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哀れなポピュリストの末路 〜橋下市長の惨めな人生〜

 よく“庶民目線”という言葉を日本のマスコミは使い、また何故自民党へ対しては“上から目線”と言う『何一つ根拠に乏しい印象操作』を好んでいます。愚かな事ですが。
 確かに政治に一国民の意見が反映されるのは良い事だと思います――ただし何事も“程度”は存在しますからね?
 例えば『税金を払いたくないか?』というアンケートをすれば、それは多くの方が是と答えるでしょう。保険金や年金の掛け金然り、また各種扶養手当も可能な限り欲しいと思うのが人情です。
(まぁ建前は色々あるでしょうが、あくまでも暴論として)

 しかしある程度の大人になれば分かる事ですが、それはタダのワガママであり、当然そんな妄想を受け入れていれば社会は成立しません。
 いくら憲法に『自由・公平・平等』と書いてあったとしても、実際に全ての国民の勤労実態や所得を同じにしても、それは確実に崩壊するでしょう。

 結局どこかで誰かから『上から目線』――遠くを見渡せるほど広い視点で、俯瞰しなければならないのもまだ事実です。
 時として増税、場合によっては政治的な執行をしなければいけません。
 それが責任ある政治家の役割であり、私達の代表である人間の仕事だと思っています。


 さて、今日の話は維新の会の共同代表である橋下徹市長の話。
(※公的な立場としては代表より、市長の方が重いと思いますので敬称は市長を使います)

 その橋下市長は突然辞職を表明しました。


橋下市長が辞職を表明(2月3日 17時18分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140203/t10014973141000.html
 橋下市長は、午後2時すぎから、大阪・中央区の大阪府公館で維新の会幹事長の大阪府の松井知事と共に記者会見しました。
 この中で橋下市長は、「大阪都構想の設計図作りを進めているが、協議会では4つの再編案を1つに絞って設計図を作ることを否定された」と述べました。
 そのうえで橋下市長は、「協議会の反対を乗り越えるためには、選挙で 民意を得る以外にない。市長選挙を行う大義は大いにあり、『設計図を作らせてほしい』、『最後は住民投票で決めてほしい』ということを訴えたい」と述べ、 市長を辞職し、改めて市長選挙に立候補することを正式に表明しました。
 また、橋下市長は、「もう一度、市長になっても、議会の構成は変わら ないから一緒だという意見は多いが、全く違う。協議会における議論の進め方について、議会側の議決は必要ない。ただ、これは政治だから、『議会がだめだ』 と言ってきたものに反して、自分の考えを推し進めようと思えば、住民の後押しが必要だ。1つの案に絞るのがダメだというなら、対立候補を立てて、私のやり 方にストップをかければいい」と述べました。
 公職選挙法の規定では、市長から辞職の申し出を受けた市議会議長が、市の選挙管理委員会に5日以内に通知し、その翌日から50日以内に市長選挙が行われることになっています。
(引用終了)


 このニュースを聞いた時、「あぁまたか」と正直私は思いました。
 題名にあるポピュリズム、現代の日本に於て尤もその思想を体現しているのは民主党、個人であれば橋下市長に他ならないと私は考えます。

 まぁ具体的な例を出すのであれば、まず言ってる事がコロコロ変わる。二転三転は当たり前。保守よりの発言をしたかと思えば、数日後には改革よりの事を言ってみたり。
 時には追軍売春婦を批判したかと思えば、日本は侵略戦争を反省しろ、なとと言ったり。
 とにもかくにも節操がありません。場当たり的に、その場その場でデタラメな事を言い、前後の発言の繋がりなどなく、節操は見あたりません。

 橋下市長のやり方は『まず敵を作る』事にあります。
 誰か公務員なり、政党なり、電力会社であったり、適当な因縁を付けて発言して周囲の耳目を引く。
 実際に言っている事は現実離れした、的外れで滑稽な嘘ばかり。しかし一見すると奇抜で斬新な意見であり、時として共感を得られるでしょう。

 ……まぁ、それはそれで良いと思いますよ?確かに大阪の公務員組織は自治労やら日教組、労働組合の影響が強く、専従組と呼ばれる仕事をしないで政治活動(民主党の応援)をする職員がいるのも事実ですから。
 自民党にしたって全てが正しい訳ではなく、時として失政もするでしょう。それもまた正しいとは思います。

 けれど、だからといって彼が一体何をしましたか?
 知事になって関西を変えると言いました。しかし何か変わりましたか?
 党首になって日本を変えると言いました。しかし何か変わりましたか?
 市長になって大阪を変えると言いました。しかし何か変わりましたか?

 答えは、何も、です。何一つ替わっては居ませんよね?あれだけ攻撃していた水道事業?も、何か変わりましたか?
 加えて大阪府を大阪“都”にして何がしたいのですか?学区制を導入したいのであれば、府のまますればいいじゃないですか?どうして府だと出来ないのですか?

 そもそも“都”とは天皇陛下がおわす場所が“みやこ(首都)”であると示す言葉です。まさかご自分がいる場所を都としたい訳じゃないでしょうね?……それも怪しいですが。


 結局の所、橋下市長も民主党と同じ。適当な嘘を吐いて人々を騙して権力にすがりつく、ポピュリズムの権化です。度し難く救い難い。
 そもそも、で言えば『市長には議会の解散権』があります。自身が民意を得ているのであれば、議会を解散して信を問えばいいのではないですか?それが民主国家ではないでしょうか?
 議会で否決(正確には継続審議)されたのに、その議会を放置して市長選挙へ訴えるのは筋が違います。仮に橋下氏が勝ったとしても議会はそのままなのですから。
 『俺に反対するならば市長選挙で勝負しろ!』とは、筋が違う。何も議会は大阪都構想だけを論じているのではなく、他にも優先すべき事柄は無数にあるでしょうに。

 彼の原動力は『無辜な国民を言葉巧みに騙し、誘導する』だけ。民主党と同じく、実現出来もしない絵空事を語り、支持を得たいだけです。

 だってあなたは不思議に思いませんでしたか?
 ――どうして維新の会が多数派の時、大阪都構想を実現しなかったのか、と。


文責;弾犀@奇蹄類


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