障害者は“特権”を受けるのが“当然”なのか？
〜乙武氏の入店拒否問題を考える〜
昨日に引き続き、今日も障害の話を。
かなり前の話、ですが『五体不満足』という本を読みました。著者は乙武洋匡（おとたけひろただ）氏です。
氏は生まれつき両腕と両足がない障害を抱えていながら、積極的に社会と関わり合いを持ち、また実際に問題提起をされていた方です。
母が乙武氏の本を読みたいと言いだし、私が購入してきて、一度借りて読んだのですが――ただ、読み終えた後に次のような一文が違和感を憶えました。
「なんだってできるし、なにをしてもいい」
うろ覚えのような感じなので、大体そんな内容だったと記憶しています。
当時は「まぁポジティブに生きようぐらいの意味かな？」と思い、忘れていました。
その後も乙武氏は小学生の教育問題に関わったりと、尊敬していまし“た”。
それが昨年、5月頃の話です。記事に……は、してなかったみたいですね。忘れていたみたいです。
乙武氏が飲食店へ行った所、「車椅子だから入店拒否された」と公表されました。
しかも店の名前、場所などを明記した上で。
お店はビルの２階。エレベーターはあるが、２階には止まらない仕組みだという。「それはホームページにも書いてあるんだけどね」――ぶっきらぼうに言う店 主。「ちょっと下まで降りてきて、抱えていただくことは…」「忙しいから無理」「……」「これがうちのスタイルなんでね」以上、銀座での屈辱。
はっきり言いますが、『傲慢にも程がある』と私は考えます。話を聞くに少なくとも小さな店なのでしょうね、『エレベーターが止まらない階にある』とか、『HPに明記してある』のですから。
少なくとも自分がさも被害者とばかり、そして自分を受け入れなかった相手をさも犯罪者のように扱い、実名を出すのは社会人以前に有り得ない事でしょう。それは障害者・健常者関係なしに、常識の範疇ではないのでしょうか？
しかもこの約二週間後、乙武氏の講演会で全く相反した事実が発覚します。
乙武洋匡さん 人権講演会
「他人の小さな飲食店へ行っても無条件で受け入れるのが当然。しかし自分の大きな公営ホールでは事前連絡を要する」ですか。乙武氏はどれだけ社会を馬鹿にしているのでしょうか？
そしてこの問題がネットで（当然マスコミは殆ど取り上げなかった）拡散するにつれ、おかしな事を言い出します。
乙武 洋匡 @h_ototake
……心神喪失？どういう意味ですか？乙武氏はそうそう簡単に心神喪失するような持病か障害を抱えているのでしょうか？
それはどちら側へ対しても失礼でしょう？無責任すぎるでしょう？
他人へ厳しい（くもないですが、少なくとも「事前に連絡」）ルールを課しておきながら、自分は無条件で受け入れろ、受け入れなかったらネットで拡散して評判を落とすぞ、とはどこのヤクザのお仕事でしょうか？
しかも問題が大きくなり、乙武氏をバッシングする論調が増えてくれば「心神喪失」ですか？随分と都合の良い話ですね。
……あぁ勘違いして欲しくないのですが、私は別に障害者を無為に攻撃・非難するつもりはありません。それがどうしようもない事である限り、他人の補助を受けたり、ある程度優遇されるのは当然と思っています。
でも同時にですね、こうも思う訳です――『障害者は自分が優遇されてさも当然』と振舞うのは間違っているのではないか、とも。
そもそも障害者のへの各種優遇措置やバリアフリー精神は、素晴らしいものだと考えています。それは絶対に。
ただし彼らがそれを享受する前提として、『社会的な弱者』である点はどうしても否めませんね？
それを乙武氏がやった卑劣な行いのように『自分が受け入れなかったからといって、店舗の実名を出し吊し上げる行為』は、果たして“弱者”のする事でしょうか？許される事でしょうか？
そもそもで言えば、今回の飲食店は『エレベータが止まらない階にある、個人がやってる店舗』です。言い換えればそれもまた『弱者への攻撃』と何が違うのか？
乙武氏という日本で広く知られた方が攻撃するのは、『強者が弱者を虐げる』行為ではないのでしょうか？
生活保護の問題もそう。少なくとも絶叫を放ちながらデモをする程度の元気や行動力はあるのに、最低低賃金よりも下げるという“当然の話”を拒否する。見ていて吐き気がします。
