最初に見解をはっきりしておきたいと思います。
　今回の殺人（強盗や暴行の容疑もある）は決して許されない犯罪であり、個人的にはシンザト容疑者が犯人であるのであれば、是非極刑を以て罪を償って欲しい。というかご家族やご遺族、今後の犯罪抑止のために死刑を適応して裁くべきであると、私は切に願います。

　しかし――『今回の件をもって、在日米軍を排他する運動を繋げるのは差別である』、そうも私は強く思います。
　と、いうのもですね、例えば在日コリアンが各種の犯罪をしたとして、だからといって「ザイニチは日本から出て行け！」というのは許されるのでしょうか？
　また逆に私達が海外へ出ているとして、誰か他の邦人が罪を犯し、それを以て私達も排他される――それは明確な差別であると私は考えます。

『罪を犯した責任は個人にあって民族や人種に関わり合いはない』

　もしそれが許されるのであれば、ドイツ辺りで移民が罪を犯し、全員が国外退去処分にするような行為ですら正当化されてしまいます。

　これがですね、ISISのような法や人権を紙くずにしか思っていないテロリスト達、もしくは人の命を軽々と奪い、毒ガス兵器すら用いたオウム真理教のよ うな、『目的に反社会性行為を掲げている（結果としてなってしまっている）集団』へ対し、法が法として制裁や制限を加えるのは正しい。というか幾ら自由だ と言っても、人様へ迷惑をかける自由はないのですから当たり前だと思います。


　確かに『在日米軍がいなければ今回の事件は起きなかった（だろう）』という論理を持ってくるでしょうが、それはただの『都合の良い前提を積み上げた机上の空論』にしか過ぎません。所謂「たられば」の話ですね。
　勿論『勿論悪いのは犯罪者であるシンザト容疑者』ですね。そこは間違っても彼の行為を正当化したり、また擁護するつもりは欠片もありません。繰り返しますが、彼は日本の法律で裁かれ、出来れば私は極刑を望んでいます。
　ですがこれが仮に、「教師が罪を犯しても学校を無くせという意見にはならない」ように、また「警察官が犯罪者になっても、全ての警察官が犯罪者ではない」との同じく、「たられば」論議をしても仕方がないと。

　再発防止を防ぐため、これこれこうしろ、こうしなくてはならない、というのはまた当然ですが――果たしてその中に『米兵（の、軍属で元兵士）が罪を犯したからアメリカ軍は全員出ていけ！』という言動、これはどう思いますか？
　これが暴力団であれば、反社会性団体であれば私は諸手を挙げて賛同します。

　ですが現実では、「暴力団にだって人権がある！」と胡散臭い人権屋が擁護をし、朝日捏造新聞でもその類の（「暴力団の家族には罪がない！」という論調の）下らない弁護をしています。

　ちなみにここまで「アメリカ軍は中国の脅威へ対抗するために必要だ」という言葉を入れていません。何故だか分かりますか？
　そうしてしまうと、アメリカ軍の存在価値と今回の事件は関係がない――論理のすり替えそのものだからです。
　……いやまぁ、してしまうのはディベートとしてはありなんですが、そうすると、

「なら外国の脅威のために沖縄は犠牲になれというのか！（※年間3000億円の税金を貰いながら）」

と、相手もまた論理のすり替えになってしまい話にならない。むしろ相手は“それ”を望んでいるでしょうね。
（理論的な、「誰であろうとも人種や団体を理由に差をつけられるのは差別である」のに対し、感情論で押し切ろうとする手口）


　この問題をあなたはどう考えますか？個人の問題は団体にまで波及しうるのか、はたまたそれが差別なのか。
　……まぁ個人的には『在日米軍がなければ事件が起きなかった』とは言って欲しくはないですか。実際にそこにあり、またあるものを否定していれば議論の俎上へ載ってすらいない。
　ありもしない可能性や前提を元に議論は出来ないし、してもそれは何ら現実性のないものになってしまうからです。
　そもそもであれば在日米軍より遙かに高い特定アジア外国人――韓国・北朝鮮・中国人の入国を規制するのであれば、私は在日米軍の撤退もありだと思いますよ。

　――それが『公平』ですからね。




（人気ブログランキング様へ参加致しました。記事にご賛同・ご理解頂いた方は、下記バナー画像をクリックして下さると私のブログへ票が入ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます）

ブログランキング

人気ブログランキングに参加致しました
クリックして下さると私へ票が入ります