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都合の悪い時には「ドイツを見習え!」と言わない二枚舌

 〜ドイツがクルド人へ武器供与〜

 私の知人が「生まれ変わるならスイス人になりたい」と言っていました。割と感心したので、私は以下のように聞きました。

「スイスは永世中立国を謳って、国内へ逃げてきたユダヤ人の多くを送り返したのに?」
「大戦中ナチスの隠し資産を多くがスイスに集められていて、国際的な非難を受けているのに?」
「その際隣国からの侵攻を防ぐために43万人の徴兵をしているのに?」
「あ、ちなみに現在の人口は約760万人、今は千葉県よりも少し多いぐらいなんだけど、当時の43万人でどれだけ多いか理解出来ますよね?」
「また政策そのものがナチス寄りだったから、バーゼルとかスイスの国境沿いの都市に『誤爆』として空襲かけられてるんだけど?」
「ついで今の産業構造はSIGっていう銃器メーカーがあって、各国の軍隊では導入しているよね?」
「ちなみに今は中国・韓国からの不法移民が増えすぎで社会保障を圧迫しているので、移民を抑制させる法案が通ったんだけど」
「……そんな国に生まれたいの?変わってるね」

そう、尋ねたら以後その話をしなくなりました。どうしたんでしょうね?


 まぁ冗談はさておき(いや本当に言いましたが)、スイスの例を見ても分かるように、結局平和とは武力でしか守れないんですね。当たり前の話です。
 そしてまぁ何故かドイツと日本が比べられるのですが――なんと、この度『ドイツがクルド人へ兵器を供用する』事が決定しました。


イラク・クルド部隊に武器供与、メルケル首相が正当性強調(2014-0902)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0GW2IA20140901
 [ベルリン 1日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は、イラク北部でイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」と戦うクルド人部隊に対し武器供与を決めたことに関し、同組織はドイツと欧州にとって安全保障上の大きな脅威だとしてこの決定の正当性を強調した。
 首相は議会演説で「地域全体の広範囲な不安定化はドイツと欧州に影響を及ぼす」と述べたうえで、「テロリストが彼ら自身と他の過激派のテロ活動基地を確保するために広範な領土を制圧すれば、われわれにとっての危険は増大し、安全保障上の利益が影響を受ける」とした。
 ドイツは前日、クルド人部隊に送る機関銃や手りゅう弾を含む武器のリストを公表している。
(引用終了)


 分かりますか?『これが現実的な対応』なんですよ?
 目の前で殺されそうになってる人が居たら、殴り飛ばすか殺されそうになってる相手を助けるかしかない。「憲法九条!憲法九条!」と念仏を唱えても誰も助けてくれないでしょう。
 ドイツははっきり言って嫌いです、私は。というのも敬愛するギュンター=グラス氏がナチスのSSであった過去を示した瞬間、彼の功績全てを剥奪するように動きがあったからです。
 半世紀前の話、時効がとっくに過ぎている話を持ち出し、しかも彼の書いた物には全く関係にも関わらず、その姿勢については『左右が入れ替わっただけで、ナチスの手口そのままだ』と大いに失望しました。

 ね?事ある度に「ドイツを見習え!」と仰る皆さん、どうして今回は言わないんでしょうか?
 自分の都合の良い時だけ他国を褒めちぎって日本を貶める人間達、彼らの浅ましさはいい加減鼻につきます。


文責;弾犀@奇蹄類


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