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自衛艦おおすみの報道を検証する

 〜自分達の用意した結論と違ってくるとフェードアウト〜

 福島の汚染水は(当初から判明していた上、各国が放出する量と比べても少ない)冬季用五輪反対に、麻生大臣の「ナチスの手口」は反政府運動に利用されてきました。
 それで?結局それはどうなりましたか?マスコミの言う事が正しい(世界各国が日本は汚染地域だと考えている)のであれば、東京五輪は来なかったんでしょうね。
 麻生大臣の発言が問題であれば国連の場で、そうでなくとも各国がクレームが来た筈でしょうけど……それすら、一本もなかったですよね?

 それが、現実。


 結局日本のマスコミは『自分達の望む世論を作ろうと必死になって偏向報道を繰り返し、用意したシナリオと外れるとフォードアウトする』のが全てだと思います。
 理由は分かりませんが、2009年の政権交代の熱狂振りを見れば何となくは察せますよね?何となく、ですが。

 総理の靖国参拝もその話。特定アジアと日本のマスコミが必死になって、ジャパン・ディスカウント(日本の不買運動)を推し進めているだけです。


 今日は自衛艦「おおすみ」と漁船の衝突事件を取り上げたいと思いますが――その前に、今回の事件の狂った報道ブリには皆さんも憶えがあると思います。
 そうイージス艦「あたご」衝突事件です。


マスコミ報道をめぐって
 マスコミは、事故発生当初から、あたご側にすべての過失があると断定する報道を繰り返した([10] 2011年5月13日 産経新聞「(産経抄)」)。こうした報道に対し陸自OBで軍事評論家の西元徹也は憂慮を表明した([11]時事トップ・コンフィデンシャル 2008年4月11日号「イージス艦衝突事故に寄せて 海自"全否定"の非難を憂慮する」)。また、匿名で清徳丸にも過失があると反論した海自OBもいた([12]週刊文春 2008年3月6日号「 元艦長たちのホンネ「漁船は暴走族なんです」」)。
 例えば、朝日新聞は海難審判前の2008年(平成20年)6月26日 の社説で「そもそも双方の位置関係から、衝突回避の一義的な義務はイージス艦側にあった」と断定している([13]2008年6月26日 朝日新聞「(社説)当直士官送検 2人だけの責任なのか」)。また、地裁判決後の2011年(平成23年)5月12日、信濃毎日新聞は社説でイージス艦
 一義的な義務はイージス艦側にあった」と断定している([13]2008年6月26日 朝日新聞「(社説)当直士官送検 2人だけの責任なのか」)。また、地裁判決後の2011年(平成23年)5月12日、 信濃毎日新聞は社説でイージス艦が漁船より巨大であることを理由に「危険回避の責任はまず、海自にあると考えるのが自然だろう」とした([14]2011 年5月12日 信濃毎日新聞 「(社説)イージス艦判決 海自の責任は消えない」)(現実にはそのようなルールは存在しない)。
 事故直後、高性能レーダーを備えた「最新鋭イージス艦」が、なぜ漁船 を回避できなかったかという点に非難が集中した([15]2008年2月20日 朝日新聞「(社説)イージス衝突 なぜ避けられなかったか」)([16]2008年2月20日 毎日新聞「(社説)イージス艦衝突 どこを見張っていたのか」)が、最新鋭のイージス艦であろうと、旧式の護衛艦であろうと、近距離では目視が基本であるということがこの事件によって周知の ものとなった。海上自衛隊の艦橋システム自体は、商船より数名見張り員が多い程度で、予算と人員の削減が進行している海上自衛隊では、艦橋システムや護衛 艦と海上幕僚監部との組織内の情報交換システムの近代化が大幅に遅れていることも露見した。
 また、あたご側に回避義務があることを前提に、見張りが不十分であった・回避が遅れた・乗組員に気の弛み・驕りがあった等との批判が繰り返された。この他、しばしば感情論が先行し、死亡漁師の一部の遺族や漁協関係者の発言も多く紹介された。


 と、いった具合に『マスコミは漁船を一方的な哀れな被害者、そして政府は横暴な弾圧者』というシナリオを作り上げ、その通りに記事を書き立てました。

 しかし現実では、

『海難審判では事故主因はあたご、しかし清徳丸が警告信号を行わず、衝突を避けるための協力動作を取らなかった』
『刑事事件共にあたごに回避義務は無かった』


と確定しています。
 けれどもマスコミは取り上げません。というかこの事件の結末をご存じの方も少ないのではないでしょうか?

