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イギリスのEU離脱を考える 〜イギリスの未来はイギリス国民の手で〜

 イギリスのEU離脱が決まりました。実に喜ばしい事だと私は思います、皮肉無しで祝福したいと思います。
 と言うのもですね、国の施策を決めるのはその国の国民であるべきです。主権者は国民なので当たり前なのですが――そんな簡単な事すら出来ないのが、EUという歪で醜悪な国モドキでした。
 ……というか、ですね。小国も大国も民族や歴史の違いすら乗り越えて、全てひっくるめて、同じ通貨で同じ理念で上手くやっていきましょう、というのが土台無理な話です。イギリスとフランス、何回戦争してると思っているのかと。
(アメリカ独立戦争にしてもフランスはイギリスへの嫌がらせで支援してますし)
 まぁ、国と国が仲良くなるのは喜ばしい事ですがねぇ。かといって『それ』を目的にしてしまっては本末転倒な訳です。

 極論ですが……あなたが『法を守る』という行為についてどう思いますか?道徳だから、罰せられるのが嫌だから、当たり前だから……と、理屈は色々あるでしょうが、普通の人間は守ります。
 というのも『法(や道徳)は集団生活をするにおいて最低限のルール』であって、コレを破ってしまっては集団生活が成り立たないから。そしてまた集団生活をするというのは、人間が単独で生きていくのは途方もなく困難な事であるから、という深い話になります。
 食べ物一つとっても対価を払って買う方が早いですし、美味しい。また災害が起きた時にも『日本国』という括りで連帯しているため、私達東北・北関東の人間は東日本大震災の際にも多大な援助を頂きました。
(そしてまたこの場を借りて深くお礼申し上げます)
 個人個人では弱くとも、団結する事によって文化レベルを上げたり生存がし易くなる――そのための最低限のルールである『法』を守る事に落ち着くでしょうか。

 隣人と仲良くなったり、受け入れるのもそうですね。別に家族ぐるみの付き合いをしろと言っているのではなく、同じコミュニティで勤労し納税していれば、 その共同体は力を増し、回り回って個人へのサービスが高まります。これは地方の大きな自治体を手本に、そして過疎地の自治体を反面教師にすれば考えやすい でしょう。
 他人と仲良くなったり、受け入れて平和に暮らすのは『手段』であり、あくまでも『目的』ではない――そう、私は考えます。
 あぁ勿論あなたが善良であり、心の底から他人と仲良くしたいとされるのも自由です。あくまでも極論を言っているのであり、近所の友人のために力を貸すのは良い事ですしね、それ“は”。

 ですが――ここへ来て手段と目的を取り違える人達が出て来ます。『仲良くする』のを目的にしてしまったと言えばいいでしょうか。
 あぁいえ、それ自体は素晴らしい事ですよ?私は個人的にはそういった活動を尊敬します。それは断言します――が。
 問題は、あー……ドイツの例を見るように、はたまたイギリスのパスキスタニの例を見るように、『仲良くなるために受け入れ、結果国富を食い潰す』となりました。目的と手段が見事に入れ替わったと。
 その結果どうなったかと言えば、イギリスの社会保障は胡散臭い連中へ大量に支払われ(数年前まで外国人だった連中が、堂々と生活保護を受給し)、その煽りを受けて何代にも渡ってイギリス国民であった層が省みられなくなりました。
 アレですね、こう最初からピザの大きさは決まっている訳です。10人で一人300円ずつ出し合っていたので、3000円のピザを10分割すれば良かった。それが今までの話。
 しかし人数が増え、20人へ分けなくてならず一人当りの量は減る。金を出していない人間が便乗しているので、ピザの枚数を増やせずにいると。

 まぁ勿論、そして当然の話。イギリスは以前からも移民を受け入れています。正規の手続きを経て入ってくる移民は居ましたし、その多くがピザ代金を支払っていました。
 ですが――EUに加盟して自由に出入りが出来るようになり、一ヶ国では規制出来なくなってしまえば、反移民(主に不法移民)への軋轢が溜まり今回の離脱へと繋がりました。


 イギリスのEU離脱は決まりました。しかし恐らく“離脱に対して法整備していない(離脱する国があると想定していなかった)”ため、この後のグダグダは 長期間続くと思われます。そしてまた他に離脱した国が待っているため、EU側としてもかなり厳しい条件をイギリスへ突きつけると思われます。というかそう するしかないんですがね。

 『寛容社会』を掲げたEUがイギリスへ対してどんな『不寛容』な条件を突きつけるのか……ま、結局『自分達の考えを受け入れない相手には不寛容』とレッテルを貼っているに過ぎなかったんですが。


文責;弾犀@奇蹄類


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