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アメリカ黒人射殺事件は『人種差別』なのか?

 〜暴動を起こす権利なんて無い〜

 人種差別とは重い言葉ですね。今から100年ほど時代を遡れば、世界白人優越主義の巣窟であり、私達有色人種は劣等種として扱われていました。
 列強の植民地支配もそうですし、世界初の人種差別撤廃法案(日本が国際連合へ提出しました)も、多数決が原則の委員会で何故か『全会一致』が求められ、欧米の反対にあって否決されました。
 そりゃまぁそうでしょうね。自分達がアジアやアフリカを侵略し続けた時であれば、それが一番都合が良かったのですから。

 ――ですが、今は人種差別という言葉が非常に軽く、そして薄汚いものへと変質してしまったようです。


 8月中頃、アメリカで黒人青年が警官によって射殺されるという事件が起きました。


黒人射殺事件の町に非常事態宣言、深夜の外出禁止 米ミズーリ州
2014年08月17日 09:20 発信地:ファーガソン/米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3023261
 【8月17日 AFP】米中西部ミズーリ(Missouri)州のジェイ・ニクソン(Jay Nixon)知事は16日、黒人青年のマイケル・ブラウン(Michael Brown)さん(18)が今月9日に白人警官に射殺された事件を受けて騒乱が続いていた同州ファーガソン(Ferguson)に非常事態を宣言し、午前 0時から午前5時までの外出禁止令を発令したと発表した。
 教会で行われた記者会見でニクソン知事は、ファーガソンの住民とその 財産を守るための措置だと述べたが、集まった住民たちからは徹底的な捜査やブラウンさんを射殺した警官を殺人罪で起訴することを求める声が上がり、記者会 見は何度も中断された。自宅や職場を警察に警備して欲しいと述べた住民もいた。
 ニクソン知事は、米連邦捜査局(FBI)がこの事件の捜査員を40人増員し、16日は住宅を一軒一軒回って聞き込みを行ったことも明らかにした。
 4日連続で騒乱が続いた後、14日は久しぶりに静かな夜となったが、 15日に警察がブラウンさんは射殺される直前にコンビニエンスストアで強盗をはたらいた疑いがあったと発表するとブラウンさんに対する中傷だとして改めて 住民の怒りに火が付き、警察の発表から数時間後にまた騒乱が起きた。
 CNNによるとブラウンさんが強盗したとされるコンビニエンスストアなど3軒の店舗が略奪被害に遭った他、警察に火炎瓶が投げられたという。一方で、地元の住民たちが、店舗の略奪をやめさせるために介入した例もあったと伝えられている。介入した住民の中には武器を持っていた人もいたという。
 騒乱への対応に行き過ぎがあったと批判されている警察は、催涙ガス、発煙弾、ゴム弾を使用したものの、暴動制圧用装備を身に着けた警官らはおおむね騒ぎから離れた装甲車の中にとどまっていた。
 16日午後にはブラウンさんの射殺現場近くに数百人が集まり、静かに事件発生時刻を迎えた。
(引用終了)


 事件の詳細は錯綜していて、「黒人が射殺されたのは人種差別だ」(行き過ぎな処置)であるとの報道が強かったようです。この時点では、ですが。
 彼を検視した結果がこちら。


米黒人青年射殺 6発命中、頭部の2発が致命傷=2度目の検視
2014 年 8 月 18 日 17:19 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052970204162404580099034154392138
 米ミズーリ州で丸腰の状態で警官に射殺されたマイケル・ブラウンさん(18)に、少なくとも6発の銃弾が命中していたことが、17日行われた2度目の検視で明らかになった。
 今回検視をしたのは、元ニューヨーク市検視局長のマイケル・ベイデン医師。ブラウンさんの家族の依頼を受けて善意で検視をした。
 その結果、頭部に受けた2発の傷が致命傷となったとの見方を明らかにした。
 ベイデン医師は「少なくとも6発が命中したが、7発だったかもしれない」と語った。最初の検視はミズーリ州セントルイス郡によって行われた。連邦司法省は17日、これとは別に独自の検視を行う方針を表明した。
 ベイデン氏によると、すべての弾は正面から発射されていた。この検視結果についてはニューヨーク・タイムズが先に報じていた。
 ベイデン氏は、ブラウンさんの体に硝煙反応はなかったことから必ずしも至近距離から撃たれたのではないとみられるが、着衣を検査して確認する必要があると述べた。
 ブラウンさんは身長6.5フィート(約2メートル)、体重は285〜290ポンド(約130キログラム)で、「フットボール選手のような体格だった」という。
(引用終了)


