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テロリストは過激派であってムスリムではない

 〜フランスの風刺新聞は「差別的」ではないのか?〜

 新年初っぱなから嫌なニュースですが、取り上げない訳にはいきません。
 目の前に現実が迫っている以上、それを無視して理想を騙る程虚しい行為はありませんからね。さて。

 つい三日前、フランスで痛ましい事件が起きました。


パリの雑誌編集部で銃乱射、11人死亡(2015 年 1 月 7 日 21:15 JST)
http://jp.wsj.com/news/articles/SB11685468879700404194004580385020910038964
 【パリ】フランスのパリで7日、風刺雑誌「シャーリー・エブド」の編集部が襲撃され、11人が死亡した。オランド大統領が発表した。
 現場に居合わせた警察官によると、自動小銃「AK-47」を持った複数の男が編集部を襲い、その後逃走した。
 2011年11月にはやはりシャーリー・エブドの編集部が、預言者ムハンマドを取り扱った特集号の発売直前に放火された事件があった。
 この事件後は別の住所へ移り、警察による警備が続いていたが、7日に編集部を護衛していた警察官は狙撃された。
 11年の事件では犠牲者が出なかったものの、欧州最大のムスリム人口を抱えるフランスで出版の自由や他宗教への寛容をめぐる議論が噴出した。
(引用終了)


 現在、私の手元に画像はないので、どのような程度の『風刺』であるのか、分からない状態なのですが、まぁ言うべき事は変わりませんね。
 まず私達には言論の自由が保障されている“国家”が多数あります。主に西側、日本は勿論、フランスでもそうでした。
 なのでフランスで誰がどう言うのは自由です。それが虚偽であったり、侮辱的なものでない限りは、という前提があります。

 従って、この新聞社へ対する攻撃はテロであり、暴力であり、犯罪であり、決して巨有されるべきものではない。そう断言した上、彼らテロリストとは自由・平和国家の立場から、排除すべき対象に間違いありません。
 私達はこのような暴力によって他者を傷付けたり、思いのままに動かそうとするテロリストへ対し、毅然とした対応をしなければなりません。それは、絶対に。


 ……さて、まぁ異常波紛れもなく私の本音にして信念なのは間違いありません。ないんですが……その、それとこれとは別に、みたいなのもありましてね。
 この世界には話も理屈も通じない人間や人種、民族があります。日本で言えば特定アジア三カ国、また世界の敵となっているISISを筆頭とするテロリスト達。
 身近な例で言えばヤクザやチンピラでしょうかね。あまり関わり合いになった事こそありませんが。

 そんな彼らに「おい、社会の屑共!」、そう言ったら大抵碌な事にはならない――それもまた現実ですよね?
 なんて言いましょうか、彼らの商売的に、他人に舐められたら終わり的な所があるため、彼らは自身の威厳を保つため、最低でも脅迫、場合によっては暴力を振う事すら躊躇わないでしょう。
 同様に、テロリストを揶揄するのであればともかく、ムスリム全体をバカにするようなものが果たして『風刺』と呼べるものでしょうか?

 そうですね、例えば数年前、同じくフランスのテレビ局が、サッカー日本代表の正GK、川島選手の腕を四つ持った合成写真を作り、彼の活躍を『福島の影響ではないか』と報道しました。
 また東京五輪が決定した際にも、フランスの週刊誌が『手足が3本あるやせ細った力士が土俵で立ち合い、記者が「フクシマのおかげで相撲が五輪種目になった」』と掲載しています。

 これ、『風刺』なんでしょうかね?私には深刻な差別としか思えません。
 また繰り返しますが、幾ら言論の自由を盾に取ったとしても、越えてはいけない一線や、また嘘だってあります。
 『風刺』の体裁を取れば誰が何を言おうと許される――それは、勘違いです。


文責;弾犀@奇蹄類


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