたイオングループによる中国米を日本産だと偽った、史上最大の食品偽装事件。
 数百万トン、おそらく被害者の数は数万、下手をすれば数十万に達する可能性
があります。

 日本屈指――どころか、スーパー最大手の言わば“超”企業。地方へ出店しては、地元の商店街を次々と閉鎖と追い込んできた、最悪の企業はやはり最低の行動を取ったのです。

 イオングループは事もあろうに『自社を批判する週刊誌を自社店舗から撤去』したのです。
 あれ、おかしいですよね?
 はだしのゲンとかと言う漫画が場所移された時には表現の自由が、国による規制が、と騒いでいた皆さんはどこへ行ったのでしょうか?
 これは大企業により、民間の言論支配に他ならないのですが、何故か新聞もテレビも取り上げませんよね?

 スーパー最大手であるイオングループによる、表現の自由の弾圧事件。ここまでは先週取り上げました。
 ですが、本当にイオングループの対応は最悪でした。なんと、批判した週刊誌を名誉毀損で訴えたのです


イオン、文芸春秋を提訴(2013-1016)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131016-00000103-jij-bus_all
 イオンは16日、産地偽装米をめぐる「週刊文春」の報道で名誉が毀損(きそん)されたとして、出版元である文芸春秋に1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。イオンは「週刊文春」誌上での謝罪広告の掲載や、該当記事の文芸春秋ホームページからの削除も求めている。
 文春(10月17日号)が「『中国猛毒米』偽装 イオンの大罪を暴く」との見出しの記事を掲載したのに対し、イオンは「事実と異なる記述が多く、顧客の不安をいたずらに助長する報道だ」として、店舗の売り場から文春を撤去していた。
 週刊文春編集部の話 記事には絶対の自信を持っている。 


 本当に最低最悪の対応だと思います。イオングループは『自分達に都合の悪い情報は消費者に届かないように画策し、批判する人間達を法で訴えた』のです。


 このイオングループによる中国産偽装事件は、日本の報道。マスコミの体質を最も如実に表している事件だと思います。
 
一流の、それも日本の最大の企業であればどんな横暴もまかり通り、マスコミや自称ジャーリストたちは何も言いません。
 それどころか『報道しない自由』を使って、彼らの企みに参加する
始末です。

 私のブログでは『イオングループが国産米として偽装販売していた数百万トンの中国米』について、ネットニュースを中心に取り上げてきました。
 もういい加減、マスコミに黙れされるのはお終いにしたいところですが。



文責;弾犀@奇蹄類


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