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マスコミの『報道テロリズム』の一例 〜石破発言のねじ曲げ方〜

 えっとまず――の、前にマスコミのメディアスクラム、所謂『報道テロリズム』とでも言うんでしょうか。要は、

『自分達に都合の悪い事は黙殺し、論点とは全然別に相手の人格を貶めて攻撃する言論テロ』

が始まりました。と言っても安倍政権発足直前には氏が煩っていた難病を論い、笑いものにした前科がありますが。


 ではまず石破幹事長が何と言ったのか見てみましょうか。マスコミは第一報はこう伝えています。


「絶叫デモはテロ行為」 石破幹事長 市民活動、テロと同一視(2013-1129)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120190071430.html
(前略)
 石破氏は「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています」とした上で、「いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう」と指摘した。
 さらに「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべき。単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」としている。
(以下略・引用終了)


 成程。なんら何一つ問題はないように思えますね。と言うか『大音量で自分達の主張を相手が受け入れるまで怒鳴り続ける』事は、ただの暴力に過ぎません。
 例えば在日右翼や暴力団などの反社会性集団が好んで使う(と、されている)街宣車と言うものがあります。
 スピーカー付きの車で軍歌を流し相手を誹謗中傷する、と言うやり方です。

 出物形を取っているとはいえ、太鼓を叩き、時には拡声器を使って自分達の主張を絶叫かる人間達はただの暴力である、と私は石破幹事長に賛同します。
 が、しかし氏は後に撤回を表明しました。


石破氏「テロ」撤回の考え(2013-1201)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131201/n62239510000.html
(前略)
石破氏は1日、富山県南砺市で講演し、
国 会の周りに大音量が響き渡っているが、周りにいる人たちが恐怖を感じるような大きな音で『絶対に許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しい のか。民主主義とは少し路線が異なるのではないかという思いがするが、もし表現が足りなかったところがあればおわびしなければならない」と述べました。
 そして、石破氏は講演のあと、記者団に対し、
「『テロだ』と言ったわけではないが、テロと同じだという風に受け取られる部分があったとすれば、そこは撤回する」と述べ、「テロ」という言葉を使った部分を撤回する考えを示しました。
(以下略・引用終了)


 と、訂正されました。元々の発言自体に問題は無かったんですがね。

『自分達の主義を絶叫して多くの人間に迷惑をかけても賛同を得られない。もっと別の方法で共感を得るべきである』

 ですからね。
 また同様に現行法で『国会周辺で騒ぐ事は禁止』されています。


国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律
(昭和六十三年十二月八日法律第九十号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S63/S63HO090.html
(目的)
第一条  この法律は、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域における拡声機の使用について必要な規制を行うことにより、これらの地域の静穏を保持し、もつて国会の審議権の確保と良好な国際関係の維持に資することを目的とする。
(拡声機の使用の制限)
第五条  何人も、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域において、当該地域の静穏を害するような方法で拡声機を使用してはならない。
(引用終了)


 当然でしょう。別に国会でデモをしなくとも、他の場所ですればいいだけの話ですから。


 さて、実に些細な、訂正の必要すらない極々当たり前の発言だと理解して頂けたと思います。
 そもそも『誰が何と言おうとも、それが犯罪や虚偽で無い限り、表現及び思想自由の範疇』である事が大前提であると念を押しておきます。


 ですが、日本のマスコミ、新聞とテレビは偏向報道を駆使して、石破氏の発言の真意をねじ曲げます。
 上の記事にある石橋の発言を念頭に置いてご覧下さい。


 まずは民主党の大畑幹事長が口火を切ります。


石破氏は発言撤回を」民主・大畠幹事長 水戸市の街頭演説で(2013-1201)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131201/stt13120115590002-n1.htm
 民主党の大畠章宏幹事長は1日、自民党の石破茂幹事長が自身のブログで、特定秘密保護法案に反対する市民団体のデモをテロ行為になぞらえたことについて「撤回をしてもらわないといけない」と述べた。週明けに、野党幹事長間で対応を協議する方針。
 大畠氏は「(デモは)憲法で保障されている。そのような発想で法案を審議しているのであれば、根底から発想を変えてもらわなければならない」と批判。秘密指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置も求めた。
(以下略・引用終了)


