header
 トップへ | 此のサイトについて | ご意見・ご要望のメール

『公共』のあり方とは

 〜「一票の格差の是正」に反対する、地方切り捨てはどっちだ?〜

 ええとですね。まず私は『一票の格差の是正』へ対して反対の立場を取っています。
 それは何故かと言えば、『もしも完全に同等にすれば、地方に住んでいる人間と都会に住む人間の格差が広がる』からです。

 例えば……今、農村部で起こっているのは、都会への人口流出です。だって田舎にいても働き口が無ければ生きていける訳がないですからね。
 そうして若者が居なくなれば連鎖して、その下の世代、さらには次の世代――と、逆ねずみ算式に人口を減少し続けます。

 この流れが前からありましたが、加速化したのはここ20年程。そう『マスコミに扇動されて公共事業を削り始めた頃』と一致しています。
 ……まぁ、実際の所、道路や橋、様々なものが老朽化し始めている以上、彼らの無責任なバッシングは的外れであった。私はそう考えます。


 さて、今日はそんな感じのお話なのですが、更に日本よりも斜め上を行ってる国の紹介です……いや、下かも知れませんけどね。


「独立する富裕層 アメリカ」(2014-0423)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3488.html
 アメリカの自治体で今、異変が起きている。
 「州」の下の行政区分である「郡」から“独立”するCITY=「市」が相次いでいるのだ。
 独立運動の中心は高級住宅地に住む富裕層。その動機は「所得の再分配」に対する不満と「効率の悪い政府」への反発だ。彼らは、自分たちで「市」の境界線を決め、州議会を動かし、住民投票を実施。法にのっとり独立を成し遂げている。誕生した「市」では、ほとんどの業務を民間企業に委託。運営コストを半分以下に抑え、減税に向けて動き出している。
 一方、税収が少なくなった「郡」では、福祉サービスの予算を削減。貧困層が打撃を受けている。
 「税」や「公共サービス」のあり方を巡り分断が進むアメリカ社会。その行方を展望する。
(引用終了)


 ……何と言いましょうかね、こう、極めて頭が悪いと言うか、何と言いますか。
 「自分達さえ良ければ、他がどうであろうと関係ない」という、エゴ丸出しの愚かな考えです。

 実際の所、こんな事をやってしまえば富める者はより富み、貧しい者はもっと貧しくなる――という悪循環へ陥るのが目に見えています。何を考えているんでしょうか……まぁ大した事は考えていないと思いますが。

 でもちょっと待って下さい。この話、日本にも当て嵌まりませんか?

 具体的な話をすれば『都会と田舎の落差』です。主にインフラ関係。
 都市部には人が集まり大量の税金が動く。そしてますます富めるようになる。
 対照的に田舎は人が減り、分配される税金が減ってますます苦しくなるでしょう。

 一票の格差、本当に是正する必要があるんでしょうか?
 『公平』に割り振った結果、助かるのは都市部だけ。既にもうそんな事態になってきていませんか?


文責;弾犀@奇蹄類


人気ブログランキング様へ参加致しました。記事にご賛同・ご理解頂いた方は、下記バナー画像をクリックして下さると私のブログへ票が入ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます)
inserted by FC2 system