 自分達に都合の悪い事実はシャットアウト、これが彼らの手口です。
 今度もまた自衛隊を悪者にしようと画策し始めました。


自衛艦衝突 見張りは十分だったか(2014-0116)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014011602000111.html
 海上自衛隊の艦艇と民間船舶の衝突がまたしても発生した。今回は、快晴で見通しがよく、波も穏やかな中での事故である。果たして見張りは十分だったのか。しっかり解明してもらいたい。残念だが、「まさか」よりも「またか」と言いたくなる。
(中略)
 二〇〇八年二月に千葉県の房総半島沖でイージス艦「あたご」と小型漁 船が衝突した事故では、漁船の父子が行方不明となり、死亡認定された。海難審判は「あたご側の監視不十分が主因」と結論付けたが、刑事裁判では「あたごに 回避義務はなかった」として自衛官二人の無罪が確定した。
(中略)
 何よりも国民を守るのが本務の自衛艦が、こうも度々、事故の当事者となってはなるまい。過失の有無は未解明だが、二度と事故を繰り返さないためには、例えば、外部の専門家も交えて徹底的に事故を検証し、再発防止策をまとめる必要もあるだろう。
(引用終了)


 流石はイオンがご実家の民主党元代表岡田克也議員の実弟である高田昌也氏が政治部長している新聞ですね。漁船の過失や責任は一際触れず、何が何でも自衛隊の責任にしたくてたまらないようです。お兄様によくもまぁそっくりです。
 再発防止も何も漁船側に瑕疵があった場合、被害者である自衛艦には責任はないんですがね、どこの国の常識でしょうか?
 どうせならイオンの中国毒米を国産米として販売した事件についても、再発防止策をまとめ欲しいものです。


 ではおおすみの事件ですが、まぁ混沌としています。


追い越し、食い違う証言 海自艦事故、乗船者と周辺島民(2014-0117)
http://www.asahi.com/articles/ASG1J5RPLG1JPITB018.html
 広島県大竹市の阿多田(あたた)島沖で海上自衛隊の輸送艦「おおす み」と釣り船「とびうお」が衝突し、2人が死亡した事故で、第6管区海上保安本部は16日、実況見分を始めた。とびうおの船体の右舷に傷痕を確認。おおす みの左舷中央部にも傷があり、とびうおのものとみられる塗料が付着していたことから、両船が側面衝突したとみている。
 とびうおが後方からおおすみに接近してきたとする新たな証言も出てきた。
 阿多田島で養殖漁業を営む男性(40)は、自宅前の高台から事故直前の数分間に目撃した状況を語った。
 15日午前8時ごろに東方向の沖合を見ると、左から右へ、南方に向かって航行するおおすみが見えた。おおすみの後方からは、左から右へやや島側に向かって来るとびうおも見えたという。汽笛が数回鳴り、おおすみは右回りに急旋回して停止。衝突していた。
 後方から現れたとびうおが、おおすみの陰に隠れたとし、男性は「とびうおの方が速く見えた」と明かす。
(引用終了)


 なのである程度記事を見てみましょうか。


「釣りの邪魔」衝突の釣り船客、救命胴衣着けず(2014-0118)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140118-OYT1T00186.htm
 広島県大竹市の阿多田あたた島沖で海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が衝突し、2人が死亡した事故で、第6管区海上保安本部は17日、釣り船から救命胴衣11人分が見つかったことを明らかにした。
(以下略・引用終了)


 ちなみに着用義務は無いそうです。
 そして今度は漁船側がこう言い出しました。

「おおすみの前を貨物船が横切り、それを避ける為に釣り船に近づいたのでは」

 だそうです。
 しかし“そのような漁船は存在しなかった”んだそうです。


釣り船のGPS回収、航跡解析へ 2014年 01月 16日 20:28 JST
http://archive.is/V0NNI
 海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突し、2人が死亡した事故で、第6管区海上保安本部(広島)は16日午後、転覆した釣り船を引き揚げ、衛星利用測位システム(GPS)受信機や、周囲の船舶を確認するレーダーを回収した。
 海自は既に、おおすみの航跡記録を提出。6管は釣り船の計器類を分析し、事故に至った両船の経路を特定、事故原因の解明を目指す。
 民間の測量大手「パスコ」(東京)によると、救助された釣り船の男性が「船の前を横切った」と証言した貨物船の存在を裏付ける船舶の航跡記録がなかった
(引用終了)


 ……なんか、段々と漁船側の証言が胡散臭くなってきましたね。「見ていないものを見た・存在しないないものを見た」とは、そもそも証拠としての発言内容が怪しく感じられます。
 そして庶民の味方である共産党、流石にブレません。


赤旗政治記者 @akahataseiji
https://twitter.com/akahataseiji/status/423719529932283904
「読売」夕刊が「おおすみ」との衝突について釣り船客の証言を報道。
「右後方から追い越してきた『おおすみ』が進路を横切る形で衝突した」という。
海上衝突予防法は、追い越す船に衝突回避義務があると規定していると同紙。
海自側に責任があることが徐々に明らかになってきた(X)


