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第46回衆議院選挙の総括2 〜維新の会と未来の党についての考察〜

 以前は自民党と民主党を取り上げたため、今回は躍進した維新の会、対照的に民主党以上の惨敗を喫した未来の党を見てみましょうか。


 小選挙区の得票・得票率は候補者数が違うため割愛しています。


政党名 改選前議席 立候補者数 改選後 比例得票 比例得票率
維新の会 11 172 54 12,262,228 20.3
未来の党 61 121 9 3,423,915 5.6

     
 とまぁ私の予想以上に大勝し、大敗した感があります。個人的には維新25、未来35ぐらいだと思っていました。
 特に反原発を掲げた未来の党は比例区に於いて、第7位(自民・維新・民主・公明・みんな・共産)です。
 つまり“有権者の殆どは脱原発になど興味はなく、金曜集会や瓦礫の持ち込みで騒いでいたのは極々一部の人間に過ぎなかった”と言う所でしょうか。
 まぁ“実はあそこに集まっていたのが、日本国籍を持って居ない自称日本人の集団であった”可能性もあるかも知れません。


 ともあれ維新の会です。さぞや橋下代表代行(現・共同代表、以下代表と略します)は喜んでいるだろうな、と思いきや、違っていました。


橋下氏、NHKアナに「しょうもない質問やめて」(2012.12.16 22:29)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121216/elc12121622290172-n1.htm
 日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は16日、衆院選の投票が締め切られた後、
テ レビ各局のインタビューに応じた。各報道機関が維新の議席数について当初予測より伸び悩んだと報じ、その原因として石原慎太郎代表ら旧太陽の党勢力との合 流を指摘する声が相次いだが、「ぼくの準備不足もありますけど…やっぱり石原さんの経験は必要。ぼくたちは若くて勢いはあるけど石原さんの経験と知識、実 績は必要だ」と述べ、石原氏らとの合流は失敗ではなかったと強調した。
  自身の国政進出についても質問が集中。しかし、橋下氏は「市長の任期中は市長をやりますよ。任期は次は参院選ですが、自治体首長をやりながら参院議員をで きるようにすればいい。そうすれば挑戦することも考えたい」と従来通りの主張を繰り返し、「参院なんて衆院のカーボンコピーなんだから、ちょちょっと地方 自治法の一文を書き換えてくれればいいんですよ」と言い放った。
 国政進出など今後の身の振り方をめぐっては、NHKの番組内で“橋下氏らしさ”を見せた場面も。「首相を目指すつもりがあるかと武田真一アナウンサーに問われた際には
「しょうもない質問はやめてください。そんな漠然とした質問は」とあきれたように苦笑。「維新のホームページを見てください」と、半ば投げやりに応じた
 自民、公明が圧勝する見通しの中で、国会での首班指名については「自公がこれだけの議席をとっているのだから、自公の首班指名に従います」と述べ、維新代表の石原氏を立てる考えはないとした。
(引用終了)


 私も以上の場面を生放送で見ていて違和感を覚えました。また後日、結果だけを見れば民主党57議席に次ぐ勝利なのに、どうして橋下代表は怒っていたのか、と。
 某匿名掲示板に書かれていた書き込みを見、私は納得しました。あぁ確かに此じゃ頭を抱えるな、と。


維新の会が当選した小選挙区
 大阪1、4、8、9、10、11、13、14、15、17、18、19区
 岡山3区・平沼赳夫 (自民→たちあがれ→太陽→維新)
 熊本4区・園田博之(自民→さきがけ→自民→たちあがれ→太陽→維新)


 維新の会が勝った選挙区14区の内、12区が大阪、其の他は元たちあがれのベテラン議員しか当選していないんですね。
 つまりどういう事かと言えば、維新の会は大阪に固い地盤を作っているものの、地方選挙で戦える程の政党ではない、と。

 以下は愚犀の妄想の域を出ない話ではありますが、結局維新の会も根本は民主党と同じです。何の実績もなく、経験もなく、かといって思想があるわけでもありません。只の選挙互助会、実際に元○○党員が多く居るわけですし。
 従って主張は限られてきます。民主党と同じく「自民が悪い!既存政党が悪い!」と、現実を無視して理想を騙る事しか出来ないでしょう。

 ですが民主党と違う点は“全国規模の支持母体が無い”と言う点です。具体的には労組や自治労、民団や朝鮮総連などの組織票がありません。
 与党批判だけで此の先乗り切れる……のも、難しいでしょうし、かといって今から何がとかの支持母体を新設するのも困難でしょう。


 まぁ私が考える一番手っ取り早い手としては、“民主党の吸収”でしょうか。維新と民主の主張は(反与党)で一致していますし、其の場其の場で発言が二転三転するのも酷似しています。と言うか双子のように見えます。
 が、仮にそうなったとしても、民主党が旧社会党を取り込んだ際のように、支持母体が大きい議員の発言力が高くなり、結果として乗っ取られる形になると推測しています。

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