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軍は抑止力・集団的自衛権は国益 〜本質から逃げる詭弁者への理論武装〜

 今日はテレビ討論でありがちな『お粗末な詭弁』への対象法を考えてみましょうか。


 この手の議論をしていて出て来るものとしては、

「戦争が出来る国にしたいのならば、参戦した政治家や人間だけを前線へ送ればいい!」

何といいましょうか、『自分の気に食わない言論を持つ人間は粛正する』とスターリン並みの暴論ですね。狂人の戯言の域を出ていません。
 まず『○○したいんだったら、○○したい人間達だけでする』というのは、ただの『議論にすり替え』に過ぎません。
 『税金を払いたいんだったら〜』とか、『交通ルールを守りたいんだったら〜』とか。果ては『刑法を守りたいんだったら〜』なども当て嵌まりますね。
 日本の法律が『公共の福祉(大多数の幸福)』を優先する以上、そんなつまらない事は言えない筈ですが。
 十中八九、「それとこれとは別問題だ」と反論にならない反論をしてくるでしょうから、その時には、

「違う根拠は何か?」
「人命如何を判断基準とするのであれば、税金・交通法・刑法、そのどれもが守らない人間が出てくる事で人命が失われる」

とでも言ってやって下さい。
 次に『戦争がしたい人間を戦地へ向かわせる』のを良しとしましょうか。ま、百歩譲ってですが。
 なら当然『戦争がしたくない人間は、命を賭けて戦争を回避させてくれる』んでしょうね?
 具体的には中国・韓国・北朝鮮などのならず者国家へ行き、彼らから日本人の命や財産を守ってくれるんでしょうね?それが、筋でしょう。

 けれど実際には違う。中国で大規模な反日暴動があった時、韓国で反日テロがあった時、北朝鮮で以下略があった時、彼らは、何も、しませんでしたよね?
 他人を戦地へ向かわせろと言いつつ、彼らは、何もしない。する事と言えば安全な日本で反撃してこない日本政府へ対し、お前が悪いお前が悪いと声高に叫び続ける卑怯者です。
 日中中間線のガス田、南沙・西沙諸島、更には自衛隊機への異常接近問題。私の住んでいる世界では『中国という国は武力を以て周辺国との軋轢を高めているならず者国家』です。
 もっとはっきり言えば『仕掛けているのに中国であって、日本では無い』。つまり『上に書いたような妄言を吐く平和主義者が行くべきなのは中国で、自制を求めるのも中国』なのは当然の帰結だと思いますが。


 実際の所、中国が反日暴動を起こしてから、続々と撤退を始めています。日本の企業だけで4割減、他の他は1・2割減っているのが現実


日本企業の対中投資が42%減 1−5月期、関係悪化で中国離れか(MSN産経 2014.6.17 17:26)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140617/fnc14061717260008-n1.htm
 中国商務省は17日、1〜5月の日本から中国への直接投資実行額が、前年同期比42・2%減の約20億ドル(約2038億円)だったと発表した。日中関係の悪化に加え、人件費や賃料といった経費の上昇が響き、日本企業の中国での事業拡大への意欲が落ち込んだもようだ。
 日中関係悪化の影響について、商務省の沈丹陽報道官は記者会見で「政治関係の悪化は明らかに投資に影響している。双方にとって不利益だ」と述べた。
 東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)からも大幅に減り、それぞれ22・3%、22・1%の減少。米国からは9・3%減った。日本の場合と同様、中国での経費上昇が影響している可能性がある。
(以下略・引用終了)


 では最後に上に書いたような詭弁を用いる平和主義者がいらっしゃいましたら、次のように言ってあげて下さい。きっと喜ぶと思いますから。

「そうですね、あなたはきっと心から平和が好きなのでしょう。それは分かります」
「で、そんなあなたに伝えたいのですが、実はですね、ある国があなたが最も嫌う悪政が行われているんですよ」
「人口の約5%人間しか選挙権を持たず、しかも一つの政党が建国以来独裁を続けている」
「軍事率の伸びは毎年二桁で、周囲の国家からは懸念の声が上がっている」
「しかもその国には思想の自由。結社の自由、宗教の自由がなく。民主主義国家ですら無い」
「それどころか抗議する学生を戦車でひき殺し、今も尚その実態が分かっていない」

「分かりますか?あなたが今さっき述べていた『懸念』、つまり『あなたが仰った最悪の日本帝国とやらを具現化した国家』が、日本の直ぐ近くにあるんですよ?知りませんでしたか?」
「恐らくあなたは『内政干渉だ』とか『他国の事は他国の事で決めるべき』とか、言うんでしょうか――」
「――それはつまり、『あなたの持っている正義』とやらは、『たかだか国籍が変わるだけで対象を選び好みする程度』なんですね」

「この、偽善者が」


文責;弾犀@奇蹄類


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