赤旗政治記者@akahataseiji
【今日の赤旗】「相互作用」、「おおすみ」により発生か 
関係者によれば、大型船と小型船の距離が大型船の船体の長さよりも短い場合、
大型船の潮流によって小型船が吸い寄せられることがあるという
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-01-17/2014011723_02_1.html
http://pbs.twimg.com/media/BeJgUKmCAAEz2Vk.jpg


 何が何でも政府を悪者にしたいんでしょうね。出来れば漁船側が見た幽霊船も取り上げて欲しいものですが。

 そして現段階での“最新”情報です。記事にしただけ読売新聞は評価できる――と、思うのは色々と穿ちすぎです。


海上衝突、船の位置で証言にずれ…客観解析必要(2014年1月18日14時53分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140118-OYT1T00622.htm
 広島県大竹市の阿多田あたた島沖で海上自衛隊輸送艦「おおすみ」と釣 り船「とびうお」が衝突し、2人が死亡した事故で、衝突の状況に関する見解が両船で異なっている。防衛省関係者は「釣り船が後方から接近した」とし、「と びうお」に乗っていた人は「輸送艦が追い抜こうとして衝突した」と証言。
(中略)
 ◆回避義務は
 6管によると、「おおすみ」左舷中央付近と後方、「とびうお」右舷中央にそれぞれ擦過痕があり、衝突の際は「おおすみ」が右側、「とびうお」が左側だったことがわかっている。
 「おおすみ」が搭載している船舶自動識別装置(AIS)の記録では、 「おおすみ」は衝突直前、17・4ノット(時速約32・2キロ)で南に直進し、右へ旋回するとともに減速。「とびうお」の最大速力は25ノット(時速約 46・3キロ)程度(6管)だが、航跡は明らかになっていない。
 海上衝突予防法は、追い越そうとする船に衝突回避義務があるとしており、両船の前後関係とどちらから接近したかが焦点になる。
 防衛省関係者によると、「おおすみ」は衝突直前、後方から「とびうお」が迫ってくるのに気づき、危険を回避するため急減速。針路を変えようとしたが、間に合わずに衝突したという。
 「おおすみ」の見張りは通常、艦橋の外では左右に各1人、後方に1人の計3人で、20〜7倍の双眼鏡で周囲を監視。運輸安全委員会の調査でも、事故当時は後方に見張りがいたことが確認されている。

 一方、「とびうお」の生存者の証言は異なる。
 前方にいた寺岡章二さん(67)によると、「とびうお」は広島市の係 留場を出発し、約10分後、前方左側にいた「おおすみ」を右側から追い越した。後ろにいた「おおすみ」が「とびうお」の右側へ針路変更した後、みるみる距 離が縮まり、汽笛を鳴らされた直後、「おおすみ」の左舷中央に接触し、転覆した。
 寺岡さんは「こちらはずっとまっすぐ進んでいた。おおすみが後ろからぶつかってきた」と言い切る。

 ◆航跡解明が鍵
 現場の西1・4キロにある阿多田島。周囲の海が見渡せる高台で、養殖漁業の男性(40)は両船を目撃した。ゆっくり進む「おおすみ」に「とびうお」が2倍以上の速度で近づき、「おおすみ」の針路と交差するように見えた。
 間もなくして汽笛が聞こえた後、「とびうお」が「おおすみ」の向こう側に隠れた。男性は「釣り船が後方から接近するようだった」と話した。ただ、衝突の瞬間は見ていないという。
(以下略・引用終了)


 まぁこの報道を境にして、おおかみの事故報道はまぁ綺麗に止んでしまいましたね。
 救命胴衣の不着、謎の幽霊船の目撃、第三者による漁船側の異常行動。
 そもそも漁船側が自衛艦に二倍以上のスピードを出していたであれば、今回の回避行動も容易に出来たでしょうに。

 流石に分が悪いと思ったんでしょうか。マスゴミ達は靖国参拝ネタに戻るようです。


 ……ま、これが日本のマスコミなんですね。彼らの言論は信じるに値せず、事実と称して報道する内容ですら、検証しないと真実かどうか怪しい。
 靖国参拝でもそうですが、賛成・反対両者の意見はあって然るべきなのに、「反対!絶対反対!」しか出せない以上、彼らがどこの国の誰かさんと親密であるのは分かるでしょうし。

 あなたは彼らを信じますか――もとい、私は最近こう考えるようになりました。それは。

「事実とは“知る”ものであり、“信じる”ものではない」と。



文責;弾犀@奇蹄類


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