民主党の事業仕分けの功績 〜朝三暮四〜
朝三暮四、という言葉があります。
書いてある通りの意味を持ちませんが、つい先日、知人がこう言っていました。
「民主党の仕分け事業は朝三ナントカじゃないのか?法的根拠も実行力もなく、只自分達の政治的アピールをするためだけだった」
私は其れを聞いて否、と答えました。
「一度削減した後、直ぐさま元へ戻していれば朝三暮四と言えかもしれません。ですが其の間に失われた時間や命、其れは二度と戻っては来ないんですよ」
2012年10月、iPS細胞の研究・開発の功績を認められ京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞されました。私は同じ日本人として山中氏を誇りに思います。
――が、山中氏の受賞が無かった可能性もあります。其れは“もっと早く民主党政権が誕生していれば”という前提ですが。
“自民党が用意していた2700億円を1500億円へ仕分け”したのが民主党の成果です。つまり“最低でも1200億円分、日本の研究者が受ける筈だった援助を受けられなくなった(最悪研究が頓挫した)”可能性があります。
山中氏も批判している通り、研究の成果など一朝一夕で出るものでありません。多くの分野、様々な研究者が切削琢磨しなければいけない――其れを、彼らは踏みにじりました。
確か事業仕分けをマスコミ各社が一斉に持て囃していた時期、とある女性議員が日本のスーパーコンピューターを指してこう暴言を吐きました。
『二位じゃ駄目なんですか?』
……正直、私は腸が煮えくりかえりそうな程、極めて強い憤りを覚えました。世界各国が其の分野で一位になろうと、人材や研究へ膨大な投資をしているのに、彼女は何を言って居るんだろうか?と。
資源のない日本だからこそ、技術を磨かねばいけないのに、この人はそんな常識すら理解していないのか、とも。
そして民主党は“自己保身と人気取りのためならば、何でもする”政党です。
其れで?民主党が仕分けした1100億円分の事業は一体何処へ行ったのか?中には山中教授のように将来某かの(其れも人類史に刻まれるような)研究が含まれていた可能性も高いです。
他にもありますね。自民党が決めていたダムや橋、また除雪予備費を仕分けた結果、災害や自然によって日本人の命や資産が奪われる事態ほ幾つも目にしました。
確か……2009年の政権交代直前、ネットの中個人ブログではこんな言葉を良く目にした記憶があります。
『政権交代をしよう!民主が駄目だったとしても、元へ戻せば良いだけだ!』
……まぁある意味正論ですね。ですが、“日本が被った被害や失った国益、また各種研究で足踏みしている間にも海外で進められている時間、其れらは二度と戻ってくる事はない”んですね。
そして“政権を換えようにも、与党側が予算執行を渋り与党案に協力しないと国民生活を人質に取っている”状態です。肩代わり出来る方法があるにも関わらず、其れをしようとしません。で、あればまさに国民の命を人質にして政局をしているのに等しいでしょう。
何よりも嘆かわしいのは、此の期に及んでも多くのマスコミやジャーナリストの方から発せられるのは『自民党が悪い!自民党は大人になるべきだ!』と、与野党が逆転すると主張も逆転するようです。
(以前は毎日毎晩、総理にぶら下がりの記者は解散時期を執拗に問うていました)
……まぁ私には私怨も少なからず御座います。あの日あの時、民主党の無能な総理や政治家が政権に就いていなければ、福島原発は水蒸気爆発を免れたのではないか、と。
菅直人元総理が視察してベント作業を遅らせたり、役員や現場へ出鱈目な指示を飛ばして混乱させていなければ――そう思う事が多々あります。
ちょうさん‐ぼし【朝三暮四】テウサン─〘名〙
目の前の違いに心を奪われて、結果が同じになることに気がつかないこと。また、ことば巧みに人をだますこと。
宋の狙公そこうが飼っていた猿に橡(とち)の実を与えるとき、朝に三つ、夕方に四つやろうと言うと怒ったので、それなら朝に四つ、夕方に三つやろうと言うと大喜びしたという、『列子』『荘子』にある寓話に基づく。
(広辞苑第五番より引用)
書いてある通りの意味を持ちませんが、つい先日、知人がこう言っていました。
「民主党の仕分け事業は朝三ナントカじゃないのか?法的根拠も実行力もなく、只自分達の政治的アピールをするためだけだった」
私は其れを聞いて否、と答えました。
「一度削減した後、直ぐさま元へ戻していれば朝三暮四と言えかもしれません。ですが其の間に失われた時間や命、其れは二度と戻っては来ないんですよ」
2012年10月、iPS細胞の研究・開発の功績を認められ京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞されました。私は同じ日本人として山中氏を誇りに思います。
――が、山中氏の受賞が無かった可能性もあります。其れは“もっと早く民主党政権が誕生していれば”という前提ですが。
山中教授らに50億円、先端研究助成1000億円の配分公表(2010-1003)
政府は9日、2009年度補正予算に盛り込んだ1000億円の先端研究助成基金について30人の研究者に配分する金額を公表した。新型万能細胞(iPS細
胞)を初めて作製した京都大学の山中伸弥教授と、世界最先端の電子顕微鏡開発に取り組む日立製作所の外村彰フェローの2人が最高額の50億円となった。
