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どうして急に「アンネの日記」が取り上げられなくなったのか?

 〜都合の悪い事は無かった事に〜

 ええとまず、ですね。私は福島に住む人間です。過去、現在そして未来ずっと住み続けるでしょう。人並みには郷土を愛しています。精々ブログを立ち上げ、風評被害を撒き散らす反原発と名乗る嘘吐き達に反論する程度は、ですね。

 実は私、安部総理の「汚染水はコントロール下にある」という台詞に、ついつい感動してしまった一人なんです。それは何故か?
 そう世界へ対して発信してくれる事で、福島の人間が不当な差別や蔑視を受けなくなるからです。

 例えば……そうですね。震災直後に福島県民がつくば市に非難していきました。
 彼らはそこで「放射線調査させてくれ」と市長から言われたそうです。これがどれだけ屈辱的で差別的な事なのか、分かりますか?
 後に撤回されましたが、無知というのはここまで残酷になれるものだ、と。

 翻って2013年12月5日、IAEAが報告書で『福島は問題ない。汚染水も管理下にあり、一部の放射線を除去した後に海に放出する事考えるべきだ』と書いてありました。
(※つまりその程度には問題が軽度であるという証左です)
 しか、マスコミは、報道しませんでした。IAEAの報告書どころか、彼らが調査したという事実は全く人々に周知されませんでした。

 同じく自衛隊艦船おおすみと漁船の衝突事件もそうです。散々の自衛隊艦を悪者扱いしておきながら、漁船側にしか過失がないと判明すると一斉に黙りました。

 今回の『アンネの日記』破損事件もそうです。杉原千畝元大使の本も一緒に被害を受けているにも関わらず、何故か新聞とテレビではしきりに、

「右翼化した日本のナチス!イエローナチスだ!」

と宣伝して回り、中国・韓国がこの一例を取り上げて、海外で日本の右翼化を叫ぶ奇妙な構図――全てグルなのでしょうが――となりました。

 しかし事態は意外な方向へと進みます。予想以上に日本人は世界から信頼されていたのです。


駐日イスラエル大使「一般市民から千を超える励まし、犯人の意図とは逆になったのではないか。」
http://www.asahi.com/articles/ASG2W6K8GG2WUHBI055.html
 カハノフ大使は「『アンネの日記』はナチスにより死を宣告された少女の個人的な物語。人間的で心を打つ、特別な本だ。だから、私たちはその本が標的になったことに非常に驚いている」と述べた。だが在日大使館には、一般市民らから1千通を超える励ましや同情、謝罪の電話やメール、手紙が届いているといい、「心が温められた。犯人の意図とは逆の結果になったのではないか」と表情をゆるませた。
(引用終了)


 多くの人間が今回の事件を憤り、声を上げ、人間人としての総意ではないと発信し始めてからです。
 そして有り難い事にアメリカのユダヤ人団体も理解を示してくれました。


サイモン・ウィーゼンタール・センター「「犯人が特定されるまで(日本の右傾化など)事件の背景を推測するべきではない」(2014-0301)
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20140228-1263775.html
 「アンネの日記」破損事件に関連し、米国のユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・ロサンゼルス)のクーパー副所長は28日、反ユダヤ主義を監視する米国務省の担当者と26日に面会し、事件について話し合ったことを明らかにした。
 クーパー師は26日、ワシントンの在米日本大使館も訪れ、広報担当者と事件について話し合った。事件への懸念を共有する一方、日本で「アンネの日記」が幅広く読まれていることの重要性を強調した。
 クーパー師は「犯人が特定されるまで(日本の右傾化など)事件の背景を推測するべきではない。それよりも攻撃の対象になるほど日本でアンネが有名であることを重視すべきだ」と話した。


