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偽善者達のアリバイ作り 〜今更になってIAEAを取り上げる新聞〜

 今年も残り少なくなってきました。やり残した仕事があるのでしたら、お早めにどうぞ。ズルズルと先延ばしにしていても、大抵は好転しません。

 さて、以前、というか10月頃、日本のマスコミ達が東京五輪を阻止するために、引いては日本経済の足を引っ張るため、『日本は終りだ!汚染水漏れでもうダメだ!』とメディアスクラムを組んで、日本を貶めていました。
 その際、私は――というか、多くのブロガーは、

『福島で漏れた汚染水は、海外の原発が海洋放出している年間レベルよりも低い。海外で騒ぎになっていないのに、どうして日本では騒ぐのか?』

と疑問を呈しました。詳しくは以下の記事をどうぞ。

トリチウムを騒ぎ立てる自称専門家達へ 〜一年間に2600兆ベクレルを海へ排出する国〜2013-1005

 これは10月5日の記事です。私は遅筆なので早い方は10日以上も早く、同様の主旨の記事を書かれています。
 そして12月14日の読売新聞をどうぞ。


福島汚染水、浄化して海に放出せよ  韓国など原発利用国は、トリチウムを海に放出している(2013-1214)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131215-OYT1T00840.htm
 東京電力福島第一原子力発電所の汚染水封じ込めへ、取り組みを加速する必要がある。政府の汚染水処理対策委員会が、汚染水発生を減らし、漏出を防ぐための追加対策をまとめた。
(中略)
 原発周辺の海で放射能はほとんど検出されていないとはいえ、地元の不安軽減のため、追加対策を着実に実行すべきだ。
 問題は、対策を施しても汚染水の発生はゼロにならない点だ。貯蔵中の汚染水は既に40万トン近い。
 タンクは約1000基に及び、2〜3年で設置場所がなくなる。地震などでタンクが連鎖的に壊れれば、ダムの決壊のように、大量の汚染水が流出しかねない。
 国内外の専門家の多くは、汚染水を浄化して海に放出するよう提言している。
 しかし、対策委は放出を「今後の課題」とし、別の専門家チームを設けて検討するよう求めるにとどまった。懸案の先送りでは、リスクを放置しているのと変わるまい。
 東電が運転中の放射能除去装置を使えば、水素の一形態であるトリチウム以外の放射性物質は、ほぼ取り除くことができる。
 トリチウムは通常の原発運転でも発生する。国内の他の原発や、韓国など原発利用国は海に放出している。
 水素と同じ性質なので、放出後すぐに拡散し、魚など生物に蓄積する恐れもないからだ。
 リスクが高くないため、欧州連合(EU)は排出基準すら設けていない。日本は一定の排出濃度基準を定めており、それに基づく放出であれば、問題ないのではないか
(引用終了)


 まぁ一言で言えば『遅すぎる』でしょうか。汚染水リスクが低いというのは、散々二ヶ月も前から言われていた事ですよね?特に海外の例は調べようと思えば、私のような素人ですら幾らでもデータを手に入れる事が出来ました。

 にも関わらず、本職の、情報を売って対価を得ている『プロ』が二ヶ月遅れって、どれだけ愚かなのでしょうか。信じられません。
 しかもIAEAが福島の生産物や汚染水についてのレポートを出したのは、12月4日。遅いにも程があります。

 しかも何が問題かって、『問題じゃない事を報道していない問題』です。あまり言いたくありませんが、読売新聞は比較的マシな方です。全国誌で言えば、ですが。

 他の新聞やテレビはどうでしたか?IAEAからお墨付きが出たにも関わらず、一切報道しなかったでしょう?
 福島がなんだ、汚染水が大変だー、と大騒ぎして不安を煽るだけ煽っておきながら、いざIAEAから『安全だ』という結果が出たら、黙り。
 私達福島県民だけではなく、近県や日本国民にとっても喜ばしい事であるのに、黙殺


 その結果、『福島は汚染水が大変なんだ!』という、彼らの身勝手な扇動だけが残り、福島へのイメージは改善されません。これが現実です。


 こんな異様な状況、これは福島にとっての現実なのです。



文責;弾犀@奇蹄類


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