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嘘つきマスコミへの福島の怨嗟 〜政府批判のダシにされる被災地〜

 私は福島に住んでいます。震災前も、そして後も。恐らく特段な理由がなければ、先祖同様にこの地へ骨を埋めるでしょう。
 このブログを立ち上げるきっかけになったのも、『テレビや新聞ではどうしてこういう記事を扱ってくれないの?』を周知させるため、でもありました。

 ただまぁ立ち上げてから約……18ヶ月で7000人ぐらい?全然ダメですが、定期的に読んで下さる方もいるようなので、続けたいとは思っています。行動を起こさなければ、絶対に結果は出ませんからね。何事も。


 私がまず県外の方に言いたいのは、『日本のマスコミを信じないで下さい!と言う事でしょうか。
 何故ならば彼らにとって福島とは政府批判のネタでしかないからです。復興して貰って困る的な、悪意のある報道や事実を曲解した報道も多々目にします。

 最大の例を挙げるとすれば『東京五輪』でしょうか。
 福島原発は事故後から汚染水を海へ放出していたにも関わらず、何故か東京五輪の選考が近づくにつれ、その問題がクローズアップされました。
 毎日毎晩福島の映像を流し続け、「フクシマは危険ですよ!日本は危ないんだ!」と根拠のない報道を続けてきました。

 果てには五輪決定後、自称漫画家のやくみつる氏が、

「被災地の心境を思いやれ!五輪なんて不謹慎だろ!」

と勝手に私達の代弁をする始末です。

 結局の所、マスコミや彼らが掲げる自称文化人にとってすれば。福島の復興なんて二の次なんですね。取り敢えず政府――と言うか自民党を攻撃出来れば何だっていいのです。
 その証拠に原発から出た汚染水の総量は、各国の原発が年間レベルを大きく下回り、また健康被害は皆無という傍証を黙殺しました。
 また東京五輪が決定されてしまえば、汚染水について続報をするメディアはぱったり姿を消します。

 そして人々の心の中には『あぁ福島県は危険なんだな』という漠然とした不安だけが残る――とり言った具合に。


 嘘だと思いますか?私が嘘を吐いていると?……まぁそれ自体は何とも言えません。
 私が正しいと思っていても、勘違いはしますし、証明する方法もありませんし。

 ですがただ、『日本のマスコミが福島の復興を何一つ考えていないし、望んでも居ない』という事の証明は簡単です。
 以下の記事をご覧下さい。


福島第1原発:「海洋放出も選択肢に」…IAEA調査団
http://mainichi.jp/shimen/news/m20131205ddm002040050000c.html
毎日新聞 2013年12月04日 21時19分(最終更新 12月04日 21時24分)
 東京電力福島第1原発の廃炉作業について、国際原子力機関(IAEA)の調査団は4日、検証内容を盛り込んだ報告書案を茂木敏充経済産業相に提出した。カルロス・レンティッホ団長は記者会見で、「(基準値以下の汚染水ならば)海洋放出を含めあらゆる選択肢を考慮すべきだ」と提言した。

 ◇「海産物は安全」
 東電の処理装置では放射性物質トリチウムを除去できないが、報告書案では「トリチウムの被ばく影響は極めて限定的」と明記。団長は「放出を始めなければいけないということではないが、(想定外の)汚染水漏れを防ぐ意味で助言した。ただし、規制当局の認可が必要で、国民や関係者の了承も不可欠だ」と強調した。
 一方、汚染水漏れを受け、韓国などが福島県などの水産物を輸入禁止にしたが、海域の放射線モニタリング体制を踏まえ「福島と周辺各県の農産物、海産物は安全が確保されている」と評価した。安倍晋三首相の「汚染水は完全にブロックされている」との発言には、「我々がみる限り、汚染水は建屋敷地や港湾内に限られている。広範囲に監視すれば漏えいリスクに対処できる」と述べた。
 さらに、調査団は原子力規制庁と協議し、国際的に広がる海洋汚染の懸念払拭(ふっしょく)に向け、IAEAが推薦する海外の機関に原発周辺の海水を送り、放射性物質濃度を再検証する方針を示した。【山田大輔】
(引用終了)


 『現時点で出回っている福島のIAEAの農産物・海産物は安全』というお墨付きを貰っています。
 また『トリチウムの被爆影響は極めて限定的』であり『海洋放出も選択肢としてはある』と言われています。

 ……これ、この記事を、恐らくご存じの方は少ないでしょう?私達福島県民ですら知っている人間は少数派だと思います。それは何故か?

 どうでもいい秘密保護法案に紙面や時間を割き、福島の復興なんて全く取り上げなかった。
 福島の人間にとって『農産物と海産物が安全である』というニュースがどれだけ、どれだけ朗報であったのか、と。

 ……私は悔しい。本当に悔しいのです。
 マスコミ達が口先で騙る『絆』とは何だったのでしょうか?風評被害を率先して助長させているのは、彼ら日本のマスコミ達です。

 今までは――政権交代前や東京五輪前には全然取り上げてなかった汚染水で、大々的に反福島キャンペーンを貼り、時期が過ぎればフォローもせずにフェードアウトする。
 もしも、仮に彼らが真面目に福島の復興を願うのであれば、この記事を、IAEAが福島の安全性を認めたニュースを報道するのではありませんか?

 ……これはもう、犯罪ではないのでしょうか?自分達の都合で危険を煽るだけ煽り、旬が過ぎれば後は放置なんて、どれだけ非道いのか。
 そして秘密保護法案には声高らかに非難声明を出す言論人、弁護士会、人権団体といった人間達。

 あなた達がそうやって政府へ噛みつくのも結構でしょう。この国は誰が何と言おうと自由なのですから。

 しかし目の前で、私達福島に住む人間達が、こうやってマスコミに食い物にされ、必要のない危機を煽られ、国際機関のお墨付きを貰ったのに報道してくれない。この事については誰も何も、抗議してくれないのでしょうか?

 お願いします。彼らマスコミを絶対に信じないで下さい!



文責;弾犀@奇蹄類


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