彼らが生活保護を受けるのは理解していますし、非難するつもりもありません。
ですが『自分達は優遇措置を貰って当然、受けるのが当たり前』と、誰にも何にも感謝せず、それどころか自分達の権利拡大に邁進する姿は、どこか、何かがおかしい気がします。
働いていない人が働いている人より貰えないのは当然の話。そして人様の善意で生きてるのだから、慎ましく過ごすのもまた当然であると私は考えます。
にも関わらず、携帯電話は最新機種を使い、ネットはやり放題、食事は外食ばかり、時にはブランドものの腕時計を付ける……一体どこが『弱者』なのか？と首を傾げるように連中ばかりです。
なんて言うのか、こう色々見直すべきだと思いますね。乙武氏は確かに障害者であり、社会的弱者であるのは間違いありません。
でも、だからといって何をしてもいいのか？個人がやっている商店名を出して批判し、自分の講演会での対応は真逆。
そして非難の声が多くなってくれば「心神喪失」と逃げを打つ。
そんな事をすればするだけ、乙武氏が擁護と差別撤廃の運動をしていた障害者が胡乱な目で見られるだけですよ。
自分の発言に責任が持てない人間はどう思われるでしょうね？
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かなり前の話、ですが『五体不満足』という本を読みました。著者は乙武洋匡（おとたけひろただ）氏です。
氏は生まれつき両腕と両足がない障害を抱えていながら、積極的に社会と関わり合いを持ち、また実際に問題提起をされていた方です。
母が乙武氏の本を読みたいと言いだし、私が購入してきて、一度借りて読んだのですが――ただ、読み終えた後に次のような一文が違和感を憶えました。
「なんだってできるし、なにをしてもいい」
うろ覚えのような感じなので、大体そんな内容だったと記憶しています。
当時は「まぁポジティブに生きようぐらいの意味かな？」と思い、忘れていました。
その後も乙武氏は小学生の教育問題に関わったりと、尊敬していまし“た”。
それが昨年、5月頃の話です。記事に……は、してなかったみたいですね。忘れていたみたいです。
乙武氏が飲食店へ行った所、「車椅子だから入店拒否された」と公表されました。
しかも店の名前、場所などを明記した上で。
今日は、銀座で夕食のはずだった。「○○○○（※原文では店名が明記さ
れています）」というイタリアンが評判よさそうだったので、楽しみに予約しておいた。が、到着してみると、車いすだからと入店拒否された。「車いすなら、
事前に言っておくのが常識だ」「ほかのお客様の迷惑になる」――こんな経験は初めてだ。
お店はビルの２階。エレベーターはあるが、２階には止まらない仕組みだという。「それはホームページにも書いてあるんだけどね」――ぶっきらぼうに言う店 主。「ちょっと下まで降りてきて、抱えていただくことは…」「忙しいから無理」「……」「これがうちのスタイルなんでね」以上、銀座での屈辱。
はっきり言いますが、『傲慢にも程がある』と私は考えます。話を聞くに少なくとも小さな店なのでしょうね、『エレベーターが止まらない階にある』とか、『HPに明記してある』のですから。
少なくとも自分がさも被害者とばかり、そして自分を受け入れなかった相手をさも犯罪者のように扱い、実名を出すのは社会人以前に有り得ない事でしょう。それは障害者・健常者関係なしに、常識の範疇ではないのでしょうか？
しかもこの約二週間後、乙武氏の講演会で全く相反した事実が発覚します。
乙武洋匡講演会
「五体不満足」の著者、乙武洋匡さんの講演会が広島県廿日市市の さくらぴあホールにて2013年6月8日開催されます。今回の講演は廿日市市制施行25周年を記念したもので、乙武さんは「チャレンジ精神を忘れずに」というテーマで講演を行います。
乙武さんの人権講演会は入場無料、手話通訳なども行われる予定。車椅子で来場を希望する方は、5月29日までに連絡要とのこと。
乙武洋匡さん 人権講演会
「チャレンジ精神を忘れずに」（廿日市市政施行25周年記念）
日程： 2013年6月8日
時間： 13時30分から
場所： はつかいち文化ホール さくらぴあ大ホール
住所： 広島県廿日市市下平良1丁目11−1
