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朝日の読者投稿から靖国問題へ反対する 〜サンフランシスコ条約〜

 昨年の朝日新聞で、確か『声(※読者投稿)に掲載した人間へ嫌がらせが!』とか言った記事で。
 内容は大した事ではなく、抗議の電話やメールが届いただけの話でした。そもそも刑事事件並に発展しているのであれば、そちらを掲載するでしょうし。
 それ以降、朝日新聞の読者投稿欄の下には「転載禁止」との文言が付くようになりましたが――まぁ独善的ですね。

 この日本という国では誰もが自由に意見を言う事が出来ます。それは匿名であるなしに関係なく。
 しかし『新聞記事やテレビ番組のような、影響力が多大な媒体で発言する以上、匿名は許されない』とも考えます。
 首の上に頭が乗っている人間であれば理解出来るでしょうが、意思を表明すれば賛成・反対の意見を受けるのは当然の事です。ましてやそれが読者が数百万人の新聞ともなれば、それ相応の意見を受けるのは当たり前。
 『誰かを批判したのに、自分を批判するのは許されない』という北朝鮮のような思想を持たない限り、常識的な結論へ行き着くでしょうが。


 さて、今日はそんな朝日の読者投稿が面白かったので、それに対する反論を組み立てて考えてみましょうか。と言っても転載禁止なので、一部を抜粋していきます。
 では簡単にまとめてみると以下のようになります。


靖国参拝 若者の支持に危惧(2014-0116の「声」)
 20代、30代の若者の半数以上が首相の靖国に賛成。
 しかし日本は米国の協力が必要。アメリカも支持して居らず、「失望した」と表明している。
 そして靖国に関しては、
「戦後33年経ってA級戦犯を合祀」
「以来昭和天皇は参拝をやめた」
「日本は東京裁判を受け入れ、サンフランシスコ講和条約で国際社会に復帰」
「近隣諸国に強力な外交カードを与え、欧州にまで飛び火」
し、日本は孤立する。


 との話です。はい、非常に良くまとめられていますね。今日は一つ一つ丁寧に反論をしていきましょうか。

 あぁでも東京都の高橋紀雄さん、62歳になるまで無知を晒して笑われるのは可哀想なので、私は訂正しておきます。天皇陛下がどこかへ向かわれる際には『行幸』、特に神社仏閣の場合だと『親拝』ですからね?
 62歳になるまで口の利き方も碌に出来ない人間だと、全国紙で暴露されるのは結構でしょうが、側に居られる方は何も言わなかったのですか?可哀想に、みんな間違った言葉を使うあなたを見て、心の中で嘲笑っていたんですよ。きっと。


 さて、ネチネチと言葉間違いで責めるのはこのぐらいにして、本題です。
 まずはアメリカの『失望』でしょうかね。高橋さんはアメリカ大好きで、日本はアメリカの言うとおりにすべきだ、と言う奴隷的な思考をお持ちのようですね。まぁ良いと思いますよ、それはそれでね。
 ならば当然、『アメリカは日本の集団的自衛権の行使を望んでいる』のですから、日本も参加しなければいけませんよね。まさか、『自分にとって都合のいい結論だけ引っ張る』訳はないでしょうから、当然東京都の高橋紀雄さんも諸手を挙げて賛同されるのでしょう。
 以下は中国の新聞の引用ですが、いつもの如く日本のマスコミが一切報道しないので。


美:期待日本允許「集體自衛權」
アメリカ政府:日本が「集団的自衛権」を許すことを期待します 2013-07-12
http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/JSD-07122013003626.html
(RFA中文)
 米国海軍の戦略部長(CNO)のジョナサン・グリーン上将はワシントンで演説をして、日本の首相の安倍晋三について「集団的自衛権」の行使を許すことを図って、いったん「集団的自衛権」を行使することを許したら、海上自衛隊は恐らく米国の空母を中心の艦隊にして共に戦うことに参加します。


 それに追随して日本の集団的自衛権に賛同するイギリス、オーストラリア。


【韓国の反応】イギリスも日本の集団的自衛権を支持
http://blog.livedoor.jp/oboega/archives/34064527.html
【韓国の反応】オーストラリアも日本の集団的自衛権を支持
http://blog.livedoor.jp/oboega/archives/34025077.html


 加えて安倍首相は他の国とも調整は済ませています。


■「アジア諸国が反発」の虚構
ワシントン駐在客員特派員・古森義久 2013.8.11 03:06
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130811/amr13081103060001-n1.htm
(前略)
 安倍首相は今回、マレーシア、シンガポール、フィリピンを歴訪した。フィリピンとシンガポールには日本の改憲や集団的自衛権の解禁の意図を伝え、理解を得た。
 マレーシアとも防衛協力で合意した。中国の脅威への連帯と日本への信頼が明確にされたのだ。この対日友好の姿勢は東南アジアだけではない。北東アジアとされる地域でもモンゴルや台湾は日本への協調を明示する。台湾では元総統が率先して靖国神社に参拝するほどなのだ。
(以下略・引用終了)


