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日本にジャーナリストは居ない 〜スポンサーへ媚びを売るだけの仕事〜

 私的な話で恐縮ですが、以前は街でフォルクスワーゲン車を見ると、「外車凄いな」と漠然と考えていたのですが、今ではもう「詐欺師が作った車だ」ぐらいにしか思いませんね。
 海外では巨額の賠償金、並びにリコールで莫大な予算を計上しなければいけないとかで、数年分の利益が消し飛ぶという記事すら出ています。

 また会社側は『数名のエンジニアが関与』と逃げる気満々だったのに対し、その態度が更にVW不信を高めるというお粗末な結果となっています。
(※ここへ来て、トヨタやタカタの真っ当な対応と比べられていると)


 しかしそれにしても『日本のマスコミは驚く程この問題を扱わない』と思いませんか?最初の一週間ぐらいはやっていたのに、それが過ぎると梨の礫。
 やはり『常日頃から莫大な広告料をVWから貰っていた』手前、そしてまた貰いたい思惑がある以上、こうやって自粛モードになってしまうのは怒りを通り越して笑いが出て来ます。

 なんて言うかですね、彼らマスコミも影響力が低下しているのは把握していると思うんですよ。首の上に頭が乗っていれば、多少なりとも空気が読める可能性を否定するのは酷かも知れませんから。
 でもそれを認める訳にはいきません。何故なら、

『自分達の影響力が落ちたと認めれば、それは広告料を出しても効果が落ちていると認めるのと同義』

だからです。
 広告を出している側にとってすれば、マスコミが『権威』であればある程広告料を出さなくてはいけません。ヤクザのみかじめ料と同じで、実際にイオンが中国毒米を国産米として販売していた件については、週刊誌のみが批判し他は完全に沈黙していました。

 なので彼らは必死になって『自分達は世論を動かせる偉大な存在である』と執拗にアピールする必要があるんですね。そうしないと価値が無いから。
 話は少しマクロへ落ちますが、最近多いのは芸能タレントの『文化人アピール』も鼻につきますね。


土田晃之が安倍晋三首相の安保法制への姿勢を猛批判「祖父を超えたいだけ」
http://news.livedoor.com/article/detail/10619351/
 20日放送のラジオ番組「土田晃之 日曜のへそ」(ニッポン放送)で、土田晃之が、安倍晋三首相に苦言を呈する一幕があった。
(中略)
 土田は「今週もいろいろありましたけど、一番(気になるニュース)はやっぱり安保でしょうね」と切り出し、安保法制についての自身の考えを述べ始めた。
 安倍首相の安保法制に対する姿勢について、土田は「安倍さんはもうちょっと国民の人たちに納得できる、『絶対この先戦争は起こりませんよ』ということをちゃんと説明してからじゃないとね。ちょっと焦りすぎ」とコメント。
 さらに、土田は「焦ってる感じが、なんかテメエがただ歴史に名前を残したいだけなのかな、みたいな」「おじいちゃん(岸信介元首相)を超えたいんでしょ、あの人」と斬り捨てたのだ。また、土田は「『俺は憲法いじったんだぜ』くらいには思ってるのかな」と漏らし、戦争が起こらないようにしてほしいと強調して、この話題を締めくくった。
(引用終了)


 一国の首相を「テメエ」呼ばわりした挙げ句、「祖父を超えたい」「憲法弄った」とレッテル貼り。頭の悪さはここに極まれりですね。
 芸能人と銘打っては居るものの、その実体はスポンサーからびた銭を貰って芸をするだけの惨めな仕事ですよね、確か。
 歳を取ってギャランティが高騰し、かといって他人へ誇れるだけの芸も持ち合わせていなければ、このように土田氏のような発言――そう、放送局が喜んでくれるような、世間様では『非常識』と呼ばれる問題発言をして、自身の価値をアピールしなければいけません。

 土田さんは同期が成功する中、未だ若手のような仕事ばかりをされているので、そろそろ文化人枠を狙っているのでしょうが、もう少し、せめて社会人として相応しい言葉遣いと知性を身につけてからの法が宜しいかと存じます。
 相手を批判するのは良い。少なくともそれに共感される方も居るでしょうね。
 しかし汚い言葉と自身の理解の至らなさを『庶民感覚』と捉え、周囲のスタッフにはイエスマンばかりを取り揃えた上、苦言の言葉を聞き入れなければ、待っているのは破滅の道だと思いますよ。

 ……まぁ、それもまた自己責任であると思いますが。


文責;弾犀@奇蹄類


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