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寝ている間にも時計の針は止まらない 〜ロシアのウクライナへの侵攻〜

 子供の頃の話ですが、時計ありますよね?時計。
 あれがチクタク動いているのを見、更には私が就寝し、朝起きた時にも進んでいるのを見て、「あ、夜中もずっと動いていたんだ。働き者」と思った記憶があります。
 ……まぁ家人に合わせて稼働するかどうかを決めていては、時計としての役には立たないため当然ですが――最近のエアコンやテレビ、一部の省エネ家電にはそんな機能がありますね。時代は変わりました。

 さて、では現実の話をしましょう。私達がこうしている間にも動いている世界の話を。


 ついにロシアは正々堂々とウクライナへ侵攻を始めたようです。それも『人道支援部隊』というどこかの国の平和主義者モドキが有り難がって額縁へ飾りそうなフレーズです。


ロシア「人道支援部隊を派遣」 NATO、侵攻の可能性を警戒(2014-0811)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140812/erp14081201190001-n1.htm
 ロシアのプーチン大統領は11日、欧州委員会のバローゾ委員長とウクライナ情勢について電話協議し、赤十字国際委員会との協力で、親露派武装勢力と政府軍の戦闘が続くウクライナ東部に人道支援部隊を派遣する方針を表明した。
(引用終了)


 これも『人道』目的です。治安維持を名目に侵略軍を送る手口、昔はよく使われましたが21世紀に見るとは思いませんでした。
 当然危機感を憶えたのはウクライナ側です。


ウクライナ軍、ロシアからの武装車両を攻撃
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=226685
 ウクライナ軍のリシェンコ報道官が声明を発表しており、ウクライナ軍が「ロシアからの車両部隊を攻撃し、武装車両の一部を破壊した」と述べた。


ロシア、ウクライナに「侵入」=NATO  2014年 08月 16日 03:23 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GF1Q32014081
 [コペンハーゲン 15日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は15日、ロシア側が昨夜、ウクライナに「侵入(incursion)」したとの見解を示した。ただし「侵攻(invasion)」との表現までには踏み込まなかった。


対ロシア制裁、EU内で意見のすれ違いも  2014年 08月 16日 04:48 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GF1V020140815
 [ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)は15日、特別外相理事会を開いた。ロシア軍車両がウクライナ領内に入ったとの報道に懸念を示す声が聞かれた。
 一方で、対ロシア制裁をめぐり域内各国の意見がすれ違う兆しも見られた。


ロシア軍車両の越境、非常に深刻な結果も=英外相 2014年 08月 16日 03:38 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GF1R320140815
 [ブリュッセル 15日 ロイター] - ロシア軍の車両が15日未明、ウクライナとの国境を越えたと報じられていることについて、ハモンド英外相は、非常に深刻な結果をもたらしかねないとして憂慮の念を示した。


 ――と、まぁ既にロシア軍はウクライナ東部活躍しているロシア人テロリストへ合流して、独立運動という名の侵略を推し進めているようです。
 そして全く、何一つ、全然、物の役にも立たない国際社会とNATOという構図。大国相手には何も言えない臆病者の巣窟だったというワケですか。

 ちなみにロシア側は越境の事実はないと表明していますが……。


ロシア越境否定、ウクライナが領内進入の軍車両攻撃  2014年 08月 16日 06:05 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0GF1H520140815
 [キエフ 15日 ロイター] - ウクライナ大統領府は15日、前夜にかけてウクライナ領内に入ったロシア軍の装甲車両をウクライナ軍が攻撃したことを明らかにした。
 これに対しロシアはロシア軍は越境していないと主張。米国主導の北大西洋条約機構(NATO)による勢力拡大を非難するなど、対立は深まっている。
(引用終了)


 そして以上の現状をまとめると以下のような記事になります。


東ウクライナの分離主義者達は、ロシア製の戦車とロシアに訓練された兵を誇る FT(2014-0817)
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/10867312-2560-11e4-af2c-00144feabdc0.html
 東ウクライナの分離主義者達は、ロシアから提供された何ダースもの戦車と、ロシアの訓練した戦闘員を誇っている。彼らの指導者がそれを公言しており、これはロシア政府が国際的な圧力にも関わらず分離主義勢力への支援をやめていないことを示す
 先週、ドネツク共和国を名乗る分離主義者達の首相となったAlexander Zakharchenkoは彼の政府のメンバーに語って、ロシアからの軍備と人的資源の支援を受けていることを明らかにした。
「現在我々はロシアから150項目の軍備支援をうけており、この中の30は戦車である」と土曜日に、Youtubeにアップロードされたビデオで語っている。さらに「1,200人の戦闘員がロシアの軍事訓練を受けている」という。
 彼がリーダーシップを発揮し始めたのはロシアのかかわり合いを隠す努力であるように見える。
 しかしモスクワが、兵器と戦闘機を分離主義者暴動に集め続けている証拠があり、にもかかわらず、更なる国際的な警告はなされ、西洋とのクレムリンのにらみ合いは深まる。
(引用終了)


 国際社会が遅々として手を拱いている間にも、ロシアによるウクライナ侵攻は着々と進んでいますね。以前からロシアの軍人が派遣され、兵器供与があると囁 かれ――というか、仮にも一国の軍隊相手にして互角以上に渡り合い、しかも旅客機レベルの高高度の飛行機も撃ち落とせるレベルの兵器が、普通に手に入って くる訳もありませんからね。
 対話や経済制裁のような、生温い処置では決して平和など守れない見本になってしまっています……勿論、悪い意味で。

 民間旅客機を撃墜するなどという、9.11並のテロを起こしたロシア人テロリストと、その背後で糸を引くプーチン氏。彼らは未だに何の責も負っていませんし、痛痒すら感じていないでしょう。
(ロシアでの世論調査で、プーチン大統領の支持率は86%超えていました)

 私達が寝ている間にも世界は動きます。目を瞑っていてもそれは同じ。
 けれど必ず、その結果というものは表へ手で来るんですね。望むかどうかも別にして。


文責;弾犀@奇蹄類


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