 『正面から』しかも『2メートル130kg』の巨体ですか。つまり後ろを向いていた所を殺したのではなく、正面から向かってきたという警察の証言を裏付ける結果なのでは無いでしょうか?
 そしてブラウン氏は『無実などではなく、強盗の犯人』であったと判明していきます。


黒人少年射殺 防犯カメラ映像公開に反発
8月16日 16時40分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140816/k10013853851000.html
 アメリカ中西部ミズーリ州で、黒人の少年が警察官に射殺され住民の抗議デモが続いている問題で、警察は15日、少年がコンビニエンスストアで商品を奪ったとする防犯カメラの映像を公開し、地元の住民たちは射殺の事実から目をそらさせ警察の行為を正当化しようとするものだとして反発を強めています。
 ミズーリ州セントルイス近郊で今月9日、18歳の黒人の少年が警察官に射殺され、現地では「無抵抗の人間を射殺したもので黒人に対する人種差別だ」として反発する抗議デモが続いています。
 この問題で地元の警察は15日、少年が射殺される直前にコンビニエンスストアで商品を奪ったとする防犯カメラの映像を公開しました。
 映像には、何かを手に店の外に出ようとした少年とみられる男性が、止めようとした店員を突き飛ばして出て行く様子が映されています。これについて、少年の家族や地元の住民たちは
「警察が無抵抗の人間を射殺した事実から目をそらさせ、警察の行為を正当化しようとするものだ」
として強く反発し、15日も多くの人たちが夜遅くまで事件現場近くで警察の対応を批判する激しい抗議デモを行いました。
 この問題では、警察による厳しいデモの取締まりにも批判が高まり、オバマ大統領が緊急の声明を出したほか、州政府も治安維持の責任者を代えるなどして警察とデモ隊の激しい衝突は収まっていましたが、再び混乱が広がる懸念も出ています。
(引用終了)


 ……もうここまで来ると無茶苦茶ですね。犯罪者が事実犯罪者であったと言うのに、それを取り締まった警察が罪だと?それが差別だと?
 確かに過剰であるとの疑いもありますが、それにしてもブラウン氏は紛れもなく犯罪者であり、警察に取り締まられなければならない立場だったのです。
 また人種差別にかこつけて暴動や違法デモを繰り返す姿、これが故人のためにやっていると?何の冗談かと耳を疑いたくなります。

