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フランスでユダヤ人を揶揄した芸人が捕まる

 〜アラブ人への侮辱は許容され、ユダヤ人は特別扱い?〜

 当たり前っちゃ当たり前なんですけどね、言論・表現の自由とやらが幾ら保障されてるからと言って、犯罪を助長する権利はありませんよ。


仏風刺芸人、検察当局が捜査対象に=「俺はクリバリ」とネットに書き込み(2015/01/13-06:03)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015011300051
フランスの風刺芸人デュドネ氏=2013年12月、パリ(AFP=時事)
http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0150113at04_p.jpg
 【パリ時事】フランス検察当局は12日、連続テロ事件の実行犯を擁護するような表現をインターネット上に書き込んだとして、仏風刺芸人デュドネ氏の捜査を開始したことを明らかにした。
 仏メディアによると、デュドネ氏は事件後、自身のフェイスブック(FB)で「俺はシャルリー・クリバリのような気持ちだ」と書き込み。犠牲者への共感を示すスローガン「私はシャルリー」と事件のアメディ・クリバリ容疑者=死亡当時(32)=の名前を組み合わせた言葉遊びとみられ、テロ実行犯に共感し、仏全土で盛り上がる反テロ運動をからかう内容とも解釈できる。
 クリバリ容疑者はユダヤ人向け食料店を襲い、ユダヤ人の人質4人を殺害したとされる。デュドネ氏はもともとユダヤ人に対する過激なジョークで知られ、過去に裁判所から公演禁止の決定を受けたことがある。同氏は騒動を受けて、FBの書き込みを削除した。
 バルス首相は12日、記者団に「表現の自由はあるが、テロ礼賛は見過ごせない犯罪だ」とデュドネ氏の言動を批判。一方、同氏は政府に宛てた公開書簡で「自分は人を笑わせようとしただけ。(襲撃された風刺紙の)シャルリー・エブドと同じだ」と反論した。
(引用終了)


 ――と、『ムハンマドを風刺すると評してムスリムを侮辱する自由』はあっても、『テロリストを風刺してユダヤ人を侮辱する権利』は無いと。当たり前の気もしますがね。
 ただエブド社がやっていた事は『ムスリム全般をテロリストだと決めつけ、侮辱する行為』ですから、然程変わらない気がしますけど。


 ちなみに私はデュドネ氏の行為には反対です。死人を茶化す権利などあってはならないからです。
 私が批判したいのは『フランクスガ表現の自由を掲げ、エブドを擁護するのであればデュドネ氏も強要されるべきでは無いのか?』と。
 ついでに言えば、同国で起きた大規模なデモ、『表現の自由を守れ!』デモですか?
 あれもオランド大統領は各国の大使や野党を誘ったのですが、右派政党の国民戦線を無視したという逸話付き。
(同党は「フランスに忠誠を誓わない」移民の規制を訴えています)
 そして自主的らに参加した同党ルペン党首を、他のフランス市民が追い出そうとする一幕がありました。

 つまり、

『フランス人にとってすれば、自分達と同じ価値観であれば何をやっても許され、しかし違う人間は排除される』

という素敵な『表現の自由』をお持ちのようですね。
 こんな国が人権大国だなんだ、騒がれているのですから頭の痛い話です。
 ……ま、それももう終わりでしょうが。


文責;弾犀@奇蹄類


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