 大畑議員は「石破氏がデモを規制しようとしている」そうです。人間並みの読解力があれば、あくまでも個人の意見であり、取り締まろうという話はどこにも無かったんですがね。
 そして無責任野党の皆さんがそれに乗っかって批判する。


http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20131201-1225738.html
 野党は1日、特定秘密保護法案に反対する市民団体らの絶叫調のデモを自民党の石破茂幹事長が批判したことに関し発言撤回を求めた。
(中略)
 民主党の大畠章宏幹事長は1日、水戸市での街頭演説で、デモは憲法で保障されているとして発言の撤回を要求。特定秘密保護法案に関し「そのような発想で法案を審議しているのであれば、根底から発想を変えてもらわなければならない」と強調した。
 日本維新の会国会議員団の松野頼久幹事長は取材に「巨大与党のおごりだ。野党が協力して国会に緊張感を持たせないといけない。当然、法案審議にも影響が出るだろう」と指摘した。
 みんなの党の渡辺喜美代表は取材に「不適切な発言だ。軽率のそしりを免れない」と強調。共産党の市田忠義書記局長は取材に「国民の声をテロと断じており、許し難い発言だ。ファッショ的で戦前を想起させる」として徹底して追及する考えを示した。
 生活の党の小宮山泰子国対委員長は取材に「耳障りな国民の声を封じたい思いが表れた」と指摘。社民党の福島瑞穂副党首は取材に「こういう発言をする政府・与党に国民の『知る権利』を守ると言われても全く信用できない」と訴えた。(共同)
(引用終了)


 いや、そんな事一言も言っていませんよ?『度を過ぎた絶叫を以て、他の人間に耳障りとなっても共感を得られない』と言っているだけですから。
 もしもそれ――つまり『相手が自分達の言う事を聞くまで大音量で怒鳴り続ける』が正しいのであれば、凱旋右翼もまた正義となってしまいますから。

 後はまぁ他の新聞やらなんやらを取り上げるまでもありません。

『秘密保護法案を可決させるな!言論の自由を守れ!』

 そうペンクラブやら自称知識人が大合唱。マスコミも公平な報道をかなぐり捨てて、偏向報道に徹しています。
 朝日に至っては自民を『大政翼賛会』とレッテルを貼って罵る始末。他の新聞も大差ありませんが。

 でも、本質は違うでしょう?秘密保護法案は秘密情報を漏らした公務員へ対する罰則、並びに唆した人物へ対しての罰則の筈です。
 それがどうしてデモを取り締まったり、表現の自由を侵す事になるのか、私には理解出来ません。
 「国民に理解されていない」ともマスコミは騒いでいますが、それはマスコミの役割でしょう?あなた方が碌に内容も伝えず、「秘密保護法案で日本はお終いだ!自民党は軍国主義だ!」と発狂したかのような論陣を張り、どんな内容なのか周知してこなかっただけです。


 そもそもで言うのであれば、職務上仕事で知り得た情報を隠すのは当然です。それは民間であれば当たり前でしょうが。会社の秘密を漏らしたり、聞き出しそうするのは産業スパイと呼ばれて然るべきです。
 特に政府機関であれば防衛・外交・対テロの分野では絶対に漏らせない秘密があって然るべきです。
 あなたの家の鍵の形状、預金残高、暗証番号、家族構成等々、それをオープンにする必要性はどこにもありません。それは、絶対に。

 政府も同様です。特に防衛と対テロ関係で、関係者の住所氏名が明らかになってしまえば、どんな悲惨な結末を迎えるのか、誰だって容易に想像出来るでしょうに。

ではもし、それでもあなたが秘密保護法案に反対するのであれば、私はこう聞きたいと思います。

「では過去半世紀、日本政府は秘密保護の罰則規定がなかった――つまり、秘密を楽にリーク出来る状態にあったわけですね」
「その状況下で、一体どれだけの、どんな政府の悪事が詳らかになったのでしょうか?」
「そもそも秘密保護法案に反対するのであれば、『もし可決されれば○○の事案も秘密にされるんだぞ!』と言えばいいのに」
「反対派がそれをしないのは、なぜ?過去あった事例をを持ち出せばいいだけなのに」



文責;弾犀@奇蹄類


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