 ええっと、アメリカ・イギリス・オーストラリア・フィリピン・シンガポールの計六ヶ国は全て日本の集団的自衛権に賛成しています。これはもう参加するしかありませんね。
 「アメリカが大切だ!日本はアメリカに見捨てられたら終りなんだ!」と仰った東京都の高橋さんは率先して賛同して下さるでしょうし。

 次にアメリカの「失望した」に関しては。


アメリカの表明
2013年12月26日
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20131226-01.html
 日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。
 米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。
 米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。


 『近隣諸国との緊張を悪化させるような行動』を『失望した』との事だそうです。
 しかしこの声明には『日本は大切な同盟国であり、友好国である』との前置きがしており、最後には『首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目』と安部総理の評価もしています。

 そして数日後にアメリカが出した公的な見解は以下のように。


「失望している」は緊密な関係の証し…米国務省(2013-1230)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131231-OYT1T00501.htm?from=top
 米国務省のハーフ副報道官は12月30日の記者会見で、米政府が安倍首相の靖国神社参拝に「失望している」との声明を出したことに関連し、「(意見の)相違がある時に互いに正直に発言できるのは、緊密な関係の証しでもある」と述べた。
(以下略・引用終了)


 「緊密な関係の証」なんだそうですね。おや?東京都のお住まいの高橋紀雄さん、あなたは『アメリカが失望した→日本は見捨てられた』的な考えを出してい ましたが、あなたがお住まいの世界では『切り捨てた相手の反発が強くて、大慌てでわざわざ仲の良いアピールをする』必要があるんですね?
 私のような凡愚の身では『アメリカは深く考えずに声明を出したが、騒がれたため大急ぎで火消しに走った』ように見えるのですが。

 あぁ後これは私が直接調べた文言ではないのでデマである可能性もありますが。


Q)安倍総理の靖国参拝に米政府が「失望した」(disapointed)らしいけど、それって大変なことなの?

A)それほど大変なことではありません。10分ほど調べた範囲ですが
アメリカ政府はこの半年で少なくとも4回ほど「失望」しています:
2013/12/02 企業買収に関して豪州政府に
2013/11/22 EUとの協定締結を延長したウクライナ政府に
2013/08/01 スノーデン問題でロシア政府に
2013/06/23 スノーデン問題で香港政府
「ちょっとがっかり」くらいな ものだと思います。これより深刻になるとロシア政府に対するように"extremely disapointed"(極めて失望した)とか"unacceptable"(受け入れられない)という表現になります。同盟に影響が及ぶようなもので はありません。
(引用終了)


 私が調べた限りでアメリカが"unacceptable"という極めて強い表現を使ったのでは2013年の3月、イランがアメリカの無人戦闘機を撃墜しようとした際に使っています。


Iranian Jet Fails to Intercept Unmanned U.S. Aircraft
イランのジェット戦闘機が、アメリカ無人機の撃墜に失敗
http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=119533


 内容は簡単に説明すると『アラビア海(公海)で偵察をしていた無人機に攻撃した』のが『受け入れられない』と。

 以上を以て『アメリカの失望した』がどれだけ曖昧で軽い表現の上、日本との同盟関係が何一つ損なわれていない事が確認出来たと思います。
 何故ならば当事者であるアメリカ自身が『緊密な関係の証』であると表明しているのですから。

 この件に関して『アメリカ様がお怒りだぞ!』と騒ぐのは結構ですがね、日本は独立国です。どこか南北共に中国の属国とは違います。
 『アメリカ、いいなり、もう止めよう』とブチ上げた共産党がアメリカの失望発言を持ち上げて、自らの主張とは180度真逆の理論展開をしていて笑えます。だったらアメリカが集団的自衛権を求めるのであれば、大人しく従うんでしょうね?

 結局アレでしょ?常日頃から「韓国・中国とは仲良くすべきだ!」とか言いながら、補給の絶たれた韓国軍、そして彼らが守る南スーダンの難民1万5千人を守るために、自衛隊が銃弾を渡したら全力で反対するんでしょう?
 日本の新聞やジャーナリストなんてのは、所詮その程度。人道主義者ではなく、非人道主義者です。
 自分の主義主張を通すためにアレコレ綺麗事を宣う一方、それが自分の思い通りにならないのであればバッサリ切り捨てる。最低最悪の存在です。

 あぁ東京都にお住まいの高橋さんは違いますよ。『アメリカは大切な同盟国!日本はアメリカ無しではやっていけない!』と仰るのですから、TPPに集団的自衛権、自衛隊のPKF参加等々、賛同して下さるんでしょうからね?

 長くなったので続きます。



文責;弾犀@奇蹄類


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