 まぁこれだけであれば非常にありがたい話なのですが――でも、やらなかったでしょう?知りませんでしたよね?
 テレビと新聞では狂ったかのように、未だ捕まっていない犯人を極右だと決めつけ、何故か政府批判と結びつけ、中国・韓国が海外で言い触らしている嘘、『ジャパン・ディスカウント』に絶賛協力中です。
 そもそも「犯罪の被告が誰それと決めつけて弾圧、もしくは批判する」というのは、まさにナチス党が共産主義者を弾圧した手口そのままです。
 仮に犯人が日本人だとしても、それがどうして「日本人の総意」とヤラになるのでしょうか?理解できません。
 それどころか韓国人が靖国へ放火するのは「個人の犯罪」、ついでに中国人が反日暴動で日本の商店を襲撃するのも「個人の犯罪」。
 しかし何故か日本人が凶悪な罪を犯すと、それが「日本人全てを体現」しているのか?

 はっきり言いますが、今回の事件胡散臭いにも程があります。日本は数少ない戦前からの親ユダヤ国家です。加えて歴史的な繋がりも浅く(欧米と比べて)、そもそも軋轢を生むような接触そのものが無きに等しい。
 ネットウヨク?たかが排他主義であるのならば、まず狙われるのは彼らでは無いでしょうか?追軍売春婦の捏造記録を謳った本か数多くあるのに、どうしてそれを飛び越えて全く関係ないユダヤが標的になるのでしょうか?
 「ユダヤ人を襲っていた日本人」とは『日本赤軍という新左翼組織』であり、彼らに疑いの目を向けられるのが最初の筈です。


□テロ事件
 詳細は「日本赤軍事件」を参照。
 日本赤軍は当初はレバノンのベカー高原を主な根拠地に活動し、1970年代から1980年代にかけてパレスチナ解放人民戦線(PFLP)などパレスチナの極左過激派と連携し、主に日本のフラッグシップである日本航空機を対象とした国内外における一連のハイジャック、反イスラエル闘争としての空港襲撃に伴う一般人を対象にした乱射事件、大使館などの外国公館への武装攻撃、身代金や同志奪還を目的としたハイジャックなどの事件を繰り返した。
 1972年5月30日にイスラエルのベン・グリオン国際空港で起こした「テルアビブ空港襲撃事件」では、搭乗客や駐機中の旅客機を対象にした無差別乱射を行い、一般市民を中心に100人以上の死傷者を出した。この事件はPFLPの要請によって行われたものである。この自称「リッダ闘争」により、反イスラエル感情が強いアラブ諸国で日本赤軍は英雄視され、過激派が日本赤軍の自爆テロを模倣するようになった
(以下略・引用終了)


 それがどうして『ネットウヨク』とやらに疑いがかかるのでしょうか?立場的には真逆の筈なんですがね。
 最後に石平氏のコメントをどうぞ。氏が中国に居られなくなった理由が何となく分かります。


アンネの日記】新右翼ファッシストの根拠がない…自分の偏見だけで人に罪を押し付ける(大槻教授の)手口、まさにナチスドイツ・石平氏(2014-0228)
http://yukan-news.ameba.jp/20140226-144/
 東京の公立図書館で、『アンネの日記』などのページが破られているのが相次いで見つかった問題について、早稲田大学の物理学者である大槻義彦名誉教授が意見。その大槻教授の意見に対して中国出身の評論家である石平氏がツイッターで異議を唱えている。
 大槻教授はこの問題について、自身のブログで「これ(編集部註:『アンネの日記』)に敵意を持ち、破り捨てる狂気はタダ者ではない。当然のことながらヒットラー崇拝者、つまり右翼ファッシスト以外にはありえない」とコメント。
 『アンネの日記』に関連する書籍のみが標的になっていることを理由に「改めて日本の新右翼ファッシストが、ナチズムとつながっている、と確信する」と見解を述べた。
 この大槻教授の見解に対して、石平氏は「新右翼の仕業」である根拠がないと異議。逆に「自分の偏見だけで人に罪を押し付ける彼の手口は、まさにナチスドイツそのままだ。そう、この人と彼の同類こそ、ナチリスト的な人間なのである」と言い返している。
(引用終了)


文責;弾犀@奇蹄類


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