ノーベル賞受賞者の田中耕一島津製作所フェローは34億円だった。
各分野で研究をリードする30人は、心臓病やがん治療といった医学研究や、地球温暖化対策と経済成長を両立させるテーマなどに取り組む。助成額は各18億〜50億円。13年度までの期限内に、中長期的な経済成長につながる成果を目指す。
基金は自民党時代の前政権が追加経済対策の一環で当初1人平均90億円で総額2700億円を想定した。
現政権が総額を1500億円に減額し、このうち1000億円について、総合科学技術会議(議長・鳩山由紀夫首相)が9日、政権交代前に内定していた30人への助成額を決めた。(21:56)
(引用終了)
山中教授 事業仕分けを批判(2012-1014)
政府の行政刷新会議の事業仕分けで科学研究の予算の廃止や削減が相次いだことについて、あらゆる組織や臓器になるとされる「iPS細胞」の作成に成功した京都大学の山中伸弥教授は「想像を絶する事態で、今後の日本がどうなるのか深く憂慮している」と厳しく批判しました。
これは、25日、山中教授が京都大学の記者会見で述べたものです。この中で山中教授は「この分野の研究を10年続けてようやく成果が出たが、10年前の段
階でどの研究が成果につながるか予想するのは不可能だ。多くの研究者のさまざまな研究を支援し、そのうちのいくつかが成果につながるというのが科学だ」と
指摘しました。
そのうえで、政府の事業仕分けで科学研究の予算の廃止や削減が相次いだことについて、「ありえないことだ。そもそも日本は科学研究費の割合が低く、海外より10年、20年遅れた劣悪な環境で研究をしている。
その中で予算を削減するのは想像を絶する事態で、今後の日本がどうなるのか深く憂慮している」と厳しく批判しました。さらに、「日本が科学の後進国になり
若い研究者から希望を奪うことにならないよう祈っている」と述べて、科学研究の十分な予算を確保すべきだと強調しました。
(引用終了)
“自民党が用意していた2700億円を1500億円へ仕分け”したのが民主党の成果です。つまり“最低でも1200億円分、日本の研究者が受ける筈だった援助を受けられなくなった(最悪研究が頓挫した)”可能性があります。
山中氏も批判している通り、研究の成果など一朝一夕で出るものでありません。多くの分野、様々な研究者が切削琢磨しなければいけない――其れを、彼らは踏みにじりました。
確か事業仕分けをマスコミ各社が一斉に持て囃していた時期、とある女性議員が日本のスーパーコンピューターを指してこう暴言を吐きました。
『二位じゃ駄目なんですか?』
……正直、私は腸が煮えくりかえりそうな程、極めて強い憤りを覚えました。世界各国が其の分野で一位になろうと、人材や研究へ膨大な投資をしているのに、彼女は何を言って居るんだろうか?と。
資源のない日本だからこそ、技術を磨かねばいけないのに、この人はそんな常識すら理解していないのか、とも。
そして民主党は“自己保身と人気取りのためならば、何でもする”政党です。
ノーベル賞の山中教授らに今後10年で約300億円を助成 文科省
テレビ朝日系(ANN) 10月10日(水)13時25分配信
文部科学省は、山中伸弥教授が率いる研究所を中心に、今後10年間、約300億円を助成する方針を固めました。iPS細胞の研究を巡っては、国はこれまで
に2008年度から5年間で約100億円を助成していました。助成の上限が原則的に5年間の科学研究の分野では異例の措置で、文科省はこの支援のもと、
iPS細胞の早期実用化を目指してほしいとしています。
其れで?民主党が仕分けした1100億円分の事業は一体何処へ行ったのか?中には山中教授のように将来某かの(其れも人類史に刻まれるような)研究が含まれていた可能性も高いです。
他にもありますね。自民党が決めていたダムや橋、また除雪予備費を仕分けた結果、災害や自然によって日本人の命や資産が奪われる事態ほ幾つも目にしました。
確か……2009年の政権交代直前、ネットの中個人ブログではこんな言葉を良く目にした記憶があります。
『政権交代をしよう!民主が駄目だったとしても、元へ戻せば良いだけだ!』
……まぁある意味正論ですね。ですが、“日本が被った被害や失った国益、また各種研究で足踏みしている間にも海外で進められている時間、其れらは二度と戻ってくる事はない”んですね。
そして“政権を換えようにも、与党側が予算執行を渋り与党案に協力しないと国民生活を人質に取っている”状態です。肩代わり出来る方法があるにも関わらず、其れをしようとしません。で、あればまさに国民の命を人質にして政局をしているのに等しいでしょう。
何よりも嘆かわしいのは、此の期に及んでも多くのマスコミやジャーナリストの方から発せられるのは『自民党が悪い!自民党は大人になるべきだ!』と、与野党が逆転すると主張も逆転するようです。
(以前は毎日毎晩、総理にぶら下がりの記者は解散時期を執拗に問うていました)
……まぁ私には私怨も少なからず御座います。あの日あの時、民主党の無能な総理や政治家が政権に就いていなければ、福島原発は水蒸気爆発を免れたのではないか、と。
菅直人元総理が視察してベント作業を遅らせたり、役員や現場へ出鱈目な指示を飛ばして混乱させていなければ――そう思う事が多々あります。