 そして究極の勘違い記事はこちら。多分違和感を感じると思います。詳しくは読後に。


「人種差別への怒り」浮き彫り=警察、余った軍備品で重武装−米黒人射殺
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014081500635
 【ニューヨーク時事】米ミズーリ州セントルイス近郊で起きた警官の黒人青年射殺を引き金とする抗議デモは、人種差別で不当な扱いを受けていると考える黒人の警察に対する怒りを浮き彫りにした。
 一部が暴徒化し、50人以上が逮捕される異例の事態となった背景として、軍隊並みに重武装した警官隊が鎮圧に当たったことで、黒人の反発を一層あおった可能性が指摘されている。
 ニクソン州知事は14日午後、重武装のセントルイス郡警察を任務から外し、地元出身の黒人が指揮する州警察の高速道路パトロール隊の投入を決定、郡警官隊は撤収した。同日夜もデモは続いたが、平和的なものにとどまった。デモ隊からは歓声が聞かれ、白人の参加者も増えた。
 事件が起きた町ファーガソンは人口約2万1000人の63%が黒人だが、地元警察職員の9割以上が白人だ。
 ロイター通信が伝えた2013年の州司法長官報告によると、黒人住民の逮捕率は白人の2倍。黒人は差別されているという意識が強く、ノールズ町長は米メディアに「黒人住民、とりわけ若者は法執行機関を嫌い、自分たちも好かれているとは思っていない」と述べた。
 一方、今回の騒乱では、装甲車に守られ、兵士のような防護服と暗視ゴーグルを身に着けた重武装の郡警官隊が、催涙ガスやゴム弾、特殊閃光(せんこう)手りゅう弾などを使用した。丸腰のデモ参加者に小銃のレーザー照準光が当てられていたとの証言もある。
 ホルダー司法長官は14日、「双方の信頼再構築を模索すべき時に軍用の装備や車両を投入すれば、矛盾したメッセージを与えかねない」と郡警察の対応を批判した。
 米国では1990年代から、余った軍備品を国防総省が法執行機関に回すようになった。供給先はセントルイス郡警察を含む全米約8000組織に上るとされ、
 市民団体の「全米市民自由連合」(ACLU)は最近の報告で「米警察の過剰な軍事化」を警告している。
(2014/08/15-16:41)


 さて、何かしらの違和感が拭えない記事だと思います。私が見た感じでは二点。

 事件が起きた町ファーガソンは人口約2万1000人の63%が黒人だが、地元警察職員の9割以上が白人だ。

 ここで疑問に思いませんか?『どうして具体的に何人と書かれていないのか?』と。
 また『警察が軍から払い下げられた装備を使う』など、仰々しくもあります。では具体的に何人?
 では53人です、たった53人。


米国:警官が黒人少年射殺 抗議デモで暴徒化
毎日新聞 2014年08月14日 11時09分(最終更新 08月14日 12時04分)
http://mainichi.jp/select/news/20140814k0000e030176000c.html
(中略)
 ファーガソンの人口2万1000人の7割は黒人だが、全警官53人のうち黒人は3人だけ。大統領が早々に声明を発表した背景には、事件を人種差別問題に発展させたくないとの思いがあるようだ。
(引用終了)


 応援が来ているからと言って、たった53人で2万人に対抗するのは不可能でしょう。数百人を止められるかどうかは、その程度の力しかありません。
 だからこそ強力な装備で威嚇するのは理に適っていると私は考えます。

 次に気になったのここです。

 事件が起きた町ファーガソンは人口約2万1000人の63%が黒人だが、地元警察職員の9割以上が白人だ。
 ロイター通信が伝えた2013年の州司法長官報告によると、黒人住民の逮捕率は白人の2倍。

 当たり前ですね。全米で白人が射殺される事件は往々にしてありますが、その度に彼らは暴動や違法デモを起こしたりはしていませんよ。
 白人――というか、特定人種を贔屓するつもりも差別するつもりもありませんが、明らかに民度が違う。

 そして最後に『警察官の9割以上が白人だ〜』と恥ずかしげもなく書く記者の神経はおかしい。『元々能力で決まるべき雇用条件』なのに、人種で人数や比率を決めるのは紛れもなく人種差別であるんですがね。
 白人だろうが黒人だろうが、同じアメリカ国民として等しく同じ権利と機会を受ける必要がある。それだけの話。


 人種差別というものが非常に薄っぺらくなってしまいましたね。非常に情けないというか、世も末だというか。
 あなた達や私達の先祖は、そんな薄っぺらいもののために戦った訳ではありません。自ら同朋が殺されたからと言って、犯罪者であった事実を棚上げにし、商店からの略奪や放火を正当化させる言い訳にはならない。

 いい加減、『人種差別』と嘯いて自らの悪事を正当化させる事をやめるべきでしょう。今回の一件、まともな人間は街を後にするのが目に見えています。



文責;弾犀@奇蹄類


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