講師： 乙武洋匡さん（作家・スポーツライター）
入場料： 無料 （席に限りあり。車椅子の方は事前連絡が必要）
問合せ： 0829-30-9136 廿日市市自治振興部
「他人の小さな飲食店へ行っても無条件で受け入れるのが当然。しかし自分の大きな公営ホールでは事前連絡を要する」ですか。乙武氏はどれだけ社会を馬鹿にしているのでしょうか？
そしてこの問題がネットで（当然マスコミは殆ど取り上げなかった）拡散するにつれ、おかしな事を言い出します。
仲村 ?@ajtdmw1471 7時間
質問有難うございます。イタリアン事件以来、注目してフォローしています。自虐ギャグがワンパターンで寒いですよ。
こちらからも質問ですが、店名を晒し続けた理由はなんですか？店にかなりのイタ電がかかったみたいですが。
乙武 洋匡 @h_ototake
@ajtdmw1471 当時はほとんど心神喪失状態にあって、
削除するという選択肢が浮かばなかったというのが正直なところですかね。
……心神喪失？どういう意味ですか？乙武氏はそうそう簡単に心神喪失するような持病か障害を抱えているのでしょうか？
それはどちら側へ対しても失礼でしょう？無責任すぎるでしょう？
他人へ厳しい（くもないですが、少なくとも「事前に連絡」）ルールを課しておきながら、自分は無条件で受け入れろ、受け入れなかったらネットで拡散して評判を落とすぞ、とはどこのヤクザのお仕事でしょうか？
しかも問題が大きくなり、乙武氏をバッシングする論調が増えてくれば「心神喪失」ですか？随分と都合の良い話ですね。
……あぁ勘違いして欲しくないのですが、私は別に障害者を無為に攻撃・非難するつもりはありません。それがどうしようもない事である限り、他人の補助を受けたり、ある程度優遇されるのは当然と思っています。
でも同時にですね、こうも思う訳です――『障害者は自分が優遇されてさも当然』と振舞うのは間違っているのではないか、とも。
そもそも障害者のへの各種優遇措置やバリアフリー精神は、素晴らしいものだと考えています。それは絶対に。
ただし彼らがそれを享受する前提として、『社会的な弱者』である点はどうしても否めませんね？
それを乙武氏がやった卑劣な行いのように『自分が受け入れなかったからといって、店舗の実名を出し吊し上げる行為』は、果たして“弱者”のする事でしょうか？許される事でしょうか？
そもそもで言えば、今回の飲食店は『エレベータが止まらない階にある、個人がやってる店舗』です。言い換えればそれもまた『弱者への攻撃』と何が違うのか？
乙武氏という日本で広く知られた方が攻撃するのは、『強者が弱者を虐げる』行為ではないのでしょうか？
生活保護の問題もそう。少なくとも絶叫を放ちながらデモをする程度の元気や行動力はあるのに、最低低賃金よりも下げるという“当然の話”を拒否する。見ていて吐き気がします。
彼らが生活保護を受けるのは理解していますし、非難するつもりもありません。
ですが『自分達は優遇措置を貰って当然、受けるのが当たり前』と、誰にも何にも感謝せず、それどころか自分達の権利拡大に邁進する姿は、どこか、何かがおかしい気がします。
働いていない人が働いている人より貰えないのは当然の話。そして人様の善意で生きてるのだから、慎ましく過ごすのもまた当然であると私は考えます。
にも関わらず、携帯電話は最新機種を使い、ネットはやり放題、食事は外食ばかり、時にはブランドものの腕時計を付ける……一体どこが『弱者』なのか？と首を傾げるように連中ばかりです。
なんて言うのか、こう色々見直すべきだと思いますね。乙武氏は確かに障害者であり、社会的弱者であるのは間違いありません。
でも、だからといって何をしてもいいのか？個人がやっている商店名を出して批判し、自分の講演会での対応は真逆。
そして非難の声が多くなってくれば「心神喪失」と逃げを打つ。
そんな事をすればするだけ、乙武氏が擁護と差別撤廃の運動をしていた障害者が胡乱な目で見られるだけですよ。
自分の発言に責任が持てない人間はどう思われるでしょうね？
文責；弾犀@奇蹄類
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