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平和を守る戦いを妨害するのは戦争へ荷担するのと同義である 〜今は戦前〜

 今から半世紀以上前の東京オリンピック、その真っ只中に何が起こったのか。あなたは
 ご存じでしょうか?それは『中国による核実験』です。1964年の10月16日、日本でオリンピックが行われているのを嘲笑うかの様に、中国共産党は核実験をタクラマカン砂漠で強行し、多くのウイグル人が被爆しました。

 あれから半世紀以上が経ち、今もオリンピックの最中ですが、中国の武力船団が尖閣諸島周辺へ押し寄せている。これが、現実です。
 奇しくも、というか意図的にですが今日は8月15日です。終戦の日であり、不戦の誓いを新たにする日かも知れませんが……さて、あなたは『戦争』というものをどのようにお考えでしょうか?
 太平洋戦争以前の様に、まずは宣戦布告をしてそれから総力戦をする――という時代はもうとっくに終っています。冷戦時代が終り、そのような流れは過去のものとなっています。

 直近の例で言えばロシアがウクライナへ侵攻しクリミア半島を侵略しました。これは僅か2014年3月に起こった事態です。今から二年半前に起こった事例であり、今も尚クリミア半島はロシアに占領されています。
 さて――この例ですが、国際社会は、何か、しましたか?少し考えてみて下さい。

 そうですねぇ、例えば国際連合で有志を募ってロシアを攻撃しましたか?……いいえ、していませんよ。そんな事はしませんでした。
 では国連で集まって非難決議をしましたか?……いいえ、していませんね。常任理事国であるロシアが反対し、国連では何もできませんでした。
 ならば国際社会がロシアへ異議を唱え、ロシアが反省しましたか?……いいえ、ロシアは国際社会で除外されず、大手を振ってオリンピックにも出ています。
(ドーピングで排除されましたが)

 ……日本・アメリカ・EUによって経済制裁は科されているものの、特にロシアは現在まで深刻な危機には置かれていないようです。ただ、それだけだと。
 国際社会が如何に無能で無責任、そして頼りにならないのかの証左となった訳です。
 常任理事国であれば武力侵略も軽々と行われ、特にロシアが不利益を被る訳ではない。これが現実の全てです。


 話を戻しますが……これが、『現代』の侵略の姿と言えるでしょう。
 まずはクリミア半島へ続々とロシア人を入植させ、またメディアを操作して親ロシアの世論を形成させる。
 そして然るべきタイミングで『独立』を宣言し、僅かな武力によって併合
する。
(※少なくとも前世紀の総力戦とは違い、部分的な戦力のみで)

 どこかで聞いた話ですね。沖縄で反基地を謳う一方、中国の尖閣諸島侵略へ異を唱えない知事の話を思い出しました。まさにやっているのは同じでしょうか。
 他にも南沙・西沙諸島を侵略し、軍事基地を作っている中国も、東南アジア各国でロシアと同じ様な事をしています。大量の移民を送り込み、またメディアへ金を流して自国に都合の良い世論を形成する。

 そして時間を稼いでいる間に実効支配してしまい、誰も口以外を出せない状況を作り上げる。これが侵略でなければ何というのでしょうか?

 これが21世紀の戦争の形ですね。

 悲しいですが、例えば……EUですか。綺麗事だけを声高に言っている偽善者の社交クラブとでも言いましょうか。先日のASEAN時、安倍総理がメルケル 首相を初め、何人かのEU代表に中国の南沙・西沙諸島への侵略を非難する様に求めました。何と言ってもハーグで『違法である』との判決が出た直後ですから ね。
 が、その実、各国首脳は何も言わず、言えず。人権を守る(自分の選挙区だけ)EUに相応しい態度だったと言えるでしょうか。
 ちなみに件の国際法廷を指示し、明確に中国を非難したのは当事国以外では日本・アメリカ・台湾・オーストラリアの四ヶ国のみ。他の国と蝙蝠国にとっては対岸の火事に過ぎないと。

 さて、ですが。今までが前提の話です。
 私達が体験した、嘗て日本が起こした様な『戦争』とは全く趣が違って来ています。
 新しい戦争の形はとうの昔に始まっています。具体的には中国・北朝鮮の侵略は何年も前から起きていますね。それが現実だと私は思います。
 マスコミや自称文化人を牛耳り、それ同時に武力で実効支配(侵略)するのが、現代の戦争です。

 実際……直近の例で言えば、日本の排他的経済水域へのミサイル発射した北朝鮮へ対し、非難決議をしようとした所、中国の拒否権によって否決されました。
 もしも、日本のマスコミ・ジャーナリストが日本の平和を守りたいと思うのであれば、中国・北朝鮮を非難するのが筋でしょう?しかし彼らはそれをしない。
 まぁこれが賄賂でも貰っているのか、文字通り売国行為をしているのか、それは分からないのですが……ただ一つ、言える事はあります。
 日本が現在進行形で中国・北朝鮮による軍事侵略を受けています。それは有形では尖閣や日中ガス田の要塞化、弾道ミサイルでの示威行為。
 無形では未だに日本を「戦犯国家」と罵り、国家ぐるみでのヘイトスピーチを繰り返しているのがその証拠と言えるでしょう。

 この行為へ対し、現日本政府は同盟国であるアメリカと密に連携し、またアジア諸国へ働きかけ、多くの国を巻き込む事によって『平和』にならず者国家を押さえ込もうと尽力しています。
 同時に集団的自衛権の強化、また非常事態下での特殊な立法をはかり、日本がいつ戦争を仕掛けられても対処できるよう動きを加速させています。

 では、ここで質問です。

『民主主義的な方法で国政選挙ではここ数年勝ち続け、国民の半数どころか3分の2以上の議席を取るほどに信任された政府』
『70年以上前から一党独裁体制が続くファシスト国家であり、民主主義を訴えると拉致されて処刑される国家』

 あなたはどちらがまともだと思いますか?そして仮に前者を独裁者だと罵りながら、後者を必死で見ないフリをする人間達を信じられますか?
 私はもしもそんな人が居るのであれば、次の様な言葉を贈りたいと思います。

「平和を守る戦いを妨害するのは戦争へ荷担するのと同義である」

文責;弾犀@奇蹄類


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